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ラグビー コラム 2022年12月28日

【ハイライト動画あり】秋田工業はリベンジ、倉敷は終了間際の大逆転で2回戦進出。初出場の立命館慶祥は最後に意地の1トライ。全国高校ラグビー大会2日目 1回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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連敗中だった松山聖陵にリベンジを果たした秋田工業

12月27日から大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に、「花園」こと102回目の全国高等学校ラグビーフットボール大会が始まった。28日に行われた1回戦11試合を振り返る。

◆第1グラウンド
○石見智翠館(島根)34-7 立命館慶祥(南北海道)●
●熊本工業(熊本)7-19 昌平(埼玉)○
●仙台育英(宮城)17-24 東海大静岡翔洋(静岡)○
●岡谷工業(長野)10-54 開志国際(新潟)○

立命館慶祥の花園初トライを挙げたCTB三浦

第1グラウンドでは4試合が行われた。第1試合は初出場の立命館慶祥が中国大会王者の石見智翠館に挑んだ。前半4分でLO(ロック)瀧田雅公(3年)のトライで先制した石見智翠館が優位に試合を進め、6トライで34-7と勝利。立命館慶祥も試合終了間際の29分に、CTB(センター)三浦遼太郎(3年)が同校初の花園でのトライを挙げ、一矢報いた。

第2試合は熊本工業(熊本)と昌平(埼玉)が対戦した。前半は互いに譲らない展開となったが、FW(フォワード)がラックサイドの守備で奮闘し、ゴールラインを割らせなかった。

トライを挙げて喜ぶ昌平1年のWTB山口廉太

すると前半終了直前の30分に昌平がSH(スクラムハーフ)長岡太陽(3年)のトライで先制に成功。熊本工業も終盤にPR(プロップ)迫田優輝(2年)がトライを挙げるも、3トライを挙げた昌平が19-7で2回戦に駒を進めた。

第3試合では仙台育英と東海大静岡翔洋の一戦が行われた。前半、東海大静岡翔洋がPG(ペナルティゴール)と、FL(フランカー)田村仁(3年)のトライで先制したが、後半に入り、仙台育英がCTBカプセン・テイオ(2年)らの2トライで逆転に成功。

モールからトライを挙げて喜ぶ東海大静岡翔洋FW陣

だが、東海大静岡翔洋は残り5分でトライを挙げて17-17の同点とし、ラストプレーで相手のペナルティからタッキック。そこからモールを押し込み、FL田村が押さえて、24-17で逆転勝利を収めた。

トライを挙げる開志国際CTB冨田優人(2年)

第4試合は岡谷工業と開志国際の北信越勢同士が激突した。岡谷工業はキックオフ早々にキャプテンのCTBラコマイソソ・イマニエル(3年)のPGで先制するも、開志国際がFB(フルバック)星遥大(2年)の5トライを含む8トライを重ね、54-10で快勝した。

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】1回戦 城東vs.倉敷

◆第2グラウンド
○青森山田(青森)33-14 明和県央(群馬)●
●城東(徳島)24-26 倉敷(岡山)○
○加治木工業(鹿児島)7-0 若狭東(福井)●

第2グラウンドでは3試合が行われた。第1試合は青森山田がFBフィリモネサイア(3年)の先制トライなどで5トライを挙げ、33-14。今季も初を突破した。

倉敷NO8丸尾瞬が激しいタックルでトライセーブ

第2試合は城東と倉敷が激突した。第2試合は倉敷が前半にFWを中心に3トライを取り、19-12で折り返した。後半に入り、城東ペースとなりFB小野晏瑚(1年)の勝ち越しトライで、城東が逆転した。

このままノーサイドかと思われたが、倉敷がラストプレーで途中出場のWTB(ウイング)高比良洸太(3年)がトライを挙げ、24-24とし、FB南虹平(3年)がゴールを決めて、26-24と逆転。うれしい花園初勝利を飾った。

ダイビングトライ、加治木工業のNO8近藤

第3試合は加治木工業と若狭東の対戦となった。両者とも堅固なディフェンスで、試合終盤までスコアレスの拮抗した展開となった。加治木工業は自陣に攻め込まれたが、後半24分に相手のパスをインターセプトしたNO8(ナンバーエイト)近藤應介(2年)がダイビングトライ。7-0と接戦を制した加治木工業が44年ぶりの白星を掴んだ。

◆第3グラウンド
○茗溪学園(茨城)53-0 光泉カトリック(滋賀)●
●山形南(山形)0-45 黒沢尻北(岩手)○
○目黒学院(東京第2)83-0 勿来工業(福島)●
●松山聖陵(愛媛)7-22 秋田工業(秋田)○

力強いボールキャリーを見せる茗渓LO梁取

第3グラウンドでは4試合が行われた。第1試合は序盤、互いに手堅い試合運びとなったが、茗溪学園が前半13分のFL小川和真(2年)のトライを皮切りに8トライを重ねて53-0。光泉カトリックから完封勝利を収めた。

東北勢同士がぶつかった第2試合は、前半から敵陣で試合を進めた黒沢尻北が、NO8伊藤和希、SO(スタンドオフ)小野寺桜飛(ともに3年)が、それぞれ2トライを挙げる活躍を見せて、山形南を45-0と退けた。

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】1回戦 松山聖陵vs.秋田工業

第3試合は目黒学院が勿来工業が対戦した。LOサーフ・イライシア(3年)の5トライを含む13トライの猛攻で、勿来工業を圧倒、83-0と大勝した。

1回戦最後の試合は屈指の好カードとなった。昨年の花園、春の選抜大会でも対戦した松山聖陵と秋田工業が顔を合わせた。松山聖陵がHO(フッカー)井上魁(3年)のトライで前半は7-3とリードしたが、後半に入って秋田工業のペースとなり、HO三浦涼哉(3年)のトライとFB黒澤航希(3年)の2トライで逆転。秋田工業が22-7で、連敗中だった松山聖陵にリベンジを果たした。

大会2日目も終了し、1回戦19試合が終了した。1日あけて12月30日(金)にはいよいよシード校が登場する2回戦16試合が行われる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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