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ラグビー コラム 2022年11月4日

早稲田大学、新ハーフ団で挑む帝京大学戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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スタメン出場となるSH小西

早稲田大学はここまで4戦4勝と危なげない試合運びを見せてきた。そして来る11月6日、ついに関東大学対抗戦の山場であり、今後の命運を分ける帝京大学との一戦を迎える。

今季3度目の顔合わせとなるが、早大は未だに白星を挙げられていない。春は大差をつけられ敗れたものの、夏の対戦ではあと一歩のところまで迫った。昨季の覇者・帝京大の背中をすぐそこまでとらえていた分、悔しさも募っただろう。だからこそ誰もが「絶対に勝つ」と春夏のリベンジに燃えている。ここで確実に勝利し、『日本一』に向けて勢いに乗りたい。

前節の立教大学戦では序盤から攻勢を貫き、BK(バックス)のパス、FW(フォワード)のモールを起点にトライを奪った。全体的には安定感を見せたが、チャンスでのエラーなど、もったいないミスなども散見され、まだまだ成長への足がかりが残る。立大戦から取り組んできた調整の成果を発揮できるか。

迎える帝京大戦、まず特筆すべきは刷新された早大BKの布陣であろう。ゲームメイクを担うのは、ついにスタメンの座を手にしたSH(スクラムハーフ)小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)と、ルーキーSO(スタンドオフ)野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)。

新ハーフ団がどんなアタックを展開するのか、期待が集まる。またCTB(センター)岡崎颯馬(スポ3=長崎北陽台)はケガから復帰し、さらにWTB(ウィング)山下一吹(教1=東京・早実)が初めて赤黒をつかみ取った。ポジションにも変化が見られ、早大BKの連帯力は未知数といえる。新しい風を吹き込んだBK陣が、どのようにトライへの糸口をつかむのか注目だ。

夏の帝京大戦では、大学屈指のSO高本幹也(帝京大)が指揮する多彩な攻撃に対し、早大は『仕留め』の部分で課題を残した。帝京大に勝利するためには、やはりフィニッシャー、WTB槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)の爆発的な走りがポイントとなるだろう。

また、キックの精度が高い相手に対し、FB(フルバック)小泉怜史(社4=東京・早実)らのエリアマネジメントも重要になってくる。抑えるところを明確にし、強みの展開力でなんとしてでも得点を挙げたい。

勝敗のカギとなるスクラム

一方のFW、春の対戦ではセットプレーで圧倒されたものの、夏にはスクラムやモールで押し返す場面を見せるなど着実に手応えを得ている。またNO8(ナンバーエイト)相良昌彦主将(社4=東京・早実)が復帰を遂げ、プレー面、精神面共にチームへの安定感をもたらすことは言うまでもない。

さらにここ4戦、HO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)や、LO(ロック)前田知暉(社4=東海大大阪仰星)、FL(フランカー)村田陣悟(スポ3=京都成章)をはじめとして、FW陣の前に出るプレーが印象的であった。強力なフィジカルを持つ相手に対し、激しいラインブレイクを見せる姿は必見だ。

対する帝京大FWは、夏の対戦時に欠場したHO江良颯(帝京大)がメンバーに加わる。セットプレーの要である江良の存在が、早大の脅威となることは間違いない。PR(プロップ)井元正大(文4=東京・早実)、佐藤らを中心としてスクラムでどこまで対抗できるかが勝利のカギとなるだろう。

今後の行方を占う試金石なだけあって、選手たちの勝利に対する思いもより一層強い。「チャレンジャーとして一歩も引かずに戦っていきたい」(井元)。対抗戦5連勝、そしてこれまでのリベンジに向けて。3度目の正直ーー。いざ、勝負の一戦へ。

文:山田彩愛/写真:谷口花(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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