人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
攻撃的なリードを見せる報徳学園SO伊藤
いよいよ12月27日から1月7日の日程で、大阪・東大阪花園ラグビー場を中心に「花園」こと、全国高等学校ラグビーフットボール大会が始まる。102回目を迎える今大会は有観客での開催予定だ。
それでは今大会の注目選手をポジション別に見ていきたい。まずは司令塔SO(スタンドオフ)から。今大会を大いに盛り上げるだろうダブル『伊藤』がいる。1人目は高校「3冠」を目指す報徳学園(兵庫)のSO伊藤利江人(3年)だ。父の伊藤宏明氏は元日本代表SOで、現在は明治大学のHC(ヘッドコーチ)を務める。夏の7人制大会のMVPに選ばれたように、変幻自在のステップとランが魅力だ。
國學院栃木の司令塔&キャプテンの伊藤
もう1人は昨季、初めて花園決勝の舞台を踏んだ國學院栃木のSO伊藤龍之介(3年)だ。兄は明治大学3年のSO伊藤耕太郎である。ラン、パス、キックとスキルが高く、的確にスペースに運ぶ能力は高い。今季はキャプテンにも就任し、チームを日本一に導くことができるか。
他にもSOには東福岡の高本とわ(3年)、國學院久我山(東京)の袖山遼平(3年)もゲームコントロールに長けている。2人ともケガのため予選決勝は出場しなかったが、花園は出場する可能性はあるだろう。また、佐賀工業2年の服部亮太、大阪桐蔭1年の上田倭楓らも能力が高い。
次にSOとハーフ団を組むSH(スクラムハーフ)だ。仙台育英(宮城)の今聡(3年)、國學院栃木SH小倉光希矢(2年)、常翔学園(大阪)のキャプテン田中景翔(3年)、報徳学園の村田大和(3年)らがパスさばきに長ける。東海大大阪仰星の高來亜(3年)、大阪桐蔭の須田龍之介(3年)はSHとしては身長も高く、フィジカルにも自信がある選手だ。
攻守で前に出るプレーが持ち味の東福岡CTB西
次に突破役、チャンスメイクに長けたCTB(センター)だ。初出場の立命館慶祥(北海道)の三浦遼太郎(3年)、流通経済大柏(千葉)の飯岡建人(3年)、日本航空石川のトンガ人留学生トゥポウ・トゥリマファ(3年)、常翔学園のファイアラガ義信ダビデ(3年)、東福岡のゲームコントローラー西柊太郎(3年)。
鋭いランでトライを挙げる佐賀工業の大和
また、大分東明には突破力が光るフィジー人留学生のナブラギ・エロニと浦山丈(ともに3年)、佐賀工業の後藤翔大(3年)らがいる。爆破的なスピードが持ち味の佐賀工業の大和哲将(2年)、東海大大阪仰星1年の吉田琉生(1年)らにも注目が集まりそうだ。
東福岡のトライゲッターWTB上嶋
次にWTB(ウィング)、FB(フルバック)のバックスリーだ。決定力に長けたWTBには仙台育英の坂本琥珀(3年)、國學院栃木のエース島崎聖弥(3年)、東海大大阪仰星の穴澤開(3年)、報徳学園の海老澤琥珀(3年)、石見智翠館(島根)の加島優陽(2年)、東福岡の両翼・上嶋友也、馬田琳平(ともに3年)、大分東明の浦川直輝(3年)は各チームのトライゲッターだ。
昨季、ランで魅せた国栃國學院栃木FB青柳
最後尾で自由にライン参加できるFBにもラン、キックに長けた選手が揃う。青森山田のトンガ人留学生フィリモネ・サイア(3年)、昨季も大活躍した国学院栃木のFB青柳潤之介(3年)、京都成章の主将・本橋尭也(3年)、東海大大阪仰星の中心選手、増山将(3年)、報徳学園の竹之下仁吾(3年)、東福岡の石原幹士(3年)、選抜大会ではDG(ドロップゴール)を決めた佐賀工業の井上達木(2年)らがおり、当然、各チームの中軸となっている。
FWは第1列のPR(プロップ)から見ていきたい。國學院栃木は木村陽太、佐藤蒼(ともに3年)、中部大春日丘の中村大飛(3年)、東海大大阪仰星の石原捷聖(3年)、報徳学園の木谷光(3年)、佐賀工業の松井我空(3年)など、昨季の花園でも存在感を示した選手が大いに活躍しそうだ。
1年生から活躍しの京都成章PR森山。今季はNO8でプレー
2年生では大阪桐蔭の野村俊介(大阪桐蔭)に期待がかかる。なお、1年から花園優秀選手に選ばれていた京都成章の森山飛翔(3年)は、今季はNO8(ナンバーエイト)でプレーしている。HO(フッカー)では天理の松隈孝成(3年)、國學院久我山の清水健伸(3年)の2人がそれぞれキャプテンも務めており、チームを引っ張りつつ、モールでも強さを見せる。
「姫野2世」の呼び声も高い中部大春日丘LO物部
LO(ロック)は今大会で恐らく最も身長が高い佐賀工業の197cmの楠田翔大(3年)。佐賀工業には他にも岡亮太(3年)、古賀大輝(2年)らと190cm代の選手が計4人いる。1年から活躍している「姫野和樹2世」の呼び声高い、身長191cmの中部大春日丘の物部耀大朗も3年生となり、キャプテンにも就任、さらにスケールの大きいプレーを見せてくれずはずだ。
昨季、1年生で常翔学園のレギュラーだった佐藤
他にも國學院久我山の磯部俊太朗(3年)、東海大相模の上村太陽(3年)、大阪桐蔭の中村翔太(3年)、東海大大阪仰星の守本充希(3年)、東福岡の舛尾緑(3年)、大分東明の石川東樹(3年)、長崎北陽台の亀井秋穂(3年)はそれぞれ、チームのFWの核となっている。昨季、1年ながら名門・常翔学園でLOとしてプレーしていた佐藤蓮(2年)はNO8でプレーしている。
東海大大阪松沼 、今季はキャプテンとして引っ張る.
次にFL(フランカー)、NO8(ナンバーエイト)のバックロー。連覇を狙う東海大大阪仰星のキャプテンには、昨季も大活躍した松沼寛治(3年)が就いた。王座奪還を狙う東福岡のキャプテン大川虎太郎(3年)、長崎北陽台のキャプテン白丸智之祐(3年)、流通経済大柏のキャプテン中川功己(3年)と強豪校のスキッパーが揃う。
東福岡を引っ張るFL大川
高校「3冠」を狙う報徳学園には、「リーチ2世」の呼び声も高い石橋チューカ(3年)、大分東明のフィジー人留学生、ダウナカマカマ・カイサ(3年)、天理のFWの中心、太安善明(3年)、予選決勝でハットトリックの中部大春日丘の加藤礼暉(3年)ら有望選手も多い。
「リーチ2世」の呼び声も高い報徳学園NO8石橋
他にも大阪桐蔭2年の上野凌大、茗渓学園2年の小杉太郎、中部大春日丘2年の福井大和、東海大大阪仰星1年の駒井良、常翔学園1年の井本章介など将来が楽しみな選手もいる。
ラグビーワールドカップ、夏季オリンピックに出場した選手は、花園の舞台を踏んでいる選手が多い。現に過去4年間を見ても大阪朝高出身のSO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)、流通経済大柏出身のLOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)の2人は日本代表キャップを獲得。常翔学園出身のWTB石田吉平(明治大学主将)は昨季の東京五輪に出場を果たした。
今季も優勝争いを楽しむと同時に、大きな可能性を持った「ダイヤの原石」を探しながら熱戦を見れば、より花園が楽しめるはずだ!
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 筑波大学
11月10日 午後1:50〜
-
リポビタンDツアー2024 ラグビー日本代表テストマッチ 日本 vs. ウルグアイ(11/16)
11月16日 午後10:15〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 明治大学
11月17日 午後1:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 早稲田大学
11月3日 午後1:50〜
-
【先行】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 東京都予選 決勝
11月10日 午前11:20〜
-
【限定】ラグビー 関東大学対抗戦2024 慶應義塾大学 vs. 立教大学
11月10日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2024 法政大学 vs. 東海大学
11月10日 午前11:20〜
-
ラグビー 関東大学リーグ戦2024 大東文化大学 vs. 流通経済大学
11月10日 午前11:20〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!