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ジョセフHC(左)と土田会長
2023年ラグビーワールドカップまで半年。3月6日、東京都内で日本ラグビー協会の土田雅人会長、15人制男子のNTD(ナショナル・チーム・ディレクター)藤井雄一郎氏、そしてジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)の3人が登壇し、記者会見を開いた。
ワールドカップへの期待を聞かれて土田会長は「ベスト4、チャンピオンを目指すチームを作っていこうと4年間やってきている。目標は最低限、日本大会(ベスト8)以上」と語気を強めた。藤井NTDによるとリーグワンの終了後、選手たちには休みを与えて6月9日から代表の活動をスタートするという。
藤井NTDとジョセフHC
ジョセフHCはまず、「選手たちを集めて6月からスタートできるということで、ワクワクした気持ちでいっぱいです。長いシーズンを終えた後、選手たちに休息をしっかり与えて、3つのキャンプを考えている。ジャンボジェットに例えていますが、選手たちがベストを尽くせるように、6月~7月で機体を少しずつ上昇させていくようにしたい」と意気込んだ。
7月には国内で「ニュージーランドXV」と2試合、その後、8月までサモア代表、トンガ代表、フィジー代表と対戦する「パシフィックネーションズカップ」を行う。そして渡欧し、8月26日にイタリア代表と対戦する。
ラグビーワールドカップ2023 特集ページ
ジョセフHCは、「オールブラックスXVは、オールブラックスのBサイドで、オールブラックスに選ばれなかった選手はモチベーションが高い。タフな試合ができるのは、自分たちとしては必要だし準備がしっかりできると考えています」。
「パシフィックアイランダーのチームとの戦いはフィジカルが強くなってくる。サモア代表は特にワールドカップでも戦う相手ですし、日本で戦うことは貴重な経験になる。イタリア代表は大会前に戦う相手としては完璧なチームだと思います。現状を知ることのできる、ベンチマークとしてワールドカップに向けていい試合になる」と語った。
2月中旬に40数名で「リコネクトしたい」とミーティング合宿を行い、現在、熊谷や府中へ積極的に選手たちに会いに行き、顔を合わせてミーティングをしているというジョセフHCは、選手選考に関して「大事なことは、みんなにチャンスがあるということ、今までいた選手がワールドカップ成功の土台になる」。
全員にチャンスがあるとジョセフHC
「この前の試合でリーチ(マイケル/東芝ブレイブルーパス東京)、パナソニック(ワイルドナイツの)フロントローは素晴らしいプレーをしてくれた。経験は必要だが、どの選手にもチャンスがある。6月まで選手を見ていきたい」と話した。
しかし、ニュージーランド出身の指揮官は「昨年のように45、46人のワイダースコッドを作ると試合に出られるのは23人だけで、別のチャレンジが生じます。ワイダースコッドは選手層に厚みを出しますが、選手たちに必要なのは実戦であり、我々は(大会前に)6試合あります」。
「そう考えると私たちのリソースは、より小規模なチームに集中し、ワールドカップに向けてより良い準備をさせることに、より適している」と話した。つまり、6月の合宿こそ少し多めの人数でスタートするかもしれないが、7月の試合の前には選手をある程度固めて、小さなスコッドで戦うことを示唆した。
また、どの部分を強化していきたいかを聞かれてジョセフHCは、「ティア1のチームは(日本代表の)セットピースをターゲットにしてくる。1つ目としてはFW(フォワード)セットピースが重要です。2つ目として、ティア1のチームはキッキングゲーム、空中戦で、小さいアウトサイドBK(バックス)を狙っている」。
「最後に、一番大事にしていることはディフェンスです。日本代表のラグビーはフィットネス、アタックのスキルもたくさん持っていて、45%のポゼッションを持っている。しかし残りの55%で、しっかりタックルをしないといけないし、タックルの時間が長くなっているので、今後はディフェンスを強化していかないといけない」と話した。
ジョセフHCはワールドカップまで半年という区切りを迎えて「2019年ワールドカップに向けたチーム作りは、コーチとしていい経験になった。そのプロセスは変わらないので、そのプロセスをやっていきたい。ワールドカップではベストな結果を出さないといけない。少しずつチームを作っていく」。
「ファーストステップは7月の試合に勝つこと。選手層を含めて、しっかり大会でピークを迎えられるようにしないといけない。ワールドカップは、まずチリ代表との試合が大事、次のイングランド代表も大事。1試合1試合、確実に前を見ていきながら進んでいきたい」と前を向いた。
【ワールドカップまでの日本代表の試合日程】
◆7月8日(土)秩父宮ラグビー場(東京)
・JAPAN XV vs. All Blacks XV(オールブラックス・フィフティーン)
◆7月15日(土)えがお健康スタジアム(熊本)
・日本代表 vs. All Blacks XV
◆7月22日(土)札幌ドーム(北海道)
・日本代表 vs. サモア代表
※パシフィックネーションズシリーズ
◆7月29日(土)大阪市花園ラグビー場(大阪)
・日本代表 vs. トンガ代表
※パシフィックネーションズシリーズ
◆8月5日(土)未定(国内)
・日本代表 vs. フィジー代表
※パシフィックネーションズシリーズ
◆8月26日(土)スタジアム未定(イタリア)
・日本代表 vs. イタリア代表戦(@イタリア)
【ワールドカップ 日本代表プール戦スケジュール】
◆9月10日(日)Stadium de Toulouse(トゥールーズ)
・日本代表 vs. チリ代表
◆9月17日(日)Stade de Nice(ニース)
・日本代表 vs. イングランド代表
◆9月28日(木)Stadium de Toulouse(トゥールーズ)
・日本代表 vs. サモア代表
◆10月8日(日)Stade de la Beaujoire(ナント)
・日本代表 vs. アルゼンチン代表
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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