人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年11月19日

京都産業大学、春は引き分けた天理大学と全勝対決。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
  • Line

先制トライを決めた西仲隼

関西大学春季トーナメントでともに優勝を分け合った、京都産業大学天理大学。ついに11月20日たけびしスタジアム京都で、その勝負に決着がつく。

前節は同志社大学と対戦。ここまで全勝の京産大優位の試合になるかと予想されたが、同志社大のスピードプレーや自分たちのミスで攻撃の波に乗れない。後半には一時24-26で逆転されるも、最後までひたむきに戦い抜き、31-26で勝利した。

試合開始直後、SO(スタンドオフ)西仲隼(法4=近大附属)が相手のディフェンスを躱しながら約70m走り切り、トライ。毎試合、自身のベストプレーを見せる西仲はリーグ内最多得点を誇り、チームの核となっている。このトライを皮切りに、さらに得点を重ねたいところだったが、相手も譲らず得点が動かない時間が続いた。

21分、敵陣でのラインアウトモール。LO(ロック)ラアサエリ・ラウシ(現4=日本航空石川)がゴールライン目前までボールを運び、最後は共同主将のFL(フランカー)福西隼杜(済4=報徳学園)がインゴールへ。ともに主将として支え合ってきた家村健太(法4=流経大柏)が欠場の中、気迫のトライだった。

39分、スコアは19-7。敵陣でのラインアウト、投げたボールがジャンパーの上を通り過ぎる。そのこぼれたボールを、公式戦初出場のCTB(センター)藤本凌聖(法2=朝明)が受け取りゴールまで運んだ。公式戦初トライを決めた藤本の周りには、多くのメンバーが集まり、その活躍を共に喜んだ。

後半から徐々に京産大のプレーにミスが増え始める。これまでずっと課題にしてきたラインアウトがやはり安定せず、チャンスを作れない。今日のラインアウトの精度を見て、「スキルの部分とグランドスピードにもっと磨きをかけて『相手に追いつかれないラインアウト』をもっと意識してやっていきたい」と福西共同主将。天理戦の勝利のカギを握るのは、ラインアウトを始めとするセットプレーの精度だと言えるだろう。

ノーサイドの後、喜びの雄叫びをあげるタモエフォラウ

後半開始から、相手に3連続でトライを決められ、24-26で逆転を許す。窮地に立たされた京産大はさらに一段階ギアを上げた。後半34分、ここでも敵陣でのラインアウトモール、しっかりミスせず丁寧にボールを運ぶ。ゴールラインまであと約25mという所だったが、FW(フォワード)を中心に全力で押し進めた。最後には、途中出場のNO8(ナンバーエイト)ヴェア・タモエフォラウ(現3=札幌山の手)がディフェンスの隙をつき逆転のトライ。伝統の一戦、会場の熱気は最高潮に達した。

その後、しっかり守り切りノーサイド。両校のプライドをかけたこの試合は、京産大の勝利で幕を閉じた。試合後、福西共同主将が「競った試合で勝てたことはチームにとっても大きい。この経験を糧にして、天理戦に臨みたい」と語ったように、関西リーグの大一番とも言える天理大戦を前にして、厳しい試合を経験できたことは何よりの収穫である。

「勝ちきりたかった」。春季トーナメントが終わった後、選手の口から何度もこぼれた言葉だ。あと一歩で勝てた、そんな経験が彼らをさらに強くした。ついに決着をつける時が来た。泥臭く、ひたむきな京産大らしいプレーで、リーグ優勝に王手をかけたい。

文/写真:藤田芽生(京産大アスレチック)

代替画像

京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ