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ラグビー コラム 2023年1月12日

注目の全勝対決。充実の浦安D-Rocksに、勢いあるシャトルズ愛知が挑む。ジャパンラグビー リーグワン ディビジョン2第3節プレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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浦安D-Rocks vs. 豊田自動織機シャトルズ愛知

ジャパンラグビー リーグワンのディビジョン2は、中3週での開催となる今週末に第3節を迎える。注目はなんといっても開幕から2連勝と好スタートを切った2チーム、浦安D-Rocks豊田自動織機シャトルズ愛知の激突だ(1月14日12時キックオフ@駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場)。

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(SA浦安)とNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(RH大阪)の再編成によって誕生したD-Rocksは、相次ぐビッグネームの加入で話題を集めた三重ホンダヒートとのいきなりの大一番を35-27で制し、あらためてディビジョン2を牽引する存在であることを印象づけた。第2節では清水建設江東ブルーシャークスから前半だけで7トライを奪う猛攻で、68-17と圧勝。トライ数(14)、ボールキャリー(238)、ディフェンス突破数(74)、ゲインメーター(1903)と、攻撃力を示すスタッツで軒並みディビジョン2トップの数字を残しており、順調な仕上がりをうかがわせる。

対するシャトルズは、開幕節で同じディビジョン3からの昇格組であるブルーシャークスに30-19で競り勝つと、翌週は日野レッドドルフィンズに前半7-23と大きく先行されたところから驚異的な追い上げを見せ、37-31で逆転勝利。ディビジョン2でも十分に上位を狙えるチームであることを証明した。ボールキャリー(214)、ディフェンス突破数(64)はD-Rocksに次ぐリーグ2位の成績で、クリーンブレイクでは18とトップの回数を記録するなど、こちらもアタック面の充実が目を引く。今節は昨季の比較でディビジョン1とディビジョン3のチームの対戦となるが、チャレンジする立場のぶん迷いなくゲームに臨めるのはプラス材料だろう。

SA浦安とRH大阪の主軸を擁し分厚い選力層を誇るD-Rocksは、ここまでの2試合で先発を8人入れ替え、多くのメンバーを起用してきた。この点は長いシーズンを見据えるとともに、選手同士の競争を活性化させてチーム力向上につなげるというヨハン・アッカーマンヘッドコーチの意図の表れといえるだろう。海外のトップクラブで輝かしい実績を残してきた名将であり、一人ひとりの力とキャラクターを結集させて強い推進力を生み出す手腕に定評があるだけに、シーズンを通してのチームの成長に期待を抱かせる。

一方のシャトルズも、前2戦でチームとしてのまとまりと戦い方の統一性を感じさせた。大きくリードされても浮き足立たず、誰もがスタイルに沿ってひたむきに役割を遂行できたのは、確かな結束と信頼の証だ。個々のスピードと局面打開力が大きくレベルアップする今節のD-Rocks戦は、ここまで築き上げてきたものの真価が試される機会となる。

浦安D-Rocksスターティングメンバー

キックオフ2日前に発表された登録メンバーを見ると、D-Rocksは前節ブルーシャークス戦から先発5人を入れ替えた。HOには今季FLから転向した金正奎が2試合ぶりに戻り、西川和眞、竹内柊平の両PRとフロントローを形成。5番もローレンス・エラスマスが開幕節以来のスターター復帰で、ヴィンピー・ファンデルヴァルトとLOコンビを組む。バックローは前節6番のジミー・トゥポウが8番に下がり、6番に中島進護、7番に繁松哲大という並びになった。

BKはSOがクリップスヘイデンからオテレ・ブラックに替わった以外は、前節と同じ布陣。SHはキャプテンの飯沼蓮が務め、TBには11番安田卓平、12番サミソニ・トゥア、13番シェーン・ゲイツ、14番ラリー・スルンガと、どこからでもトライを取れる怖いランナーが並ぶ。FBはイズラエル・フォラウが3戦連続の先発だ。

豊田自動織機シャトルズ愛知スターティングメンバー

ビジターのシャトルズは、前節レッドドルフィンズ戦からWTB中野豪、CTB齊藤大朗の2人を変更したスターティングラインアップで挑む。FW第1列は左PRにキャプテンの山口知貴、HO藤浪輝人、右PRに今季移籍加入の深村亮太という構成で、両LOは中村大志と福坪龍一郎の2人。第3列は3試合連続でFLタリフォロフォラ・タンギパ、FL藤井俊希、NO8ナエアタルイのトリオだ。

ゲームを組み立てるHBは、SH藤原恵太とSO清水晶大のおなじみのペア。12番のジョシュ・マタヴェシは188センチ、120キロの巨漢にして多彩なスキルとラン能力を兼ね備え、プレーメイクを担う中盤の要だ。右WTBはセブンズ日本代表経験もある長身のジョー・カマナで、最後方のFBには鋭いラインブレイクで前節プレーヤーオブザマッチを獲得したティム・スウィルが控える。

ディビジョン2はどの順位になっても全チームが入替戦に進むが、ホスト&ビジターのレギュラーシーズン10節の上位3チームがディビジョン1との入替戦、下位3チームはディビジョン3との入替戦に回るため、ひとつの勝利と敗北がより大きな意味を持つことになる。序盤戦から息のつけない戦いが続き、観戦する側にとっては毎節が見どころ満載の激戦グループだ。各チームの気迫あふれるバトルに、ぜひ注目してほしい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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