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9月10日に開幕した関東大学対抗戦は、第2節を終えて帝京大、早稲田大、明治大、慶應義塾大の4校が2連勝を飾った。昨シーズンの上位勢が順調なスタートを切った格好だが、そこに割って入る存在として注目されているのが、前年度6位の筑波大だ。ここまで勝利こそないものの、敗れた2試合はいずれも強豪相手の接戦(22-33明治大、17-23早稲田大)。内容的にも地力を感じさせるもので、リズムに乗ればどの相手にも勝利できるポテンシャルを秘めたチームといえる。
対抗戦の優勝争いの鍵を握るこの実力者が今週末に挑むのは、昨季4年ぶりに大学日本一の座へ返り咲いた帝京大だ(@江戸川区陸上競技場、14時キックオフ)。帝京大にとってはこの秋最初の関門であり、筑波大にすれば優勝へ望みをつなぐ上で絶対に勝利がほしい一戦。見応えある好勝負になることが予想される。
両校の今季2試合を振り返ると、帝京大は初戦で立教大から14トライを奪って88-0と大勝した後、9月17日の第2節で青山学院大と対戦。相手の気迫みなぎるシャローディフェンスに前半は5-0と苦しんだが、浮き足立つことなくしっかりと体を当て続けて流れを引き寄せ、後半だけで47点を挙げて52-0の完勝を収めた。思うようにいかない展開にも動じず、自分たちの強みに立ち返って最終的に突き放すという大人びた試合運びに、チームとしての重厚な底力がにじんだ。
一方の筑波大は明治大との初戦で残り5分まで22-26と肉薄するも、終盤に決定的なトライを許し敗戦。続く早稲田大戦も前半0-23から後半猛追して6点差まで詰め寄ったが、逆転にはあと一歩届かなかった。いずれも勝つチャンスがあっただけに2戦を終えた時点で勝点1にとどまっているのは惜しまれるが、上位勢と遜色ない実力を備えていることは間違いなく、ここから躍進を遂げる可能性も十分ある。
それぞれの戦いぶりから今回の対戦で焦点となりそうなのは、セットプレーの攻防だ。帝京大の強みはなんといってもスクラムで、青山学院大戦では再三ペナルティを奪うなど攻守の起点を文字通り制圧したことが、後半のトライラッシュの呼び水となった。今節もパックウエートで大きく上回るだけに(帝京大852kg、筑波大780kg)、厳しく圧力をかけてゲームの主導権を握りにくるだろう。
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