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ラグビー コラム 2022年12月30日

再び国立競技場に帰ってきた京都産業大学。伝統校を破って初の決勝進出なるか。ラグビー全国大学選手権 準決勝のみどころ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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突破するFB辻野隼大

準々決勝の慶應義塾大学戦。京都産業大学らしく80分戦い抜くという目標は達成出来たものの、修正点はまだまだある。関西リーグからの課題である規律はもちろん、相手の攻撃を阻む粘り強いディフェンスはこれからより一層必要になってくる。BK(バックス)の展開力が武器の早稲田大学に対して、スクラムやモールなどのFW(フォワード)の強さと、BKから繰り出す多彩な攻撃で対抗したい。

キーマンの1人、高井良成

慶大戦、先制のトライを決めたのはCTB(センター)高井良成(営3=関大北陽)。関西リーグでも、サイドから空いたスペースに走り込み、トライを決める場面が何度もあった。この試合ではトライを決めただけでなく、ひたむきなディフェンスで相手の攻撃を止めた。早大戦でも彼のアタック、ディフェンスの両面がチームを勢いづける鍵になるだろう。

シオネ・ポルテレ

強力な留学生のうちの1人、WTB(ウィング)シオネ・ポルテレ(現1=目黒学院)。高校時代はFWとして活躍していたが、50m5秒9のスピードを買われ、春からBKとして試合に出場した。「最初はWTBというポジションになれておらず、不安な面もあった。でも、今はとても頼りになる存在」とCTB家村健太共同主将(法4=流経大柏)も彼の活躍を評価する。全国屈指のスピード、フィジカルで早大のディフェンスを破りたい。

早大戦で特に注目したいのが、京都成章の同期対決だ。慶大戦から先発復帰したFL(フランカー)三木皓正(済3=京都成章)と早大のNO8村田陣悟は、ともに高校でFLとして活躍。関西リーグ後半戦から調子を上げ、メンバー入りしたFB(フルバック)辻野隼大(済2=京都成章)と、早大のSH(スクラムハーフ)宮尾昌典は共同主将として、京都成章を花園準優勝まで導いた。

1年生の頃から公式戦で活躍していた宮尾に対し、辻野はなかなか試合に出れない期間が続いた。「(活躍する姿を見て)悔しかった。でも、その姿がここまで頑張る原動力になった」(辻野)。離れた場所でも切磋琢磨してきた2人、「関西より関東の方が強いと言われたくない」。そんな辻野の言葉通り、京産大の強さを見せつけられるのか、期待がかかる。

昨シーズンの大学選手権準決勝。優勝候補筆頭の帝京大学をあと一歩のところまで追い詰め、多くのラグビーファンに感動を与えた京産大。それから1年間、あの日の悔しさを胸に『大学日本一』、その目標に向かってひたすら努力し続けてきた。FL福西隼杜共同主将(済4=報徳学園)は「良い試合をするだけじゃなくて、勝ち切りたい」と勝利への執着心を覗かせた。

選手権出場、優勝回数ともに最多の早大に2勝9敗と負け越している京産大。伝統校を破り、初の決勝進出なるか。ひたむきな努力で作り上げた鎧で武装した赤紺戦士達、彼らが今年も正月の国立競技場を熱くする。

文/写真:藤田芽生(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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