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今週日曜日(11月13日)に大阪の代表3校が決まる。
2022年12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する「花園」こと全国高校ラグビー大会。
41チーム(うち合同8チーム)が参加した大阪府予選は、3地区を勝ち上がってきた6校が、花園ラグビー場の第1グラウンドで開催される決勝3試合に登場する。
大阪・第1地区決勝「常翔学園×関大北陽」
11時キックオフの第一試合は、昨年も予選決勝で顔を合わせた常翔学園高と関西大学北陽高だ。
8大会連続41回目の出場を狙う常翔学園は、初の女性指揮官となる平池三記新監督の下で花園予選を戦い、初戦の日新高に138-0、準決勝では浪速高に107-5と圧勝。
タレントは豊富だ。高校代表候補のPR中岸颯磨(3年)、SH田中景翔(3年)、CTBファイアラガ義信ダビデ(3年)らに加え、昨季ルーキーながら主力だったLO佐藤蓮(2年)、180cmのSO神田丈英(2年)もいる。
かたや2013年創部ながら決勝常連の印象もある関大北陽。
昨年は常翔学園に5-55で涙をのんだが、22名の新入生を迎えた今季も、初戦で金光藤蔭高に57-0、布施工科高に72-5とこちらも大勝続きで決勝へ。
昨季主力のHO高尾良生(3年)やFL/NO8吉川大智(3年)らの他、U17世代の強化選手である182cmのCTB/FB白石空もいる。悲願の花園出場へ、ブレイクスルーはなるか。
大阪第2地区決勝「大阪桐蔭×大産大附」
12時30分キックオフの第2試合は、こちらも昨年と同カード、2年連続16回目の出場を目指す大阪桐蔭高と、大阪産業大附属高がぶつかる。
チャレンジャーはリベンジを狙う大産大附だろう。2000年創部ながら強豪として定着し、2019年度決勝では、後半途中まで常翔学園と5点差の熱戦。21-31で破れたが初出場まであと一歩だった。
今年は府予選準決勝で花園常連の大阪朝高に38-12で快勝し、決勝へ。大阪市中学選抜の経験があるスクラムマンのPR布引大翔(3年)、WTB辰野佑吏(3年)、U17のユーストレセンに入った185cmのLO朝倉晴樹(2年)など注目選手も多い。
バックスを中心に昨季から主力の選手も多く、0-40だった昨年決勝の借りを返したいところだ。
かたや花園常連として迎え撃つ大阪桐蔭。
初戦から合同D(いちりつ・寝屋川・大手前)に100-0、強豪・同志社香里高にも53-0で完封。2試合無失点で決勝へやってきた。
選手層は圧巻。高校ジャパン候補で187cmのLO中村翔太(3年)、FL/NO8新井瑛大(3年)、ゲームをコントロールするSH須田龍之介(3年)も注目。
2年生以下の注目株も多く、NO8上野凌大はパワフルなボールキャリーが魅力。FW経験もあるCTB平野晃成(2年)も期待のセンターだ。
大阪第3地区決勝「東海大大阪仰星×近大附」
午後2時キックオフの最終第3試合は、昨季は高校日本一に輝いた王者・東海大学付属大阪仰星高と、近畿大学付属高の激突だ。
昨季4大会ぶり6度目の花園制覇を成し遂げた東海大大阪仰星は、今季の花園府予選で160-0(vs.都島工高)、115-0(vs.大阪商大高)とこちらも無失点で決勝へ。
昨季優勝メンバーは3年生主体だったが、今年も引き続き主力で高校日本代表補のPR石原捷聖(3年)、FL/NO8松沼寛治(3年)、WTB/FB増山将(3年)がおり、さらには185cmのLO守本充希(3年)、CTB大畑咲太(3年)、CTB穴澤開(3年)も高校ジャパン候補。
今年も重厚な最上級生を揃え、2年生にはスピードのあるWTB村岡龍空(2年)など注目株も多い。
昨季の花園王者に挑むのが近大附属だ。
創部は戦前(1939年)という歴史を持ち、これまで5度の花園出場を経験している。
前回出場は28年振りだった2002年度。2年生主体ながら決勝で関西創価高と31-31の同点決着。抽選で花園行きを掴んだ。
関西大学リーグで存在感を増している近畿大学とも連携しながら強化する近大附属は、今季府予選で、1回戦では合同G(生野・住吉・富田林・平野)に132-0で圧勝。
そして準決勝では、花園出場経験のある伝統校・興国高を1点差(27-26)でしりぞけ、17年ぶりという決勝進出を掴んだ。
今年の大阪府予選決勝は有観客試合。チケットは花園ラグビー場窓口にて午前9時30分より花園ラグビー場の窓口で販売されるとアナウンスがあった。
J SPORTSオンデマンドでは11月13日(日)の午前10時53分から先行でLIVE配信。約5時間にわたり決勝3試合の模様を届ける。今週日曜日の昼下がりは、夢舞台、花園出場を懸けた熱き戦いを堪能したい。
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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