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ラグビー コラム 2022年11月22日

早稲田大学、100年目の早慶戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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FLで出場する相良主将

来る11月23日、東京・秩父宮ラグビー場で関東大学対抗戦の第5節、慶應義塾大学戦が行われる。前節の帝京大戦では、後半に追い上げを見せたものの、ラインアウトの精度に課題を残し、昨季王者に無念の敗戦となった早稲田大学。毎年接戦になる早慶戦、100周年となる今年も一筋縄ではいかない戦いになるに違いない。

前節、早大は帝京大学に対抗戦初黒星となった。CTB(センター)吉村紘副将(スポ4=東福岡)のチャージや、HO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)の突破で得点機を演出するが、相手の壁をなかなか崩すことができなかった。

持ち前の俊足を生かしたWTB(ウィング)槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)や吉村、CTB岡崎颯馬(スポ3=長崎北陽台)が反撃のトライを挙げるものの、結果として相手に計7トライを献上し完敗。しかし、試合全体を通して選手1人1人が高い集中力を発揮し、帝京大の猛攻をしのぐ場面も多く見られた。王者の強さを肌で感じた悔しさを慶大戦に活かしたい。

今試合のメンバーには復帰戦となる松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)がWTBでの起用となる。屈強なフィジカルに加えて、相手を寄せ付けないナイスランには注目だ。また、FW(フォワード)では、バックローが注目されるだろう。栗田文介(スポ1=愛知・千種)、相良昌彦主将(社4=東京・早実)と豊富な運動量を誇る両FL(フランカー)で猛虎集団を迎え撃つ。

一方の慶大、前節の相手は明治大学。ロースコアの展開に持ちこみたいところだったが、1トライも奪うことができず黒星となった。得意のディフェンスを機能できなかったこの試合だったが、今節は修正してくるに違いない。慶大の持ち味は、伝統の低く刺さるタックル。FL今野勇久主将(慶大)をはじめとする流れを一変させるビッグタックルには要警戒だ。

ゲームメイクを担うCTB吉村副将

また、慶大初の留学生、LO(ロック)アイザイア・マプスアを中心とするFW陣のラインアウトモールにも気をつけたい。難敵・筑波大学には1トライながら土をつけるなど、今季も粘り強さの光る慶大。拮抗した試合展開が予想される。相手の意のままにプレーさせないようにするためにも、指揮を執るSO(スタンドオフ)野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)や、吉村のゲームメイクに期待がかかる。

今年は、ラグビー早慶戦が始まって100周年のメモリアルイヤー。次に控える明大戦、そして『荒ぶる』獲得に向かう全国大学選手権へと弾みをつけることができるか。伝統校同士の意地とプライドのぶつかり合いから目が離せない。

文:戸祭華子/写真:山田彩愛(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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