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ラグビー コラム 2022年11月19日

明治大学、「フィジカルで負けないよう準備してきた」。大学王者・帝京大学との全勝対決に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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勝敗のカギを握るFW戦

圧倒的なフィジカルの強さを見せつけ、前戦の早稲田大学との試合では49-17と差をつけて勝利した帝京大学。一方の明治大学もここまで負けなしの5連勝を飾っている。昨年度の大学選手権決勝で争った両校の顔合わせ。軍配はどちらに上がるのか。大注目の一戦が繰り広げられる。

前回の慶應義塾大学戦では、攻守共に圧倒しトライを奪われることなく、最終スコア54-3で5連勝を飾った明大。前半8分、左サイドでできたラックから右に展開。最後はSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)が余っていた外のスペースにロングパスを出し、受け取ったHO(フッカー)松下潤一郎(法3=筑紫)がグラウンディング。「逆サイドのセットを早くすることを意識していたので練習通りのプレーができた」(松下)。

20分に3点を返されるもすぐに反撃。ハーフウエーライン付近でのマイボールラインアウトからフェーズを重ね、右に展開。22mライン後方でボールを受け取った右CTB(センター)齊藤誉哉(文4=桐生一)が5mライン付近までゲインすると、最後は齊藤からボールを受け取った左FL(フランカー)森山雄太(政経3=東福岡)が相手のタックルを受けながらもトライ。前半終了間際にも2トライを挙げ28-3で前半を折り返す。

タックルされながらもトライを奪った森山

後半も明大の勢いは止まらず。3分、FB(フルバック)安田昂平(商2=御所実)が10m付近からキックを仕掛けると、それを右WTB(ウイング)秋濱悠太(商2=桐蔭学園)がキャッチ。その後、NO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(文2=常翔学園)に渡り、相手のタックルを受けながらもトライ。26分、22mライン付近でボールを受け取ったCTB廣瀬雄也が相手の間を上手く抜け、ラインブレークすると、最後は右LO(ロック)武内慎(商4=石見智翠館)がグラウンディング。ロスタイムに齊藤が相手のパスをインターセプトし得点を決め、最終スコア54-3で快勝した。

「帝京に対してしっかり全員で刺さる、フィジカルで負けないように準備してきた」(石田吉平主将・文4=常翔学園)。明日の帝京大戦での勝利のカギとなるのは、やはりフィジカルバトル。激しいアタックを仕掛けてくる帝京大に対して、どれだけ接点で前に出られるかが勝敗の分け目となってくる。

ここまで行われた5試合で、フィジカル面で常に優位に立ってきた明大だが、例年強靭なフィジカルを一番の強みとする帝京大の壁はそう簡単に突破できない。特に帝京大のFW(フォワード)は、HO江良颯、右FL奥井章仁、左FL青木恵斗は昨年度優勝に大きく貢献した選手が残っている。他にもSO高本幹也、FB谷中樹平など、明大の昨年度のリベンジに燃える闘志の油を注ぐ顔ぶれ。前回大会王者との闘志とフィジカルの激しいぶつかり合いに注目だ。

昨年度、帝京大によってあと一歩のところで阻まれた大学日本一。帝京大の勝利に偏る多くの前評判を覆すべく「明治の強みであるFWとBK(バックス)のスキルの高さを存分に引き出す」(左LO山本嶺二郎・法3=京都成章)。FW陣は若い選手が多いものの、最上級生である左PR(プロップ)中村公星(情コミ4=国学院栃木)や武内、1年次から経験を積んでいる山本を中心に、8人の一体感あるスクラム、安定したラインアウトを見せている。

BK陣は主将である石田が不在の中でも、副将の齊藤を中心にそれぞれの強みを発揮させ、層の厚さを見せつけてきた。「(帝京のフィジカルに対して)対等にやりあえるのは明治だけ」(中村)。「プレーは熱く行くが、心は冷静に」(廣瀬)。

FW、BK共に準備は万全だ。昨年度の大学選手権決勝で争った注目の両校の顔合わせ。明日の一戦が、悲願の大学日本一につながるものものとなるか。明大の強さを見せつけたい。

文:宇野萌香/写真:牛嶋淳太郎(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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