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ラグビー コラム 2022年10月18日

【ハイライト動画あり】京都産業大学、「京産らしく」タフに戦い関西大学に圧勝。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いたポルテレ・シオネ

赤紺の戦士たちが3週間ぶりにグラウンドへ帰ってきた。相手は前節、同志社大学を苦しめた関西大学。前節までの課題を修正し、80分間京産大らしいタフなプレーが見られるか期待が高まる。

関大のキックオフで試合は始まった。試合開始直後、ノックオンで相手にチャンスを与えてしまう。そのままミスが続き、PG(ペナルティゴール)を決められ先制点を許した。

しかし、その悪い流れを断ち切り、LO(ロック)フナキ・ソロモネ(現2=目黒学院)が大きくゲイン。そのボールを右サイドで受け取り、初先発となったCTB(センター)小野麟兵(済2=京都工学院)がゴールラインまで楕円球を運び、逆転した。ここからリズムに乗った京産大。続く前半7分には、開幕戦から2試合連続で得点し、4回生の意地を見せるFB(フルバック)北山絢大(営4=東海大仰星)がトライ。14-3となった。

前節ではセットプレーでのミスが目立ち、京産らしいプレーをしきれないという課題があった。だが、前半8分相手ボールで組んだファーストスクラムでは、ターンオーバーに成功し、3週間の練習の成果を見せた。

その勢いのまま、フナキとPR(プロップ)渡辺龍(営4=甲南)の激しいアタックから相手のペナルティを誘う。前半14分、WTB(ウィング)ポルテレ・シオネ(現1=目黒学院)のタックルでターンオーバーに成功。そのボールをポルテレ自身がゴールラインまで運びトライ。さらに追加点を挙げ、21-3。

前半20分には、ラインアウトなどで活躍を見せるFL(フランカー)松永壮太郎(済2=京都工学院)が公式戦初トライを決めた。SO(スタンドオフ)西仲隼(法4=近大附属)のキックも前節に引き続き、圧倒的安定感で得点を重ねる。

その後も京産大の得点が続き、前半も残り数分となったところで相手のラインアウトミス。こぼれたボールをSH(スクラムハーフ)土永旭(営2=光泉カトリック)が奪う。そこから北山がゴール前でキックパスし、そのボールで得点した。47-3と点差を広げ、試合を折り返す。

ラグビー 関西大学リーグ2022

【ハイライト】京都産業大学 vs. 関西大学

これまでの2試合は後半、相手に流れを渡してしまうという場面があった。その要因を廣瀬佳司監督は「セットプレーでのミスや簡単なペナルティ、規律の部分からだと思う」と語る。

そこを特に意識して、後半も相手にペースを渡したくないところが、後半最初のトライを決めたのは京産大だった。FL福西隼杜(済4=報徳学園)とCTB家村健太(法4=流経大柏)、2人の共同主将の激しいディフェンスなど、全員が気迫あるプレーを見せ、最後はモールトライを決めた。

後半7分にはライン際のディフェンスで、守り切れず得点されてしまったが、気持ちを切らさずそこからすぐに流れを奪う。ハーフウェイライン辺りでポルテレがボールを受け取り、そこから約50m走り切った。関西リーグ初出場となったSO(スタンドオフ)辻野隼大(営2=京都成章)がゴールを成功させ、61-10となった。

後半19分、相手にターンオーバーされ難しい局面だったが、左に振られたボールをWTB高井良成(営3=関大北陽)がトライ。攻守両面で存在感を放つ高井がチームをさらに勢いづけた。後半29分には、前節から課題としていたモールディフェンスか崩れトライを奪われ、75-15となる。その後、敵陣でペナルティを奪い、ポルテレが4本目のトライを決めた。「相手がまだ下がりきらないうちに攻めようと思っていた」と振り返る。

デビュー戦で2トライ決めた小野麟兵

続いて、相手ボールスクラムからこぼれたボールを小野がターンオーバーし、トライ。デビュー戦で2本のトライを決め、実力の高さを見せた。廣瀬監督も「よく活躍してくれていた」と小野の起用に手ごたえを感じているようだ。試合終盤、NO8(ナンバーエイト)高本泰伍(経4=関大北陽)が2連続でトライし、99-15でノーサイド。計15トライ奪い、圧倒的強さを見せつけた。

今試合を振り返り、廣瀬監督は「これまでの反省を活かして、3週間取り組んできたことを出してくれたので非常に満足している。京産大らしく、80分間厳しいプレーをしてくれた」と手ごたえを語った。福西共同主将は「2トライされてしまったところが、これからの試合では命取りになってくると思う。そこを突き詰めてこれからの練習に臨みたい」とこの試合を経て見えてきた課題を口にした。

前節が終わった後、「京産らしく戦おう」と廣瀬監督から選手たちに声掛けがあったという。その言葉に応えるように、新しくメンバー入りした選手含めて全員で京産らしく戦った。関西リーグも残るところあと4試合、チーム一丸となって『Tough』に戦い抜く。

文:藤田芽生/写真:出口啓介(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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