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試合開始早々、HO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がモールから抜け出し先制。その後もゲームを支配し続け、31-0で試合を折り返した。
後半も早々に、NO8(ナンバーエイト)村田陣悟(スポ3=京都成章)のトライから主導権を握る。試合を決定づけた終盤にも、早大の集中は途切れなかった。後半30分から6つのトライを獲得する怒涛のトライラッシュに。102-0で日体大に完封勝利し、対抗戦の戦績を3戦3勝とした。
NO8村田。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出
前半5分、敵陣左5mでの早大ボールラインアウトからモールで押し込み、抜け出した佐藤がインゴールを駆け抜けた。続く10分には、敵陣右22m付近のラックからつながれたボールを、左タッチライン際で受けたCTB(センター)松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)が、相手を背中でいなし、トライ。
その後は、ノックオンなどハンドリングの部分で課題を残しつつも、自陣22m以内にほぼ攻め込まれることなく、トライを重ねる早大。終了間際には先制トライと同様に、佐藤がモールから相手を押し切ってトライを挙げ、31-0でハーフタイムとなった。
後半も早大の勢いは衰えなかった。後半3分、WTB(ウィング)槇瑛人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)からボールを受けた村田が得点。
展開ラグビーで着実に得点を重ね、迎えた22分、FB(フルバック)小泉怜史(文構4=東京・早実)が50:22キックを成功させ、観客を沸かせる。そのラインアウトからパスをつないで、SO(スタンドオフ)吉村紘(スポ4=東福岡)がディフェンスの逆を突きインゴールへ飛び込んだ。
「点差が開いた中でもチーム全員が集中力を切らさなかった」と吉村が話すように、すでに80点差以上つけていた後半ロスタイム5分間にも3トライを積み上げる。約1年9カ月ぶりに公式戦に復帰したSH(スクラムハーフ)小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)はゲインやスピードのあるパス回しで存在感を見せた。
ラグビー 関東大学対抗戦2022
【ハイライト】日本体育大学 vs. 早稲田大学
終了間際にはWTB磯崎錬太郎(商3=徳島・城東)が左際を独走し、一気に敵陣へ。フェーズを重ねたのちに、日体大の鋭く低いタックルをうまくかわしたSO久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)がダメ押しのトライを挙げ、102ー0で日体大に完封勝利した。
「筑波大戦で出た反省を皆が改善するようにコミットし、高い意識で練習できた」(吉村)と、早大は前節の課題を修正して戦い抜いた。大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)は「ラスト20分というゲームを締める部分で代わって入ったメンバーをはじめとしてしっかりとプレーしてくれたことが一番の収穫だった」と振り返った。
メンバー全員が一体となってつかんだ今試合での勝利は、間違いなく早大の自信につながったことだろう。次戦は新潟の地で立教大学と対戦する。「10月のゲームがポイント」と監督が話したように、今試合を通して確実にレベルアップを見せた早大。さらに完成度を高め、対抗戦後半戦に備えたい。
文:冷水睦実/写真:坂田真彩(早稲田スポーツ新聞会)
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