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ラグビー コラム 2022年12月9日

早稲田大学、今季初対戦となる東洋大学との初戦に挑む。ラグビー全国大学選手権3回戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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チャンスメークするCTB岡崎颯馬(スポ3=長崎北陽台)

関東大学対抗戦を3位で終えた早稲田大学。ここから始まる全国大学選手権は、対抗戦とは異なったトーナメント形式であり、1つも落とすことは許されない。前節の黒星で見つかった課題を修正することが『荒ぶる』への道に必要不可欠だ。

前節の明治大学戦は、得意とする展開ラグビーにより、WTB(ウィング)槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)、FB(フルバック)小泉怜史(文構4=東京・早実)らが外側までパスをつなぎトライを獲得したものの、素早い攻撃展開と強固なディフェンスの明大を前に、一歩届かず。

しかし、相良昌彦主将(社4=東京・早実)など、主力選手たちがコンディション不良により離脱する中、チームの連携で得点を取れたことは収穫であろう。また、ルーキーであるSO(スタンドオフ)野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)やFL(フランカー)栗田文介(スポ1=愛知・千種)も存在感を示し続けた。

明大戦、敵陣でプレーするPR井元

数々の強豪校と対戦してきた早大は、ここまで着実に成長を見せている。ゲームキャプテンを務めるCTB(センター)吉村紘副将(スポ4=東福岡)らが引き出す強みの展開力、そしてPR(プロップ)井元正大(文4=東京・早実)を中心に奮闘するスクラムなど、洗練されたプレーで相手にプレッシャーをかける。

他にも、SH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ2=京都成章)の素早いテンポに始まり、初スタメンを勝ち取ったLO(ロック)藤井将吾(スポ3=大阪・早稲田摂陵)、NO8(ナンバーエイト)村田陣悟(スポ3=京都成章)ら、FW(フォワード)のインパクトある攻撃やブレイクダウンは、相手にとって脅威となるに違いない。

また、今試合は、ケガからの復帰を果たすFB(フルバック)伊藤大祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)もリザーブメンバーとして名を連ねた。後半出場ながら伊藤の持つダイナミックさで相手を翻弄(ほんろう)させることだろう。FW、BK(バックス)双方が持ち合わせた強力な武器で、80分間圧倒できるか。

一方の対戦する関東大学リーグ戦3位の東洋大学は、今勢いに乗っている。今年度は29年ぶりに関東大学リーグ戦1部へ昇格し、その勢いのままに大学選手権初出場を決めた。逆転勝利を収めた東海大学戦、日本大学戦で目立った、規律ある粘り強いディフェンスが東洋大の強みの1つである。

また、高さとインパクトを兼ね備えた外国人留学生を擁するFWのセットプレーからのアタックにも注意が必要だ。早大と東洋大のAチームは今季初の対戦。相手の戦力が未知数であるため、明大戦で課題となった「試合の入り」が勝利のカギとなることもあり得るだろう。

絶対に負けられない戦い。選手たちの緊張と勝利への執着はさらに加速していく。かつてない勢いで迫り来る、新進気鋭の東洋大に対し、早大の意地を最後まで示すことはできるか。大学選手権の初戦、チーム全員が目標とする『荒ぶる』に向けた早大の全身全霊のプレーを止める事はできない。

文:長野恵治/写真:谷口花(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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