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会見に臨んだホルテンHC(左)と橋本キャプテン
12月9日(金)、「NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23」開幕に向けて、コベルコ神戸スティーラーズが開幕前記者会見を行った。今季、アシスタントコーチから昇格したニコラス・ホルテンHC(ヘッドコーチ)、そして新たにキャプテンとなったFL(フランカー)橋本皓の2人が登壇した。
まず、ホルテンHCは冒頭で会見の前に行われた、トヨタヴェルブリッツとの試合(31-33で敗戦)に触れて、「(前半は31-7でリードしていたため)今日の試合は最初の35分くらいは自分たちのやりたいラグビーができた。今シーズンの目標はこれを80分間やり切ることだ。それができれば多くのファンに喜んでもらえると思う」と話した。
開幕までの改善点を聞かれて、具体的には「タックルの精度を上げてディフェンスのエラーをなくす。また、ハイスピードの速いラグビーがチームの持ち味だと思うので、ポジショニングが遅くなるスピードが早すぎたので、そこを改善したい」と語気を強めた。
この試合でNO8(ナンバーエイト)としてプレーしていた、2019年ワールドカップ日本代表のCTB(センター)アタアタ・モエアキオラについて、ホルテンHCは「昨季も終盤はNO8として出ることも多く、パフォーマンスも良かった。まだいろいろ試している段階だが、オプションの1つとして考え、現段階ではNO8として起用するつもりだ」とキッパリと答えた。
昨季は副キャプテンを務めており、今季から新キャプテンとなった橋本は「去年は副将として、長くキャプテンをやってきた(橋本)大輝(現・FWコーチ)さんの下で、どういうところに目を向けているか勉強になった。自分も見習って、いろいろなところに目を向けることを意識しないといけないと感じている。自分たちのラグビーが80分間できれば勝てると信じている。開幕から優勝に向けてつなげていきたい」と意気込んだ。
今秋、日本代表としてプレーしたPR(プロップ)具智元、SO(スタンドオフ)李承信、FB(フルバック)山中亮平の3選手について、SO李はこの日の試合で先発し、FB山中は全体練習に参加しているという。ホルテンHCは「具は今ケガをしていますが(復帰まで)そんなに長くかからないと思います。山中はベテランで、今回の代表でもプレー時間が長かったので休ませている。李はまださらに良くなるところはあるが、今日のパフォーマンスは素晴らしかった」と評価した。
また、今季は元オールブラックスのCTB(センター)ナニ・ラウマペ、元スプリングボクスのFL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)マルセル・クッツェー、CTBマイケル・リトル(元三菱重工相模原ダイナボアーズ)ら強力な新戦力も多く加わった。
ハイスピードラグビーで頂点を目指す
昨季より3ヶ月早く、7月19日からチームが始動していることに関して、ホルテンHCは「新しい選手はそれぞれ非常にユニークな強みがあり、チームにいい形で新しい価値を与えてくれている。神戸のスタイルに慣れてもらうために(昨季より)プレシーズンを早くした」と話し、橋本キャプテンも「(プレシーズンを早くしたことで)新加入の選手に対して我々のラグビーがどういったものか理解してもらえた。その上で練習を積んでいったので、より深くスキルを積み上げることができた」と手応えを感じているようだった。
さらに、今年女子ワールドカップでニュージーランド代表を導いた「メンター」のウェイン・スミス氏についても「今季はエッセンスの部分に関わってくると思うが、今も常に連絡を取り合い、神戸のゲームを見て、何が起きているかアドバイスをくれています」(ホルテンHC)と大きな信頼を寄せていた。スミス氏は年明けにはチームに合流するという。
リーグワン元年の昨季は7勝9敗で7位と不本意な成績に終わった神戸スティーラーズ。スローガンは「TRUST」を掲げた。今季の目標について、ホルテンHCは「間違いなくどのチームも優勝を目指しています。結果だけを見ているのではなく、チームとしては1つ1つ戦っていく。1つ1つの練習で最大限成長できるか、そこに注力する。それができて最終的に結果がついてくる」と語気を強めた。
橋本キャプテンも「(目標は)優勝です。自分たちのラグビーをやり通すことを確実に実行できるようにならないといけない。全員で同じページに立てるように(キャプテンとして)まとめていきたい。その中で、共通の価値を積み上げていくと自信を取り戻せるかなと思います」と力を込めた。
コベルコ神戸スティーラーズは12月18日(日)に神奈川県・ニッパツ三ツ沢球技場で昨季6位の横浜キヤノンイーグルスと開幕戦を戦う。トップリーグで2度王者に輝いたスティーラーズが、リーグワン2年目の今季こそ頂点を目指す。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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