人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
ブラックラムズ東京 vs. 東京サンゴリアス
黒衣の軍団、リコーブラックラムズ東京。
チームカラーは伝統のゴールドイエロー、東京サントリーサンゴリアス。
ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1(D1)、リーグ戦の折り返しとなる第8節交流戦。
2月18日(土)はチーム名に「東京」を冠する黒黄対決、「東京ダービー」が、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で行われる。
ホストチームである10位(2勝5敗)のブラックラムズは、ここが正念場だろう。
リーグ最高強度の戦いが続いている。
ここ3試合の相手は、すべて前節終了時点のトップ4だ。
第5節は埼玉ワイルドナイツ(1位)、第6節はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2位)、第7節は横浜キヤノンイーグルス(4位)。
まさに今季最大級の“難所”。結果は3連敗となっているが、スピアーズ戦では2点差(38-40)の大接戦を演じた。
ただ前節のイーグル戦は13-34で敗戦。ピーター・ヒューワットHC(ヘッドコーチ)は試合後に「ダメージが残っていた」と話した。
「スタートは悪くありませんでしたが、セットピースが機能せず、ペナルティも取られ過ぎました。イーグルスさんにフィールドポジションを与えすぎました」
「ワイルドナイツさん、スピアーズさん、そしてイーグルスさんと、タフな3試合が続きました。特にスピアーズとの試合で接戦をものにできなかったダメージが残っていたかもしれません」
そして難所はまだ続く。今節の相手は3位(6勝1敗)につける6連勝中のサンゴリアスだ。
豪州出身のヒューワットHCにとって、サンゴリアスは2010~13年度にプレーした古巣。
バイ・ウィーク(休養週)を挟んだ2週間ぶりのゲームとはいえ、ここ一番でのチームワークを誇るブラックラムズはここが正念場、言い換えるならば「見せ場」だ。
ブラックラムズ東京 スターティングメンバー
先発メンバーは前節から6人(FW4人、BK2人)が変わった。
スクラム勝利の雄叫びでお馴染みのPR千葉太一、運動量豊富なLOマイケル・ストーバーグ、スティーラーズから新加入のFLブロディ・マクカラン。イングランド代表22キャップのNO8ネイサン・ヒューズ。
ハーフ団はそろって変更。SH山本昌太、SO堀米航平のコンビが攻撃を指揮する。
そして、ビジターとして乗り込むサンゴリアス。
前節は東芝ブレイブルーパス東京との伝統の「府中ダービー」。GMから指揮官となったチームOB、田中澄憲監督は、ファイトがテーマだったと試合後に明かした。
「ゲインラインで後手に回るとブレイブルーパスさんのゲームになってしまうので、ファイトするのがテーマでした」
「完璧ではありませんが、幅を取ったディフェンスができたときは止められていました。アタックでもボールを動かしながらトライを取れたので満足しています」
開幕戦こそアタックの乱調等が原因でスピアーズに敗戦(18-31)したが、その後は怒濤の6連勝。
281得点はD1で2位。得失点差132は同1位。昨季から攻撃スタイルに変更を加えた今季も「アグレッシブ・アタッキングラグビー」が炸裂している。
東京サンゴリアススターティングメンバー
今節の先発メンバーは、6勝目を上げた前節から2人変更。
1人は、昨季のブラックラムズとの対戦(第4節)で、最終盤にキックチャージから逆転トライを決め、ヒーローになったPR祝原涼介。もう1人は万能バックスとしての能力を発揮しているSO森谷圭介だ。
振り返れば、昨季第4節は3点差(33-36)の大熱戦だった。
前半35分にNO8タタフがレッドカードで14人に。しかしサンゴリアスがPR祝原の決勝トライもあって辛くも勝利した。
ブラックラムズはその後の第14節でも敗戦(3-30)している。2年目の今季こそ、リーグワンでのサンゴリアス戦初勝利を掴みたい。
試合展開は攻めるサンゴリアス、守るブラックラムズの展開になるか。
東京サンゴリアスのラック勝率は、データ分析「オプタ社」提供データで95%と高値(ブラックラムズは93%)。
堅守の文化を持つブラックラムズだが、守り続けて完封するのは至難の業だ。粘り強くファイトしながら、攻撃をスローダウンさせ、攻守交代を狙いたい。
スタッツ比較
セットピースの攻防も注目だ。サンゴリアスのラインアウト成功率90.29%はD1トップ(ブラックラムズは86.87%)。一方でスクラム勝率は64%と低い(ブラックラムズは65%)。
ブラックラムズでは、途中出場すると必ず決定的な仕事をするアイザック・ルーカスにも注目したい。
リーグワンは2023年2月1日、マスク着用を前提とした声出し応援の解禁を発表した。基本の感染対策、観戦マナー・ルールを守りながら、熱戦が期待される「東京ダービー」を思い切り楽しみたい。
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 筑波大学
11月10日 午後1:50〜
-
リポビタンDツアー2024 ラグビー日本代表テストマッチ 日本 vs. ウルグアイ(11/16)
11月16日 午後10:15〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 明治大学
11月17日 午後1:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 早稲田大学
11月3日 午後1:50〜
-
【先行】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 東京都予選 決勝
11月10日 午前11:20〜
-
【限定】ラグビー 関東大学対抗戦2024 慶應義塾大学 vs. 立教大学
11月10日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2024 法政大学 vs. 東海大学
11月10日 午前11:20〜
-
ラグビー 関東大学リーグ戦2024 大東文化大学 vs. 流通経済大学
11月10日 午前11:20〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!