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【ハイライト動画あり】敗戦から立て直したレッドハリケーンズ大阪が中国レッドレグリオンズに快勝。ジャパンラグビー リーグワン ディビジョン3第7節レビュー
ラグビーレポート by 直江 光信平山 真也(中国電力レッドレグリオンズ)
試合ごとに浮かび上がる課題を修正、克服し、好不調の波を乗り越えながらシーズンを通して成長し続ける。4か月以上にわたるリーグ戦で最後に笑うための要諦だ。直近の試合でクリタウォーターガッシュ昭島に今季初黒星を喫したNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が、2週後のゲームできっちり立て直した姿を披露し、中国電力レッドレグリオンズから59-14の快勝を収めた。
この一戦にかける意気込みを表すように、レッドハリケーンズはキックオフ直後からアグレッシブにボールを動かしてたたみかけた。5分、テンポのいい連続攻撃で相手の反則を誘うと、タッチキックで敵陣22メートル線内へ前進。ラインアウトモールを力強く押し切ってキャプテンのFL杉下暢が先制トライを挙げる。
レッドレグリオンズも10分、中盤の左展開でCTB森田政彰が判断よく防御裏へゴロパントを転がし、チェイスしたWTB中野将宏がライン際でキャッチ。FB荒井基植→SH溝渕篤司とつないでゴールラインを越える。SO吉田橋蔵のコンバージョンも決まり、7-7のイーブンに戻した。
しかしレッドハリケーンズはここで動じることなく攻勢を強め、18分にラインアウト起点の連続攻撃からFL杉下がふたたびインゴールに押さえて勝ち越す。さらに23分にCTBパエアミフィポセチ、34分にはSH山内俊央が立て続けにトライをマーク。28-7と引き離して、前半の40分を折り返した。
後半。細かいエラーで流れを失い20-5から逆転を許したウォーターガッシュ戦の教訓を生かすように、レッドハリケーンズは立ち上がりから集中力高くプレーを組み立てて主導権を掌握する。
まずは43分、この日終始優勢を保ったラインアウトモールでHO島田久満がなだれ込むと、3分後には自陣インゴールでキックボールを拾ったFB吉澤太一のカウンターランから100m以上を切り返し、SH山内がフィニッシュ。54分にもCTBパエアのラインブレイクを起点に相手防御を切り裂き、FB吉澤がポスト脇に飛び込む。これでリードは一気に47-7まで広がった。
第7節ハイライト動画
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 vs. 中国電力レッドレグリオンズ|ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン3
なんとか一矢報いたいレッドレグリオンズも60分過ぎから敵陣でアタックする機会を作り、65分にラインアウトモールを押し切って途中出場のHO岩永健太郎がグラウンディング。これで流れを変えたいところだったが、この日のレッドハリケーンズはつけ入る隙を与えてくれなかった。
フィジカルの優位性を生かして接点で厳しく体を当て、相手防御に隙ができればどのエリアからでも果敢にアタックを仕掛けてプレッシャーをかける。終盤は消耗で相手の足が止まったところを攻め立て、77分にキックチャージからHO原山光正、82分には自陣からの長い連続攻撃を仕留め切ってFB吉澤が2本目のトライを奪取。計9トライ、今季チーム最多となる59得点までスコアを伸ばして、フルタイムを迎えた。
山内 俊央(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)
ここまで思うように力を出し切れないゲームが続いていたレッドハリケーンズだが、この日は昨季ディビジョン1を戦った実力者たちが本来のパフォーマンスをいかんなく発揮し、あらためて潜在力の高さを証明した。上位ディビジョンにも匹敵するサイズの大型FWがセットプレーを圧倒し、BK陣もプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたCTBパエアを軸に多彩なアタックを展開。ウォーターガッシュ戦で敗因となったディフェンスでも、攻め込まれた場面で粘り強く守って奪い返すシーンが再三見られるなど、進歩のあとを示した。
これでボーナスポイント付きの勝ち点5を加え、トータルの勝ち点は20に。首位の九州電力キューデンヴォルテクスも勝ったため順位は2位のままだが、試合数がひとつ少ない中での勝ち点差4は、十分射程圏内といっていいだろう。上り調子で迎える次節の直接対決(2月26日13時キックオフ@鹿児島・白波スタジアム)で、どんな戦いを見せるかが楽しみだ。
一方のレッドレグリオンズは勝ち点を積み上げることができず、順位は4位のまま。ただケガ人が多い現状を考えれば、次の試合が3月4日の第9節キューデンヴォルテクス戦(13時キックオフ@広島・Balcom BMW Rugby Stadium)と間隔が開くのは幸運といえるだろう。この期間を有意義に活用してチームの課題を改善し、後半戦の浮上につなげることを期待したい。
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
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