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ラグビー コラム 2023年3月3日

無念の開催中止から10か月越しのビッグクラブの激突。ジャパンラグビー リーグワン第10節、東京サンゴリアス×トヨタヴェルブリッツ戦展望

ラグビーレポート by 直江 光信
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東京サンゴリアス vs. トヨタヴェルブリッツ

ジャパンラグビー リーグワンのディビジョン1は残り7節となり、上位4チームによるプレーオフトーナメントへの進出をかけた順位争いが週を重ねるごとに熱を帯びてきた。現在は9戦全勝の首位埼玉パナソニックワイルドナイツ(勝ち点40、以下カッコ内は同)を筆頭に、8勝1分けのクボタスピアーズ船橋・東京ベイが2位(38)、8勝1敗の東京サントリーサンゴリアスが3位(36)、6勝2敗1分けの横浜キヤノンイーグルスが4位(31)となっているが、それぞれの直接対決もまだ多く残っており、並びが入れ替わる可能性は十分ある。ここからさらに白熱したゲームが続くだろう。

その4強の一角であるサンゴリアスは今節、秩父宮ラグビー場でトヨタヴェルブリッツと対戦する(3月5日、14時30分キックオフ)。昨季5位のヴェルブリッツは9節終了時点で3勝6敗の10位(勝ち点14)と苦しいシーズンになっているが、7人の現日本代表に南アフリカ代表のFLピーターステフ・デュトイ、FBウィリー・ルルーらリーグ有数の戦力を有し、わずかなきっかけでチームが一変してもなんら不思議はない。1999年の全国社会人大会で決勝を戦うなど長年にわたり名勝負を繰り広げてきたビッグクラブ同士の激突だけに、好ゲームを期待したいところだ。

両者の直近3試合を振り返ると、ホストのサンゴリアスは第7節で東芝ブレイブルーパス東京に40-34、8節でリコーブラックラムズ東京に18-7、9節で静岡ブルーレヴズに25-17と、いずれもタイトな接戦を制して白星を積み上げた。日本人選手主体のメンバー構成で誰もがひたむきに体を張り、80分通してプレッシャーをかけ続ける戦いぶりは、揺るぎない底力の証にしてクラブカルチャーの体現といえるだろう。今節は翌週にワイルドナイツ戦を控える状況で、どのようにチーム状態を上げてくるかという点が注目される。

一方のヴェルブリッツは地元パロマ瑞穂ラグビー場での3連戦で7節のスピアーズ戦に34-44で敗れた後、8節はNECグリーンロケッツ東葛から21-18と辛くも勝利を収めたが、前節は前半にレッドカード退場者が出たこともあってイーグルスに7-39で完敗。依然として試合で思うように本来の力を発揮できない状態が続いている印象だ。入替戦圏からの脱出、さらにはプレーオフ進出へ希望をつなぐためにも、いい内容の勝利で上昇に転じたいという思いは強いだろう。

東京サンゴリアススターティングメンバー

発表された登録メンバーをチェックすると、サンゴリアスは前週のブルーレヴズ戦の先発メンバーからFW、BK3人ずつの計6人を入れ替えた。両PRが1番小林賢太、3番中野幹のコンビとなり、4番にはツイヘンドリックが2試合ぶりに復帰。FW第3列は引き続き下川甲嗣山本凱箸本龍雅の若い3人が務める。

BKではSOアーロン・クルーデンが第7節以来のスタメン出場。12番には22歳のイザヤ・プニヴァイが入り、FBにも松島幸太朗が帰ってきた。それにともない、前節15番の尾崎晟也は14番にシフトする。

トヨタヴェルブリッツスターティングメンバー

対するヴェルブリッツの前節イーグルス戦からのスターター変更は3人。右PRが崔凌也に替わり、4番には慶應義塾大学で活躍したアイザイア・マプスアがアーリーエントリー制度のチーム第1号として名を連ねた。両FLは前節と同じデュトイと姫野和樹の2人だが、今節は共同主将の姫野がゲームキャプテンを担う。

BKは13番にバティリアイ・ツイドラキが入り、チャーリー・ローレンスは12番へ移動。それ以外の5人は3試合連続で同じ並びでの出場だ。

ちなみにこのカードは昨シーズンのリーグ戦で最終節に組まれていたが、コロナの影響でヴェルブリッツの不戦敗という結果に終わった。ヴェルブリッツにとっては戦わずしてプレーオフ進出の望みが潰えた無念を晴らす機会でもあり、選手たちは燃えているだろう。もちろんサンゴリアスも覇権奪回に向け強い意志を持って臨んでくるはずだ。熱戦の要素はそろっている。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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