人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年12月22日

初白星を懸けた「東京ダービー」、東芝ブレイブルーパス東京vs.リコーブラックラムズ東京。ジャパンラグビー リーグワン第2節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

東芝ブレイブルーパス東京vs.リコーブラックラムズ東京

12月17日(土)に開幕した、2シーズン目の「NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23」。今週末に第2節が行われ、クリスマスイブの12月24日(土)は、ディビジョン1 のカンファレンスAに属する東芝ブレイブルーパス東京(昨季4位)とリコーブラックラムズ東京(昨季9位)の激突、つまり「東京ダービー」が東京・味の素スタジアムで行われる。

ブレイブルーパス東京は、開幕戦は初代リーグワン王者・埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦。前半こそブレイクダウンで優位に立ち、一時は13-0とリードを奪ったが、ディフェンディンチャンピオンに巻き返され、19-22で初戦を落とした。

一方、ブラックラムズ東京はディビジョン2から昇格した、菱重工相模原ダイナボアーズと開幕戦。前半は敵陣でゲームを進めながらも、なかなかトライを取り切れない展開となり、結局、8-34と黒星を喫した。

東芝ブレイブルーパス東京

開幕戦を落とした両チーム。まずはブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)は、その埼玉ワイルドナイツ戦から先発を1名変更。日本代表CTB(センター)中尾隼太がメンバー外となり、CTBニコラス・マクカランが先発に回った。

他の14人は前節と同じだ。「若いフロントローが本当にいい活躍をしてくれた」とブラックアダーHC話したようにFFW(フォワード)第1列は1~2年目のPR木村星南(東海大学出身)、HO(フッカー)原田衛(慶應義塾大学出身)、PR小鍜治悠太の3人が引き続き先発。

さらに日本代表でも活躍する20歳のLO(ロック)ワーナー・ディアンズ、25歳のLOジェイコブ・ピアスと、FWの前5人の平均年齢は23歳と若さで挑む。バックローはLOでもプレーできる25歳のFL(フランカー)伊藤鐘平、さらに共同キャプテンの30歳FL徳永祥尭、日本ラグビーの顔、34歳のNO8(ナンバーエイト)リーチ マイケルの2人がFWをまとめる。

BK(バックス)もインサイドCTB以外の6人は同じ顔ぶれとなった。共同キャプテンSH(スクラムハーフ)小川高廣、元オールブラックスSO(スタンドオフ)トム・テイラーの2人がゲームをコントロールし、13番にはフィジー代表としてもキャプを重ねている突破力の高いセタ・タマニバル、両翼はWTB(ウィング)濱田将暉、ジョネ・ナイカブラ、FB(フルバック)に松永拓朗が先発する。

逆にリザーブは、前節のFL佐々木剛、移籍組のPR山川力優、SHジャック・ストラトン以外の5人は入れ替えた。日本代表経験のあるHO橋本大吾、PR藤野佑磨、ベテランLO梶川喬介、24歳のCTB森勇登、新加入のCTBバーガー・オーデンダールが入った。

ブラックアダーHCが「(開幕節は)自分たちのやってきたことを誇りに思う。前半は全体的に良くプレーしていた。後半に関していえば、(相手に対して)プレッシャーを積み上げきれなかった。ミスの数が多くて、規律が足らなかった」と話したように、後半の集中力が課題となろう。ブレイブルーパス東芝にとってはホスト開幕戦だけに何としても勝利したいところだ。

リコーブラックラムズ東京

初戦を落として「自分たちの試合のパフォーマンスに驚いた」と率直に話したブラックラムズ東京のピーター・ヒューワットHCは、前節からFW3人、BK2人の計5人を変更した。右PRは千葉太一が先発し、笹川大五が控えに回った。LOもジョシュ・グッドヒューと、ロトアヘア ポヒヴァ大和が先発し、柳川大樹がリザーブに、マイケル・ストーバーグはメンバー外となった。

FLは田中真一がメンバー外となり、移籍組のブロディ・マクカランが先発、相手のCTBニコラスとの兄弟対決となる。アウトサイドCTBは池田悠希がメンバー外となり、昨季は出場できなかった礒田凌平がリーグワン初出場となる。

他の10人は前節に続いて先発となった。FWはHO武井日向キャプテンを筆頭に、PR西和磨、FLアマト・ファカタヴァ、元イングランド代表NO8ネイサン・ヒューズがスターターとなった。

BKはSH山本昌太、SOアイザック・ルーカスがハーフ団を組み、インサイドCTBに移籍組の元ウェールズ代表のハドレー・パークス、WTBネタニ・ヴァカヤリアと西川大輔、最後尾のFBには日本代表のメイン平が入った。

リサーブは前節からHO大西将史、PR谷口祐一郎、NO8松橋周平、FL南昂伸、CTB/FBマット・マッガーンの5人は同じ顔ぶれとなり、SO堀米航平が今季初出場をうかがう。

キャプテンのHO武井は前節、「敵陣ゴール前でトライを取り切れず、逆に相手が22mに入ってきたときには、簡単にトライを取られてしまった」と振り返った。まずは相手陣22m内に入ったところで、しっかりとスコアを重ねて、また自陣ゴール前のディフェンスでも粘りを見せることができれば勝機が出てくるはずだ。

ディフェンス、接点の激しさは両チームとも武器としているところで、そこでの優劣が勝敗に大きく影響を与えそうだ。2シーズン前の2021年のトップリーグではプレーオフトーナメントでブラックラムズ東京が27-24で下している。昨季は同じカンファレンスに属したが、1試合のみの対戦でブレイブルーパス東京が43-22で勝利している。

「東京ダービー」を制して、ファンに今季初白星というクリスマスプレゼントを届けるチームは「勇敢な狼」か「黒い羊」か。東芝ブレイブルーパス東京 vs. リコーブラックラムズ東京は12月24日(土)午後2:30にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ