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青学大戦でスタメン出場する原口
第2戦の大雨とは打って変わり、強い日差しの中で行われた第3戦の立教大学戦。終始相手を圧倒し、最終スコア88-0勝利した明治大学。「自分たちのやりたいことが前半遂行できた。良かったところも多かった」(左WTB/ウイング石田吉平主将・文4=常翔学園)。10月16日に太田市運動公園陸上競技場で行われる第4戦目では、青山学院大学と戦う。
立教大学戦の先制点は前半2分。敵陣5メmライン付近でのマイボールラインアウトからモールで押し込む。最後はHO(フッカー)松下潤一郎(法3=筑紫)がグラウンディング。
これでFW(フォワード)に勢いが生まれる。続く7分にもモールで前に進み、最後はNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎が決めた。「最初の30分はモールでいくというゲームプランだった。狙っていたプレーでトライを取れて良かった」。FWの攻撃が上手くはまり序盤から流れをつかむ。
前半14分にはBK(バックス)陣も躍動。左サイドでできたモールからパスで右に展開。中央か左CTB(センター)廣瀬雄也(商3=東福岡)が右サイドへのロングパスを放ると、これを受け取った石田がそのまま走り抜け、トライ。「チームで取れたトライだった」(石田)。
続く34分にはSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)からのパスを受け取った右CTB齊藤誉哉(文4=桐生一)がタックルを受けながらもフィジカルの強さを見せそのままグラウンディング。「力強いプレーをしたいと思っていた」(齊藤)。
7トライ45得点と圧倒的な攻めを見せ、前半を折り返すと、後半も勢いは止まらない。後半15分には、敵陣でフェーズを重ねると、最後は木戸が走り込んでトライ。「1人1人のキャリーで前に出続けようとチームで意識していた」(石田)。今試合のテーマ『Move AHead』を体現するような攻撃で加点する。
さらに21分。相手ゴール前で池戸将太郎(政経3=東海大相模)が右サイドへパスするとこれを受けた右WTB秋濱悠太(商2=桐蔭学園)がディフェンスの間を抜け、トライ。「オフロードの練習もしていたので、練習を活かしたトライができて良かった」(秋濱)。
ラグビー 関東大学対抗戦2022
【ハイライト】明治大学 vs. 立教大学
攻撃はさることながらディフェンスの面でも安定した活躍を見せた。「余裕を持ってしっかりと下からタックルに入るよう意識していた」(左PR/プロップ中山律希・政経3=天理)。前後半合計14トライ88得点、ディフェンスでも無失点と理想的な形での勝利を収めた。
次戦の対戦相手である青学大は、早稲田大学、帝京大学、慶應義塾大学と対戦している。3連敗こそしているが、開幕戦の早大戦では前半まで互角の戦いを見せている。ここまで善戦を続けており、齊藤は「いい試合をしている。侮れない相手」と語る。
明治大学の先発メンバー
青学大戦での注目は最上級生のWTB(ウィング)2人だ。1人目は左WTB原口虎太郎(4=東福岡)。前節の立大戦でも途中出場しトライを決めた原口が石田に変わり11を背負う。得意のランで相手ディフェンスを切り裂くスピードに期待だ。2人目は対抗戦初のメンバー入りを果たした杉本大雅(文4=国学院久我山)。4年目でついにつかんだ対抗戦の舞台でどういうプレーを見せてくれるのか注目だ。
立大戦に続きスタメン出場となるPR(プロップ)富田陸( 1=大阪桐蔭)
立大戦では相手を全く寄せ付けず勝利した明大。試合を重ねるにつれ、ミスが減るなど盤石な強さとなりつつある。「2試合連続の完封は自信になっている。青学戦でもしっかり戦術をたてて完封したい」(中山)。帝京大、慶大、早大の強敵との3戦が続くため、勢いのある相手をいい形で破り、さらなるレベルアップをしたいところだ。
文・廣末直希/写真:牛嶋淳太郎(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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