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ラグビー コラム 2023年1月12日

3位×4位!第4節注目の上位対決!「コベルコ神戸スティーラーズ×東京サンゴリアス」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. 東京サンゴリアス

2勝1敗同士の上位対決だ。

2年目のジャパンラグビーリーグワン、最高峰ディビジョン1(D1)カンファレンスBの第4節。

1月14日(土)は、4位のコベルコ神戸スティーラーズが、兵庫・ノエビアスタジアム神戸で、3位の東京サンゴリアスを迎え撃つ。

ホストのスティーラーズは開幕戦黒星から2連勝。

前節は敵地戦でグリーンロケッツ東葛に10点差(43-33)で勝利した。

上り調子だが、規律は克服すべき課題だろう。指揮官のニコラス・ホルテンHC(ヘッドコーチ)がGR東葛戦後に話した。

「前半は自分たちの求めているラグビーができている時間も多く、良い部分をたくさん見せられました。しかし後半はイエローカードが2枚出てしまったことにより、良い形で試合を締めくくれなくなりました」

「いま問題になっているのが、ペナルティを与えてしまった後、自分たちに流れを引き戻せず、ペナルティの数が重なってしまうところです」(神戸S・ホルテンHC)

規律を改善すればスティーラーズの完成度は高まる。ラインアウト成功率は90.24%と高値(東京SGも90.2%)。スクラム勝率も85%だ(東京SGは54%)。

すでに高い攻撃力も示している。対戦相手の強弱もあるが、第3節を終えてスティーラーズの19トライはD1最多だ。

高度な全員ラグビーゆえに連係面が課題となっていたが、「最初の3フェーズにどれだけフォーカスできるか」(ホルテンHC)にこだわるなどしてアタックの遂行力を高め、得点力向上に繋げている。

今季3勝目を託されたメンバー23人が発表されている。

コベルコ神戸スティーラーズ スターティングメンバー

先発15人ではFW3人が変更。PR高尾時流が1番に入り、HO北出卓也は古巣サンゴリアスとの対決、FLサウマキ アマナキもスタメンに入った。

ハーフ団は変わらずSH中嶋大希、SO李承信というスピード感溢れる俊足コンビ。突進役として出色のCTBナニ・ラウマペ、CTBマイケル・リトルの新戦力コンビはやはり強烈だ。

兵庫に乗り込むサンゴリアスは今季、スティーラーズと似た軌跡を描く。開幕戦黒星からの2連勝だ。

開幕戦ではクボタスピアーズ船橋・東京ベイに18-31で敗れ、第2節でグリーンロケッツに大勝(50-19)。

鮮烈だったのは、約60分間を14人で戦いながら難敵横浜キヤノンイーグルスに勝利(32-23)した前節(第3節)だったろう。

サンゴリアスの新指揮官、兵庫・報徳学園高出身でもある田中澄憲監督は、イーグル戦後にこう語った。

「前半で14人になってもパニックにならず、冷静に対処した選手たちに成長を感じました」

「やはりサンゴリアスらしい『ハードワークの徹底』。14人になってからの方がみんな動くし、強かったかなと思うほどで、それを80分間続けられたことが今日の結果につながりました」

開幕節で近年躍進のスピアーズに敗れたことで、今季の行く末を心配したサンゴリアスファンも少なくなかったろう。ただ前身リーグを含めて優勝5回、準優勝6回の常勝文化は強靱だ。

自信を深めたチームにとって、スティーラーズとの名門対決は、シーズン中の成長という観点からして重要な一戦だろう。

東京サンゴリアススターティングメンバー

サンゴリアスのメンバー23人も発表されている。

先発は2人変更。活動量豊富なファイター、PR石原慎太郎が先発となり、前節のレッドカードで3試合出場停止となったアーロン・クルーデンに代わり、森谷圭介が2試合ぶりの10番に。またリザーブには共に早稲田大学出身、小林賢太と河瀬諒介のルーキー2人が入った。

スティーラーズは、リーグ随一の攻撃力を誇るサンゴリアスのアタックを封じられるか。

スティーラーズの失点は3試合で108。3桁失点は10位のグリーンロケッツ(127)、12位の花園近鉄ライナーズ(171)を含め3チームのみ。

1試合平均は36失点だ(サンゴリアスは24.3点)。規律を保ちながら失点を防ぎ、武器である高精度のセットプレーから高い攻撃力を発揮したい。

サンゴリアスは昨季から変化を加えたアタック戦術で自信を深めたい。共同主将のSH齋藤直人、SO森谷圭介のハーフ団は重責を担う。

名門対決を制し、3連勝を飾るのはどちらか。キックオフは土曜日の14時30分だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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