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ラグビー コラム 2023年4月13日

「残り2枠」をめぐり直接対決!4位イーグルスが3位サンゴリアスを迎え撃つ!ジャパンラグビーリーグワンD1第15節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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横浜キヤノンイーグルス vs. 東京サンゴリアス

約1か月後(5月第2週)から始まるプレーオフ・トーナメント(優勝決定戦)。

すでに出場4枠中2枠は決定。1位埼玉ワイルドナイツと、2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイだ。

残る出場枠は「2」。

ジャパンラグビーリーグワンのD1(ディビジョン1)は第15節。プレーオフ進出争いはリーグ戦2試合を残し、ラスト2枠を3チームが奪い合う展開となった。

その3チームは、3位(勝点51)の東京サンゴリアス、4位(勝点48)の横浜キヤノンイーグルス、そして5位(勝点43)の東芝ブレイブルーパス東京だ。

4月15日(土)、その三つ巴の最中にある2チームが対決する。

4位(9勝2分3敗)のイーグルスが、神奈川・日産スタジアムで、3位(11勝3敗)のサンゴリアスを迎え撃つのだ。

リーグ屈指の攻撃力を誇るアタックチーム同士だ。

イーグルスの527得点は2位(1位はスピアーズの538得点)。サンゴリアスは494得点で3位だ。

トライ数ではイーグルスがD1最多の76トライ。アタック戦術を専門領域の一つとする沢木敬介監督の手腕が発揮されている。

サンゴリアスも68トライで3位につける。まさに「矛」対「矛」の様相を呈している。

前回対戦(第3節)では、60分以上を14人で戦ったサンゴリアスが32-23で勝利。イーグルスは雪辱を期しているだろう。

イーグルスの前節はグリーンロケッツ東葛戦。粘る相手を終盤の2トライで突き放し、45-17で勝利。貴重なボーナス1点付きの勝点5を手にした。

イーグルスの沢木監督は「バタバタした時間もありましたが、勝ち点5を獲得できたことはチームとして成長している部分」と評価。

一方で「ペナルティやミスから相手に流れを渡してしまった。そこは次に向けて修正しなければいけない」と警戒した。

横浜キヤノンイーグルススターティングメンバー

重大な大一番へ向けて、イーグルスは前節から15人中2人を変更。7番にFL嶋田直人が入り、先発は前回対戦(第3節)以来となる元サンゴリアスのWTB松井千士が入った。

南アフリカ代表のSHファフ・デクラークはリザーブ。先発は3戦連続のスタメンとなるSH山菅一史。栗田工業から決意の移籍で花開いている25歳。対峙するサンゴリアスのSH齋藤直人と同い年だ。

バックスのランナーも世界標準。南アフリカ代表の万能CTBジェシー・クリエル、ラインブレイク17回はWTBイノケ・ブルアと共にD1で5位タイだ。

一方、この試合に勝てばプレーオフ進出が決まるサンゴリアス。

前節は8点差(25-17)でコベルコ神戸スティーラーズから今季11勝目。

この試合でサンゴリアスはスクラムが成功率100%と堅調。一方でスティーラーズは自軍投入スクラムを3回ロスト(成功率50%)。サンゴリアスは自軍での守備も光っていた。

プレーオフ進出が目前となったサンゴリアスのHO堀越康介共同キャプテン。今後へ向けた質問については「一戦一戦です」と足下を見つめた。

「一人ひとりがディテールの精度を高め、自分の役割をプレッシャー下で100%できるか、という部分が今後必要になってきます」

サンゴリアスのリーグ最終戦の相手は、すでに4強入りを決めているスピアーズ。今季開幕節で18年振りの敗戦(18-31)を喫した難敵であり、今節できっちりと4強入りを決めたいところだ。

東京サンゴリアススターティングメンバー

重大決戦へ向けたメンバーは、前節から3人変更。LOツイ ヘンドリック、FL山本凱がスタメン入り。

注目はやはり第9節以来のスタメンとなるSO田村煕だろう。イーグルスの10番は兄・田村優。見逃せない「兄弟司令塔対決」となる。

タレントは枚挙に暇がない。

ラインアウト成功87回はD1首位のLOハリー・ホッキングス。ディフェンス突破で2位(69回)のNO8テビタ・タタフ

そして絶好調、D1最多18トライを挙げているWTB尾崎晟也。衝突局面でのパワーも発揮しているFB松島幸太朗らだ。

セットプレーの攻防は要注目だろう。

サンゴリアスのラインアウトの成功率87.93%(イーグルスは84.09%)は上位5チームで最高。イーグルスは前回対戦でスクラムに苦戦する場面もあった。フォワードのプライドを懸けたセットプレーの攻防に着目したい。

サンゴリアスは勝利すればプレーオフ進出決定。ただイーグルスも、この試合で悲願の初4強入りを決める可能性がある。

サンゴリアスの田中監督と、イーグルスの沢木監督はサントリーの同期。事実は小説より奇なりだ。今や日本ラグビー界を代表する名将となった2人が両サイドに分かれ、この局面で対峙することになった。

見どころは満載。キックオフは土曜日の午後2時だ。我々はどんな結末を目にするのだろうか。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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