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ラグビー コラム 2023年3月23日

ともに負けられない「東京ダービー」。リコーブラックラムズ東京vs.東芝ブレイブルーパス東京。ジャパンラグビー リーグワン第13節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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リコーブラックラムズ東京vs.東芝ブレイブルーパス東京

今季、4度目の金曜ナイターはともに負けられない「東京ダービー」となった。

「NTTジャパンラグビー リーグワン」、ディビジョン1のリーグ戦も残すところあと4試合。今週は第13節が行われ、東京都・秩父宮ラグビー場では24日(金)に東京都・秩父宮ラグビー場で、6位につけるホストのリコーブラックラムズ東京(5勝7敗、勝ち点24)が、5位の東芝ブレイブルーパス東京(7勝5敗、勝ち点35)のを迎える。ともに東京を本拠とするチーム同士が東京で激突する。

シーズン前半は、第5節から4連敗するなどと厳しい状況だったホストのブラックラムズ。第9節から3連勝し順位を上げた。しかし、雨の中行われた前節の静岡ブルーレヴズ戦では前半とリードするも後半に逆転を許し、15-19と惜しくも敗戦した。

前節の試合後、「最初の20分は良かった」と語っていたピーター・ヒューワットHC(ヘッドコーチ)は、FW(フォワード)2名、BK(バックス)2名の先発を変更した。

リコーブラックラムズ東京

左PR(プロップ)は谷口祐一郎がベンチに下がり、西和磨が先発。元豪州代表右PRパディー・ライアン、新人のHO(フッカー)佐藤康(天理大学出身)とFW第1列を構成する。LO(ロック)はファカタヴァタラウ侍が外れ、マイケル・ストーバーグが第10節以来のメンバー入りし、ロトアヘアポヒヴァ大和とコンビを組む。

バックローは変わらず、FL(フランカー)アマト・ファカタヴァ、ブロディ・マクカラン、元イングランド代表のNO8(ナンバーエイト)ネイサン・ヒューズが引き続き先発する。

BKを見ると、ハーフ団のSH(スクラムハーフ)高橋敏也、SO(スタンドオフ)堀米航平の2人が3試合続けてコンビを組む。CTB(センター)は、元ウェールズ代表のベテラン、ハドレー・パークスが今季初めてメンバー外となり、礒田凌平が6試合ぶりの出場となり、池田悠希とCTBコンビを組む。

WTB(ウイング)はラインブレイク数がリーグトップ(21回)のネタニ・ヴァカヤリアと、栗原由太が控えに下がりロトアヘアアマナキ大洋が先発に上がった。ゲームキャプテンは125得点で得点ランキング2位のFB(フルバック)マット・マッガーンが務める。

リサーブには他にHO小池一宏、PR千葉太一、LOジョシュ・グッドヒュー、FL湯川純平、SH南昂伸、SOアイザック・ルーカスが入った。スピードのある攻撃的なハーフ団は後半からチームに勢いを与えるはずだ。

ブラックラムズは4位と勝ち点差は14とプレーオフ進出に向けて厳しい状況は変わらないが、前節、やや乱れたセットプレーで互角の勝負に持ち込み、なんとか勝利したいところ。

一方、3連敗の後、前節のトヨタヴェルブリッツ戦で19-18と逃げ切り3連勝。プレーオフ進出圏内に食らいついているブレイブルーパス東京。「コンタクトプレーは良かったし、スクラムもプレッシャーの中で逆境をはね返すことができた。ラインアウトのディフェンスは素晴らしかった」と前節の試合後に話したトッド・ブラックアダーHCは、FWは1名の交替に留めたが、BKは3名と先発を変更した。

東芝ブレイブルーパス東京

6試合連続で1番をつける新人のPR木村星南(東海大学出身)と、タウファ・ラトゥに代わって小鍜治悠太が3試合ぶりに3番に復帰し、HO橋本大吾の3人でフロントローを構成する。

LOはここまで全試合に先発している日本代表のワーナー・ディアンズと、ヴェルブリッツ戦でプレイヤー・オブ・ザ・マッチを獲得したジェイコブ・ピアスがコンビを組む。バックローは共同キャプテンFL徳永祥尭、FB佐々木剛、この試合もゲームキャプテンを務める日本代表のNO8リーチマイケルは前節に引き続き先発する。なお、今季好調を維持するリーチは、ボールキャリーの回数はリーグトップ(144回)だ。

BKは、SHにジャック・ストラトンがベンチに下がり、共同キャプテンの小川高廣が第10節以来の先発に復帰し、オフロードパス回数リーグトップ(25回)のトム・テイラーとハーフ団を組む。バーガー・オーデンダールがベンチ外となり今季3試合目の先発となる眞野泰地とニコラス・マクカランがCTB陣を構成する。

WTBは前節14番に入ったベテランの元7人制代表・豊島翔平が濱田将暉に替わって11番にシフトし、14番は決定力に長けたWTBジョネ・ナイカブラが約2ヶ月ぶりに復帰した。FBには今季全試合に出場している松永拓朗が引き続き務める。

リサーブメンバーは新人のHO原田衛(慶應義塾大学出身)、ベテランの元日本代表PR三上正貴、PR眞壁照男、FW最年長のLO梶川喬介、LO/FL伊藤鐘平、CTB森勇登、WTB桑山淳生がおり、途中からインパクトを与えるはずだ。

4位の横浜キヤノンイーグルス(勝ち点38)とは「3」差で5位につけるブレイブルーパスとしては勝ち点5を上積みして追走していきたい。フィジカルな相手に、ブレイブルーパスも武器としているフィジカルで対抗し、持ち味の展開ラグビーでトライを取り切りたい。

両者は今季、昨年12月24日に東京都・味の素スタジアムで対戦し、17-7でホストのブレイブルーパスが勝利した。昨季も1度対戦し、その時もブレイブルーパスが43-22で勝利している。だが、2021年のトップリーグ最後のシーズンのプレーオフトーナメントでは、ブラックラムズが27-24で競り勝っている。

プレーオフ進出には絶対に負けられない東芝ブレイブルーパス東京が2連勝を達成するか。それともホストのリコーブラックラムズ東京が意地を見せるか。雨が予想されている「東京ダービー」は3月24日(金)午後7:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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