【ハイライト動画あり】同志社大学、終了間際に関西大学を逆転。1点差で初勝利をあげる。ラグビー関西大学リーグ

POMを獲得したFL（フランカー）奥平都太郎

9月25日（日）、エコパスタジアムで「2022ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」の第2節が行われた。選手たちの熱気が立ち込めるエコパスタジアムで、同志社大学は26-25で、関西大学との接戦を制した。

同志社は序盤からフィールドを広く使い、抜け出したFB（フルバック）大森広太郎（商4）からフェイズを重ね、WTB（ウィング）山本希（スポ2）がトライまで持ち込んだ（5-0）。

しかし前半6分、自陣5mライン付近でペナルティを与え、そこからクイックスタートでトライを許してしまう（5-5）。その後も陣地の取り合いが続き、反則やミスでボールを失い、キープできない状況が続いた。対する関大はキックやギャップを狙い前線を上げてくる。

そして前半10分、ショートキックからディフェンスの裏を突かれ、トライを奪われた（5-12）。なかなかペースを掴めない中、同志社は前半24分、連続的なサインプレーから相手のギャップを突き、トライを奪う（10-12）。

その後も一進一退の攻防が続いたが、得点には繋がらない。しかし、関大はラインアウトモールを武器に、じわじわとインゴールへと迫ってくる。そして前半35分、同志社の選手たちがモールに寄った瞬間、BK（バックス）で崩され、トライを許した（10-19）。

その後も流れを掴まれ、一気にゴール前まで迫った関大に対して反則を犯し、PG（ペナルティゴール）を許す（10-22）。ミスが目立ち、上手く攻撃が機能せずに前半が終了した。

後半から出場し流れを変えたSH新和田

前半の悪い流れを断ち切りたい後半。代わって入ったSH（スクラムハーフ）新和田錬（社4）と、SO（スタンドオフ）嘉納一千（スポ3）が躍動する。後半1分、SO嘉納がアタックの流れをつくり、ピックゲインを生んだ。そしてSH新和田がピックでトライへとねじ込んだ（17-22）。

FW（フォワード）の我慢比べが続く中、後半10分、ディフェンスラインが統一できず、オフサイドを取られ、PGを与えてしまう。（17-25）。ワントライワンゴールでは追いつけない同志社は、ここから反撃に出る。後半22分、27分にSO嘉納が落ち着いてペナルティショットを狙い、23-25と徐々に関大へと迫っていく。

逆転を狙う同志社は素早いテンポで攻め続けるが、トライには繋がらない。フェイズを重ねるも、相手の固いディフェンスにスローフォワードでボールを失ってしまう。しかし、同志社の粘り強いアタックに相手の反則を誘い、後半34分にペナルティを獲得。これをSO嘉納が決め、26-25とした。

その後は関大の猛攻を受けるも、修正したディフェンスラインでカウンターを凌ぎきり、勝利した。攻守の入れ替わりが激しいゲームを制した同志社は秋季リーグ初勝利を飾った。

LO（ロック）梁本旺義主将（社4）は今日の試合を「まだまだ、自分たちのミスやペナルティが多い。相手に元気に与えてしまうようなミスやプレーが多かった」と振り返った。

また、次節に向け宮本啓希監督は「春からやってきたことができていないというのが、試合後もレビューで出ていましたし、そこを引き続き直していけたら」と意気込んだ。関西制覇に向け、これからも負けられない試合が控えている中、選手たちは目標へとトライし続ける。

文：西田雄哉／写真：勝部健人（同志社スポーツアトム）