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ラグビー コラム 2023年1月6日

早稲田大学、『荒ぶる』へ。高く厚い帝京大学の壁を突き破る。ラグビー全国大学選手権 決勝

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ボールキャリーする相良主将。これまでのリベンジを誓う

頂上まであと1つ。最後に待ち構えるのは、最大の難敵・帝京大学だ。早稲田大学は今季、3戦3敗と白星を挙げることができていない。また、秋シーズン開幕以降、1度も敗戦しておらず、準決勝でも71-5と大差をつけて勝利するなど、圧倒的な強さを誇っている。厳しい試合になることが予想されるが、打ち破った先にはこの上ない喜びと感動が待っているはずだ。これまでのリベンジを、そして『大学日本一』奪還を懸けて、いざ最終決戦へ。

この試合でもセットプレーは勝敗を分けるカギとなるに違いない。帝京大の強力なFW(フォワード)陣に対し、対抗戦では押し込まれ劣勢に立たされてしまった。両PR(プロップ)の井元正大(文4=東京・早実)、亀山昇太郎(スポ2=茨城・茗溪学園)を中心にスクラムでいかに対抗し、HO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がスローイングで安定感を発揮できるかがポイントとなるだろう。

また、フィジカルが強い相手FWを、粘り強いディフェンスで抑えられるか。守備を固め、BK(バックス)陣と連携した素早い攻撃へと転じることで、得点への好機は見えてくるはずだ。LO(ロック)前田知暉(社4=東海大大阪仰星)、FL(フランカー)相良昌彦主将(社4=東京・早実)の4年生を中心に、「なんとしてでも止める」と気持ちのこもったタックルで相手の攻撃を封じ、アタックでも激しいラインブレイクを見せたい。

一方のBK陣は全国大学選手権の開幕以降、左右を幅広く使った展開や相手の隙を突いたアタックから得点へと結び付けられている。やはり大学選手権以降、目覚ましい活躍を見せるSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ2=京都成章)の速いパスさばきやチャンスへの嗅覚は必見。

また、ここまでの試合でキックの成功率が勝敗を左右してきた中、今節でもCTB(センター)吉村紘副将(スポ4=東福岡)の正確無比なキックが必要不可欠だといえるだろう。また展開からの仕留めを担う両WTB(ウィング)にも注目だ。WTB松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)の力強いゲイン、槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)の加速力で確実にチャンスをものにしたいところ。

ダブルタックルで相手を阻むSO伊藤とCTB吉村

さらに帝京大のキックの精度と多彩さには警戒が必要だ。規律を守ることはもちろんのこと、FB(フルバック)小泉怜史(文構4=東京・早実)の効果的なキックで、確実に陣地を獲得したい。また、途中出場となるであろうSO(スタンドオフ)野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)と、ポジションをFBへと移すであろうSO伊藤大祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)。この2人がいかにチームに流れを呼び込めるかにも注目したい。

紆余曲折を経て、相良組もようやくここまでたどり着いた。最後に立ちはだかる高く厚い壁。部員の思いを背負って、最後の舞台に立つ23人の赤黒戦士たちは、これまでの全てをぶつけ、その壁を打破するべく躍動する。成し遂げた先に待つ最高のクライマックス、そして国立で響き渡る『荒ぶる』へ。見据える先は「日本一」ただ1つだ。全員の心を1つに、大きな闘志を燃やす。

文:山田彩愛/写真:谷口花(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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