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ラグビー コラム 2023年1月1日

【ハイライト動画あり】関西と九州勢が勝ち進みベスト8が出揃う。全国高校ラグビー大会3回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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元日は3回戦が行われた花園ラグビー場

12月27日から始まった「花園」こと、全国高校ラグビー大会は1月1日の元日、3回戦8試合が行われ、ベスト8が出揃った。

◆第1グラウンド(★:Aシード ☆:Bシード)
○報徳学園(兵庫★)26-0 國學院久我山(東京第1)●
●尾道(広島)15-17 長崎北陽台(長崎☆)○
○天理(奈良☆)15-8 石見智翠館(島根)●
○大阪桐蔭(大阪第2☆)55-0 東海大相模(神奈川☆)●

第1グラウンドでは4試合が行われた。第1試合は高校「3冠」を狙う報徳学園に、國學院久我山が挑んだ。國學院久我山は前に出る激しいディフェンスでプレッシャーをかけるが、報徳学園は前半11分にCTB(センター)炭竈柚斗(3年)、WTB(ウイング)中山雄太(3年)がトライを挙げて12-0とリードする。

後半も攻める報徳学園、守る國學院久我山の構図は変わらなかったが、2分にWTB長谷川諒(2年)がトライ、さらに試合終了間際にも後半28分、FL(フランカー)三羽了(3年)がインゴールに持ち込み、報徳学園が26-0で勝利した。

第2試合は2回戦でシード校の常翔学園(大阪第1)を下した尾道と、逆転勝利で3回戦に進んだBシード・長崎北陽台が対戦した。勢いに乗る尾道は前半6分、10分にCTB佐藤楓斗(2年)が連続トライを挙げて、10-0とリードする。しかし、崎北陽台も前半終了間際にモールからFL三浦海(3年)が押さえ、3点差で折り返す。

後半7分、長崎北陽台は再びモールからPR(プロップ)齊藤剛希(2年)が押さえ、12-10と逆転に成功。尾道も11分、チャンスにHO(フッカー)杉本天(2年)のオフロードパスを受けたPR檜山蒼介が飛び込み(3年)15-12と再びリード。

しかし、長崎北陽台は14分、やはりモールからPR橋本侑青(3年)が押さえて17-15と再度リードする。尾道は試合終了間際、中央左からPG(ペナルティゴール)のチャンスを得たが、FB(フルバック)寺田結(3年)が決めることができず、そのままノーサイド。長崎北陽台が17-15と僅差で勝利した。

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】3回戦 尾道 vs. 長崎北陽台

第3試合はBシードの天理に、ノーシードながら実力校の石見智翠館がチャレンジした。先制したのは岩見智翠館。前半14分、モールからLO(ロック)ホルス陸人(3年)が押さえて5点を先制する。天理も負けじと27分にボールを動かしCTB田中優也(3年)がトライを挙げて5-5の同点に追いつく。

後半はなかなか試合が動かず、天理が13分、石見智翠館は17分にPGを決め、8-8の同点となる。勝負を決めたのは後半23分のプレーだった天理のCTB土屋侑大(3年)のグラバーキックをFB前田晃明(3年)が押さえてトライ。ゴールも決まり天理が15-8で勝利してシードを守った。

第4試合は大阪桐蔭(大阪第2)と、東海大相模(神奈川)のBシード同士の対決となった。試合は序盤からフィジカルと勢いに勝る大阪桐蔭のペースとなる。4分、SH(スクラムハーフ)須田龍之介(3年)のパスを受けたPR浦出睦己(3年)が押さえて先制トライ。

その後も大阪桐蔭のペースは変わらず、16分にSH須田、20分にCTB上田倭士、28分にWTB芝田憲真(ともに3年)がトライを挙げて26-0で前半を折り返す。後半も大阪桐蔭の優位は変わらず、2分にWTB福永然、8分にキャプテンFL松岡風翔(ともに3年)がトライを決めた。その後もSH須田らがトライを重ねて大阪桐蔭が55-0と快勝した。

◆第3グラウンド
●中部大春日丘(愛知☆)8-9 佐賀工業(佐賀☆)○
○東海大大阪仰星(大阪第3☆)22-7 國學院栃木(栃木☆)●
●流通経済大柏(千葉☆)7-26 京都成章(京都☆)○
●秋田工業(秋田)3-52 東福岡(福岡★)○

第3グラウンドでも4試合が行われた。。第1試合は中部大春日丘と佐賀工業、FW(フォワード)の強いBシード同士が激突した。前半7分、11分に互いにPGを決めて3-3となる。23分に風上だった佐賀工業のFB井上達木(2年)がPGを決めて6-3とした。

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト層が】3回戦 東海大大阪仰星 vs.國學院栃木

25分には、中部大春日丘がボールを展開してWTB齊藤桜暉(3年)が左隅に決めて8-6と逆転するが、前半ロスタイムに佐賀工業のFB井上が、50m近いPGを見事に沈め、9-8と再びリードして前半を終えた。

後半、中部大春日丘が風上となったが、佐賀工業のディフェンスに苦しみ、得点を挙げることができない。佐賀工業も中部大春日丘のジャッカルの前にチャンスを活かせなかった。後半はともに得点を挙げることができず、試合は佐賀工業が8-9で勝利、昨季に続きベスト8進出を決めた。

第2試合は東海大大阪仰星(大阪第3)vs.國學院栃木(栃木)という昨季の決勝戦と同じカードとなった。なかなか得点ボードは動かなかったが、前半24分、風上の國學院栃木は左に大きく展開し、CTB山田壮(3年)が左隅に押さえてトライ。SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(3年)のゴールも決まって7点を先制する。東海大大阪仰星も前半ロスタイム、FB増山将(3年)がPGを沈めて、3-7で前半を折り返した。

後半、風上となった東海大大阪仰星は、ボールを展開する相手にディフェンスでプレッシャーをかけてペースを握る。後半10分にスタンディングラグビーを見せ、NO8(ナンバーエイト)藤原蒼士(3年)がトライ。8-7と逆転に成功。さらに19分にSO西川康士郎(3年)がトライ。30分にもターンオーバーからチャンスを作り、1年生のWTB吉田琉生がねじ込んでトライ。Bシード同士の対決は、昨季王者の東海大大阪仰星が22-7で勝利した。

3試合目も流通経済大柏と京都成章のBシード同士の激突となった。FWのフィジカルに長けた両チームの対戦は、序盤から得点がなかなか動かなかったが、前半22分に流通経済大学柏がカウンターからボールをつないでFB小野塚勇太(3年)がトライ。京都成章も前半ロスタイム、相手陣奥のモールから最後はSH(スクラムハーフ)香山創祐(3年)がブラインドサイドを突いて、トライを挙げ7-5で折り返した。

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】3回戦 秋田工業 vs. 東福岡

後半早々、風上の京都成章はボールを展開し、SH香山が2本目のトライを挙げ、12-7と逆転に成功する。その後は伝統的に強いディフェンスで相手に得点を許さず、13分にWTB山村駿人(3年)、23分にFL甲斐冬竜(3年)がトライを挙げた京都成章が26-7と勝利し、準々決勝に進んだ。

第4試合はノーシードの秋田工業が、Aシードの東福岡にチャレンジした。前半、風上の秋田工業は2分、キャプテンのSO鈴木颯太(3年)がPGを決めて3点を先制する。その後も秋田工業は前に出るディフェンスとセットプレーでプレッシャーをかけようとするが、Aシードの東福岡は動じることはなかった。9分にLO舛尾緑、14分にWTB馬田琳平(ともに3年)がトライを挙げてペースをつかむと、その後も3トライを重ねて31-3で折り返した。

後半も東福岡ペースは変わらず、2分にWTB松尾佳大(2年)、14分にFL藤井達哉(3年)にトライ。さらに試合終了間際にもWTB上嶋友也(3年)がトライし、秋田工業が奮闘したものの、東福岡が8トライを挙げて52-3で快勝した。

3回戦の8試合が終了後、第1グラウンドでベスト8に進出したキャプテンが集い、1月3日の準々決勝の組み合わせ抽選が行われた。関東、東北勢はすべて敗退し、関西と九州のシード校同士の激突となった。

◆1月3日 準々決勝組み合わせ
10:30 佐賀工業(佐賀☆)vs.東福岡(福岡★)
11:55 大阪桐蔭(大阪第2☆)vs.京都成章(京都☆)
13:20 天理(奈良☆)vs.長崎北陽台(長崎☆)
14:45 東海大大阪仰星(大阪第3☆)vs.報徳学園(兵庫★)

文/写真:斉藤健

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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