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ラグビー コラム 2023年2月17日

東京・駒沢で激突する「黒×黄」!ブラックラムズ東京と東京サンゴリアスの「東京ダービー」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ブラックラムズ東京 vs. 東京サンゴリアス

黒衣の軍団、リコーブラックラムズ東京

チームカラーは伝統のゴールドイエロー、東京サントリーサンゴリアス

ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1(D1)、リーグ戦の折り返しとなる第8節交流戦。

2月18日(土)はチーム名に「東京」を冠する黒黄対決、「東京ダービー」が、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で行われる。

ホストチームである10位(2勝5敗)のブラックラムズは、ここが正念場だろう。

リーグ最高強度の戦いが続いている。

ここ3試合の相手は、すべて前節終了時点のトップ4だ。

第5節は埼玉ワイルドナイツ(1位)、第6節はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2位)、第7節は横浜キヤノンイーグルス(4位)。

まさに今季最大級の“難所”。結果は3連敗となっているが、スピアーズ戦では2点差(38-40)の大接戦を演じた。

ただ前節のイーグル戦は13-34で敗戦。ピーター・ヒューワットHC(ヘッドコーチ)は試合後に「ダメージが残っていた」と話した。

「スタートは悪くありませんでしたが、セットピースが機能せず、ペナルティも取られ過ぎました。イーグルスさんにフィールドポジションを与えすぎました」

「ワイルドナイツさん、スピアーズさん、そしてイーグルスさんと、タフな3試合が続きました。特にスピアーズとの試合で接戦をものにできなかったダメージが残っていたかもしれません」

そして難所はまだ続く。今節の相手は3位(6勝1敗)につける6連勝中のサンゴリアスだ。

豪州出身のヒューワットHCにとって、サンゴリアスは2010~13年度にプレーした古巣。

バイ・ウィーク(休養週)を挟んだ2週間ぶりのゲームとはいえ、ここ一番でのチームワークを誇るブラックラムズはここが正念場、言い換えるならば「見せ場」だ。

ブラックラムズ東京 スターティングメンバー

先発メンバーは前節から6人(FW4人、BK2人)が変わった。

スクラム勝利の雄叫びでお馴染みのPR千葉太一、運動量豊富なLOマイケル・ストーバーグ、スティーラーズから新加入のFLブロディ・マクカラン。イングランド代表22キャップのNO8ネイサン・ヒューズ

ハーフ団はそろって変更。SH山本昌太、SO堀米航平のコンビが攻撃を指揮する。

そして、ビジターとして乗り込むサンゴリアス。

前節は東芝ブレイブルーパス東京との伝統の「府中ダービー」。GMから指揮官となったチームOB、田中澄憲監督は、ファイトがテーマだったと試合後に明かした。

「ゲインラインで後手に回るとブレイブルーパスさんのゲームになってしまうので、ファイトするのがテーマでした」

「完璧ではありませんが、幅を取ったディフェンスができたときは止められていました。アタックでもボールを動かしながらトライを取れたので満足しています」

開幕戦こそアタックの乱調等が原因でスピアーズに敗戦(18-31)したが、その後は怒濤の6連勝。

281得点はD1で2位。得失点差132は同1位。昨季から攻撃スタイルに変更を加えた今季も「アグレッシブ・アタッキングラグビー」が炸裂している。

東京サンゴリアススターティングメンバー

今節の先発メンバーは、6勝目を上げた前節から2人変更。

1人は、昨季のブラックラムズとの対戦(第4節)で、最終盤にキックチャージから逆転トライを決め、ヒーローになったPR祝原涼介。もう1人は万能バックスとしての能力を発揮しているSO森谷圭介だ。

振り返れば、昨季第4節は3点差(33-36)の大熱戦だった。

前半35分にNO8タタフがレッドカードで14人に。しかしサンゴリアスがPR祝原の決勝トライもあって辛くも勝利した。

ブラックラムズはその後の第14節でも敗戦(3-30)している。2年目の今季こそ、リーグワンでのサンゴリアス戦初勝利を掴みたい。

試合展開は攻めるサンゴリアス、守るブラックラムズの展開になるか。

東京サンゴリアスのラック勝率は、データ分析「オプタ社」提供データで95%と高値(ブラックラムズは93%)。

堅守の文化を持つブラックラムズだが、守り続けて完封するのは至難の業だ。粘り強くファイトしながら、攻撃をスローダウンさせ、攻守交代を狙いたい。

スタッツ比較

セットピースの攻防も注目だ。サンゴリアスのラインアウト成功率90.29%はD1トップ(ブラックラムズは86.87%)。一方でスクラム勝率は64%と低い(ブラックラムズは65%)。

ブラックラムズでは、途中出場すると必ず決定的な仕事をするアイザック・ルーカスにも注目したい。

リーグワンは2023年2月1日、マスク着用を前提とした声出し応援の解禁を発表した。基本の感染対策、観戦マナー・ルールを守りながら、熱戦が期待される「東京ダービー」を思い切り楽しみたい。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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