人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年12月9日

今季の「台風の目」、初出場の東洋大学が早稲田大学と対戦。再び歴史を変えるか?ラグビー全国大学選手権3回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

両校の先発メンバー

関東・関西の各リーグ戦が終わり、大学日本一を決めるラグビー大学選手権が本格化する。12月11日(日)は3回戦が東西で2試合ずつ行われ、東京・秩父宮ラグビー場では、優勝16回と最多を誇る早稲田大学(関東大学対抗戦3位)と今季、大学ラグビーの「台風の目」で、初出場となった東洋大学(関東大学リーグ戦3位)が対戦する。

早稲田大学は対抗戦では開幕から4連勝を飾ったが、ディフェンディングチャンピオンの帝京大学、そして先週はライバルの明治大学に敗れて、5勝2敗の3位で大学選手権に進んだ。大田尾竜彦監督は中6日の日程の中、先発メンバーではFW(フォワード)2人を交替した。

早稲田大学先発メンバー

今季、ずっと2番で先発出場を続けていたHO(フッカー)佐藤健次がケガの影響もあり控えとなり、HO安恒直人(2年)が先発し、また左LO(ロック)は先週控えだった藤井将吾(3年)が先発し、LO前田知暉(4年)がリザーブに回った。

他の13人は先週と同じで、FWはスクラムの中核・右PR亀山昇太郎(2年)、PR井元正大(4年)、LO池本大喜(3年)、FL(フランカー)は永嶋仁(3年)、1年生の栗田文介(千種高校出身)のコンビ、NO8(ナンバーエイト)村田陣悟(3年)が先発する。

タレントが揃うBKはSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(2年)、ルーキーSO(スタンドオフ)野中健吾(東海大大阪仰星)の若きハーフ団がチームを引っ張り、ゲームキャプテンの吉村紘(4年)、岡崎颯馬(3年)がCTB(センター)コンビを組む。バックスリーはWTB(ウイング)松下怜央、槇瑛人、FB(フルバック)小泉怜史と経験豊富な4年生が並んだ。

リザーブには1年のFL粟飯原謙(桐蔭学園高校出身)、スピードが武器でSHもWTBでもプレーできる島本陽太(3年)、そして夏合宿の練習試合でケガをしたSO/CTB伊藤大祐(3年)がようやく公式戦復帰を果たした。なおキャプテンFL相良昌彦(4年)は、慶應義塾大学戦のケガの影響で先週に続きメンバー外となった。

大田尾監督は東洋大学に対して「規律が高く、外国人留学生のボールキャリーができる選手が多くて、自分たちのやるべきことをしっかりとできる『For the team』の印象がある。非常に強敵、手強い相手」と警戒を怠らない。早稲田大としてはFW陣がセットプレーで奮闘し、明治大学戦で出た「相手陣22m内に入った後、どうスコアに持っていくか」という課題をクリアし、しっかりFW、BK一体となってトライを重ねたい。

次に開幕戦で東海大学を下し、そのまま5勝2敗で3位で大学選手権初出場となった東洋大学のメンバーを見てみたい。福永昇三監督はBKのメンバーを1人交替した。前節からはルーキーFBステファン・バファフォラウ(札幌山の手高校出身)がメンバー外となり、南アフリカ出身のモリース・マークス(2年)が先発し、14番で先発していた田中康平がFBに下がった。

FWの第1列はPR山口泰雅、HO谷名樹(ともに4年)、PR石川槙人(2年)の3人、LOはキャプテンLO齋藤良明慈縁(4年)と、身長211cmジュアン・ウーストハイゼン(1年)がコンビを組む。バックローには突破力が武器のFLタニエラ・ヴェア(3年)、田中翔(4年)、NO8梅村柊羽(4年)が入った。

BKはSH神田悠作、SO土橋郁矢(ともに4年)と能力の高い不動のハーフ団、中盤で身体を張る大島暁、繁松秀太(ともに4年)のCTBコンビ、そして正確なキックが持ち味のWTB杉本海斗(3年)が先発する。

リザーブには身長195cmのLOマタリキ・チャニングス(2年)、東海大学戦で殊勲のトライを挙げたWTBボンド洋平(2年)らが入った。なお、LO齋藤、FLヴェア、SH神田は関東リーグ戦1部の「ベスト15」に選ばれている。

福永監督は「(早稲田大学という)歴史、伝統、実力もあるチームと対戦するのはワクワクします」と言えば、齋藤主将は「チーム一丸となる力が強くなっている。目標は日本一。もっと『パラダイス』(※今季のスローガン)に行けるようにしたい。(再び)歴史を変えます!」と意気込んでいる。FWは東海大学と並び、リーグ戦屈指の力を持っており、4年生ハーフ団のゲームコントロール力も高い。しっかり敵陣で戦い、武器であるFWのセットプレーでプレッシャーをかけていけば、勝機は出てくるはずだ。

39大会連続56回目の出場となった早稲田大学が展開力を武器に勝利して、再び明治大学と相まみえるか。それとも初出場の東洋大学が関東大学リーグ戦の勢いのまま勝利して再び歴史を変えるか。勝ったチームは明治大学(関東対抗戦2位)が待つ準々決勝(12月25日@秩父宮ラグビー場)に進む。大学ラグビーファン注目の一戦は12月11日(日)午前」11:30にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ