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ラグビー コラム 2022年10月28日

大島泰真、長島幸汰、林慶音。同志社大学の次代を担う3人のホープ。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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圧倒的なランニングスキルを見せる大島

早くも折り返し地点を迎えようとしているラグビー関西大学リーグ。同志社大学には、入部早々からスタメン争いに加わる若きホープがいる。SO(スタンドオフ)大島泰真(スポ1)、HO(フッカー)長島幸汰(スポ1)、NO8(ナンバーエイト)林慶音(スポ1)の3人だ。

3人は5月の「同志社ラグビー祭」でデビューを飾ると、互いに鎬を削り合ってきた。春シーズンは、昨年紺グレを背負い戦うもケガで戦線を離脱した4回生に代わり出場。秋では、本格的に先発出場を果たし、日本一を目指す一員として台頭している。

大島は京都成章高校で主将を務め、花園では準々決勝に進出した経歴を持つ。関西大学リーグ1戦目からスタメンで10番を張る若き司令塔だ。摂南大学戦ではPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出。トライシーンを振り返り、「僕が獲ったというよりチームでつないで獲ったという感じなのでうれしかった」と語った。

大島の武器は圧倒的なランニングスキル。ボールを持つと、華麗なステップでディフェンスを抜き去る。一方、高校からのギャップとしてフィジカルを挙げる。しかし、「正面からフィジカルに向かっていくのは、僕の身体としても、僕の持ち味としても違うと思っているので」と、自分の武器を俯瞰して見極め戦う。フィールドでの熱いプレーと、ひとたび外に出ればシャイな一面も魅力の1つ。リーグ後半戦も、彼が勝機をもたらしてくれるに違いない。

トライする長島

同じ京都成章高校から同志社に進学し、プレーをともにするのが長島だ。中学からラグビーに足を踏み入れ、ポジションはHO。競技を続けるフィールドを関西に決めたのは、体格の大きいプレーヤ―が目立つ関東に対し、小さいプレーヤーも多く、工夫したラグビーができることに魅力を感じたからだ。

大学生になってからは、高校までは1.5mしか押せなかったスクラムへの対応に励む。セットプレーの要として、フィジカルの強化に注力している。長島がプレーで大切にしているのは「よくいう一貫性を持つとはあえて逆に、一貫性を持たないこと」。まっすぐ前だけを見過ぎないことで、幅を狭めないプレーを心がける。体格の大小を感じさせない視野の広さを大切に、FW(フォワード)の最前線を牽引する。

トライし仲間と喜ぶ林

春から頭角を現し、NO8で身体を張り続けるのが林。高校時代には大阪桐蔭高校に在籍し、京都成章高校の大島や長島をライバルとしていた。3人は、花園の3回戦で対戦。「日本一を目指していたので、いずれは当たるだろうと思っていたが、まさかベスト16で当たるとは思っていなかった」(林)。

名門同士意地のぶつかり合う接戦を繰り広げた末、京都成章が勝利。悔しさを味わった背景から、林の日本一にかける思いは強い。フィールドでも1年生ながら、常に声でチームを鼓舞し続け、「しんどい時間」をなくすことをモットーにしている。「同志社大学に必要とされるような『こいつがおらな、しんどいな』と思われるような選手になりたい」という野望を胸に全身全霊をかけて1戦1戦を戦い抜く。

大学では、敵であった3人が味方同士となった。新たな同志社ラグビーを試みる宮本啓希監督のもとで、フレッシュな力が結集し、相乗効果を生み出す。何事にも臆さないチャレンジャー精神で、紺グレに勝ちをもたらせ。

文:松久莉万(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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