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三菱重工相模原ダイナボアーズと東芝ブレイブルーパス東京、2勝1敗と好スタートを切った両チームの対戦。ジャパンラグビー リーグワン第4節
ラグビーレポート by 斉藤 健仁三菱重工相模原ダイナボアーズvs.東芝ブレイブルーパス東京
「NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23」のディビジョン1は、1月14日(土)15日(日)の両日に第4節の6試合が行われる。
1月14日、東京・秩父宮ラグビー場では、2勝1敗(勝ち点9)で現在6位につけているホストの三菱重工相模原ダイナボアーズと、2勝1敗(勝ち点9)で5位の東芝ブレイブルーパス東京が対戦する。
今季からディビジョン1に昇格し、開幕から連勝と好スタートを切ったダイナボアーズ。だが、先週行われた埼玉パナソニックワイルドナイツ戦では、5-40と今季初黒星を喫した。試合後の会見でグレン・ディレーニーHC(ヘッドコーチ)は、「チームとしてやりたいことが遂行できませんでした。自分たちが準備してきたことができないとやられる。このリーグでトップのレベルもわかりましたし、良い学びになりました」と前向きに語った。
三菱重工相模原ダイナボアーズ
指揮官はそのワイルドナイツ戦からFW(フォワード)3名、BK(バックス)2名の先発を変更した。両PR(プロップ)を入れ替え、1番が川俣直樹から新人の坂本駿介(日本大学大学院出身)に、3番は森本潤から石井智亮が代わって先発し、HO(フッカー)宮里侑樹と第1列を構成する。
LO(ロック)はベテランのリンディ 真ダニエルと身長203cmの南アフリカ出身のウォルト・スティーンカンプがコンビを組む。FL(フランカー)は副将の鶴谷昌隆と2年目の坂本侑翼が務め、NO8(ナンバーエイト)はエピネリ・ウルイヴァイティに代わって、元オールブラックスのジャクソン・ヘモポが入った。
BKはキャプテンのSH(スクラムハーフ)岩村昂太、イングランドU20代表経験のあるSO(スタンドオフ)ジェームズ・シルコックのハーフ団は変わらず、元オーストラリア代表CTB(センター)カーティス・ロナがベンチに下がり、マット・ヴァエガがヘンリー ブラッキンとともに先発する。WTB(ウイング)はベン・ポルドリッジから落合知之に変更、11番にはタウモハパイ ホネティ、FB(フルバック)はアライアサ 空ローランドが引き続き務める。
一方のブレイブルーパスは、開幕戦こそワイルドナイツに22-29と惜敗したが、その後の第2節ではリコーブラックラムズ東京に17-7、先週の第3節で静岡ブルーレヴズに29-16と連勝し、5位に上昇した。
前節後、トッド・ブラックアダーHCは「ポジティブな部分も、ネガティブな部分もありますが、毎日しっかり取り組んでいけば、来週も良いいプレーができる」と語っていたが、FW3名、BK2名の先発を変えた。
東芝ブレイブルーパス東京
FWは新人のPR木村星南に代わって元日本代表のベテラン三上正貴が1番に入り、HOは、やはりルーキーの原田衛から橋本大吾に代わり、3番の小鍜治悠太とフロントローを組む。
LOは日本代表ワーナー・ディアンズと、ジェイコブ・ピアスのお馴染みのコンビはそのままで、バックローは前節7番でプレーした共同キャプテンの徳永祥尭が伊藤鐘平に代わって6番に移動し、7番は元オールブラックスのマット・トッドが今季初出場となる。NO8は好調な日本代表のベテラン、リーチ マイケルが引き続き先発する。
SOはトム・テイラーに代わって、昨年日本代表キャップを獲得した中尾隼太が今シーズン初めて10番をつけ、共同キャプテンのSH小川高廣とコンビを組む。CTBはバーガー・オーデンダールとフィジー代表のセタ・タマニバルのコンビ。WTBには濱田将暉に代わり、桑山聖生が11番に入り、ジョネ・ナイカブラと両翼を担う。最後尾のFBは2年目の松永拓朗が引き続き務める。
両者は2007年シーズン、2020年シーズン、2021年シーズンとトップリーグで3度対戦し、いずれもブレイブルーパスが59-26,45-26、58-7で勝利している。ダイナボアーズのディレーニーHCは「(ワイルドナイツ戦では)セットピースがうまくいかず、そこが安定しないと自分たちのやりたいことができない」とが語り、ブレイブルーパスのブラックアダーHCも「この2試合で、ラインアウトで30%ほどしか、うまくつながらなかった」と話した。
両チームの指揮官が課題に挙げたセットプレーと、失点数の少なさで4位と2位と、上位につけて自信のあるディフェンスの精度が勝敗を分ける鍵となろう。「活発な猪」が勝つか、「勇敢な狼」が勝つか、試合は1月14日(土)午後0:00に東京・秩父宮ラグビー場でキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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