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ラグビー コラム 2023年1月7日

「日本に来ることを夢見ていた」オールブラックスの司令塔リッチー・モウンガ、来季から東芝ブレイブルーパス東京に加入

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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2023-24シーズンから加入するSOリッチー・モウンガ

1月6日(金)、東芝ブレイブルーパス東京が東京・府中市で定例会見を開いた。まず、荒岡義和社長の挨拶の後、薫田真広GM(ゼネラルマネジャー)が来季(2023-2024シーズン)からSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガ、FL(フランカー)シャノン・フリゼルの2人のオールブラックスの加入を発表した。

薫田真広GM

薫田GMは「東芝時代のアンドリュー・マコーミックから始まって、このチームには多数のオールブラックスがプレーしましたが、みな6年以上在籍してレガシーを残してくれました。モウンガ、フリゼルもサバティカル(ニュージーランド協会と契約しているままの単年契約)ではなく、複数年の契約を結び、リーダーシップを発揮してレガシーを残して欲しい。非常に楽しみにしている」と大いに期待を寄せた。

その後、SOモウンガが登場し、ブレイブルーパスのジャージーのプレゼンテーションのあと、会見に応じた。クルセイダーズで活躍してきたSOモウンガは2018年にオールブラックスで初キャップを獲得し、2019年のワールドカップでは主力として活躍、これまで44キャップを重ねている。

冒頭でモウンガは、「まずはこのようなチャンスをくれたブレイブルーパスに感謝したいと思います。次のシーズンから、この府中を私のホームとしてプレーできるチャンスに感謝します。実際に日本でプレーするまでにはまだ時間があります。それまでにいろいろな仕事があると思います。今回はまず自分のホーム、クラブハウスなどを見て、スタッフ、チームメイトに挨拶をしにきました」と話した。

その後、質疑応答が行われ、複数年契約をした理由を尋ねられるとモウンガは、「3年間ここに来ることを決めたのは、何年かこのクラブに身を置くことで、どこかでタイトルを取りたいと考えていますし、3年という期間はそのための最良のチャンスだと思っています」と意気込んだ。

日本に来ることを夢見ていたとモウンガ

また、イングランドやフランスではなく、日本でプレーすることを決めたのは「日本に来ることを常に夢見ていました。数年前から海外でプレーしてみたいと思っていました。日本を選んだのは、美しい国だし、人々も素晴らしいし、とても美しい風景があります。私自身、それに妻と2人の子供にとってもいい判断だと思いました。私たちは日本の文化を受け入れ、その文化についてもっと学び、東芝の文化から学び、そして私ができることすべてを東芝に捧げたいと思います。」と語った。

ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【ハイライト動画】東芝ブレイブルーパス東京 vs. 静岡ブルーレヴズ

そして、リーグワンのクラブの中から東芝ブレイブルーパス東京を選択したことについて、「東芝は非常に成功したラグビークラブで、非常に誇り高く豊かな歴史を持っているクラブだと思います。ここ2、3年は、より高いレベルの競争力を得るために、正しい方向に進んでいます。さらに、自分のホーム、クライストチャーチ出身の外国人選手がたくさんいます」と答えた。

これからチームメイトとなる日本代表リーチ マイケルについても、「彼がクライストチャーチ出身だと言うことは知っていました。そして、彼が日本のラグビー界にとって、とても大きな存在であることも知っています。彼がビッグボスなので、私がここに来ることをOKか、NOか、彼が決めたことはわかっています(笑)」とジョークを交えて話した。

質疑応答を行うモウンガ

また、一緒に加入するオールブラックスのFLフリゼルとは仲の良い友人だといい、「彼が同じクラブに来るということは、さらに自分にとっても心強くなっています。彼のプレースタイルはクラブに合っていると思うし、一緒にやるのを楽しみにしています」と太鼓判を押した。

秋にフランスで開催されるワールドカップでもオールブラックスの司令塔として活躍することが期待されているモウンガは「今度のワールドカップはかつてないくらい競争が激しいものになるでしょう。だから皆さんが見ていて楽しいものになると思います」。

「ですが、個人的にはあまりその話はするつもりはありません。あまり先のことを見られない。私の仕事というのは毎週の試合にフォーカスすることです。自分自身とそのパフォーマンスにフォーカスすることです。自分がコントロールできることをコントロールするだけ」と語るにとどめた。

今はまだ所属しているクルセイダーズでのプレーに集中しているというモウンガは「(来シーズン)試合に勝つだけでなく、東芝らしいスタイルで勝つ、魅力的なスタイルのラグビーで勝つことです。すごく高いレベルの考えが表れているラグビーをしたいですし、同時に選手が見たものに反応できる自由なラグビースタイルもしたい」。

「東芝のアタックのスタイルを見ても、チームを動かす上で重要な役割をになっていると思います。自分がすべてを変えるのではなく、まずどういった状況でプレーしているのか学んで、その上で自分の知識をどう活用するか考えたい」と腕を撫した。

荒岡義和社長とモウンガ

2023年ワールドカップ後は、SOモウンガ、FLフリゼルだけでなく、コベルコ神戸スティーラーズには、同じくオールブラックスのNO8(ナンバーエイト)ジュリアン・サヴェアの加入も決まっており、さらに多くのオールブラックスの加入が予想されている。

SOモウンガは7日(土)に神奈川県・等々力陸上競技場で行われた東芝ブレイブルーパス東京vs.静岡ブルーレヴズとのホストゲームで、ファンに挨拶をした。いずれにせよ、今からSOモウンガが、東芝ブレイブルーパス東京のジャージーを着て躍動する姿を見るのが楽しみだ。

文:斉藤健仁/写真提供:東芝ブレイブルーパス東京

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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