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ラグビー コラム 2022年9月24日

ラグビー日本代表、秋のシリーズに向け41名の代表選手を発表

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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練習場に掲げられた新しいスローガン「OurTeam」

秋のシリーズに向けて、9月5日(月)から52名で合宿をスタートしたラグビー日本代表候補選手たち。途中、ケガで3人の離脱、3人メンバーの補充などがあったが大分、宮崎と練習を重ねていた。

そして、23日(金・祝)、今秋のラグビー日本代表、FW(フォワード)23名とBK(バックス)18名、計41名が発表された。チームは24日(土)から、そのまま宮崎で合宿を続け、10月1日(土)のオーストラリアA代表との1戦目に向けて準備を進めていく。

藤井雄一郎NTD(ナショナルチームディレクター)は日本ラグビー協会を通して、「この3週間は選手層を厚くすることと、セレクションを兼ねた合宿で、多くの選手が一貫性を持った良いパフォーマンスを発揮してくれました」。

「この度、オーストラリアA戦、オールブラックス戦、そして欧州遠征に向けてのスコッド41名を決定いたしました。ベテラン選手や若手の選手も含まれます。その中には2019年に悔しい思いをした選手もいます。今回のメンバーに名前がない選手も、常に準備をして控えてくれていると思っています。メンバーを絞って、今後の合宿ではよりタイトな、ワンチームになるための作業に入っていきます」とコメントした。

怪我から復帰の姫野和樹

今夏はケガなどの理由で試合に出場できなかったPR(プロップ)具智元、NO8(ナンバーエイト)姫野和樹、FL(フランカー)ピーター・ラブスカフニ、CTB(センター)中村亮土、WTB(ウイング)松島幸太朗といった2019年ワールカップ組が日本代表に復帰。またFL下川甲嗣がうれしい初の日本代表入りを果たし、9月12日(月)から練習生として参加していたPR竹内柊平も昇格を果たした。

なお、FWではPR浅岡俊亮、海士広大、HO(フッカー)橋本大吾、LO 秋山大地、飯野晃司、FL布巻峻介、SH小山大輝、高橋敏也、2019年ワールドカップ組の2人SO(スタンドオフ)田村優、CTB(センター)ラファエレ・ティモシー、さらにWTBジョネ・ナイカブラ、尾崎晟也の12名がスコッド外となった。

ただ、今後ケガ人やコンディション不良が出た場合はスコッド外となった12名から補充されるはずだ。なお、PRヴァルアサエリ愛、FLベン・ガンター、WTB高橋汰地の3名は合宿途中でケガのために離脱した。

SO李承信(左)、SH齋藤直人

今回の41名中、2019年ワールドカップスコッドは13名(FW8人、BK5人)のみで、20歳のLOワーナー・ディアンズ、PR竹内、FL下川、SH齋藤直人、21歳のSO李承信、22歳のFBメイン平、CTB中野将伍、CTBディラン・ライリー、WTBシオサイア・フィフィタ、根塚洸雅といったリーグワンで活躍した多くの若手選手が選ばれた。

19日(月)から全体練習に復帰を果たしたNO8姫野は、「下川はもっとフィジカリティーで強くなればもっといい選手になるだろうし、ワーナーもそう。つい最近まで下から数えた方が早かったんですが、今では真ん中くらい」。

「若く才能ある選手たちが、経験を積むことによって上手くなる、強くなるのは楽しみだし、チームとしての競争力を生んでいる。自分自身も身を引き締めて練習に臨まないといけないし、チームとしてはすごく良い状態だと思います」と若手の成長を歓迎している。

代表に復帰した松島幸太朗

また、5日に合宿が始まったときから全体練習に参加し、徐々にコンディションが上がってきたというWTB松島も「(根塚、メインの)2人ともアタック力はすごくて、日本代表の練習のレベルでもラインブレイクしています」。

「器用ですし、自分にとって脅威だと思います。(チームが)若返っているし、勢いがある若い選手が多いので刺激にもなりますし、自分も負けていられないという感覚も出てきている。大事なところだと思うし、チームにもいい影響を与えてくれているので、いい環境になっている」と話した。

また、日本代表はオーストラリアA代表との3試合、10月29日(土)のオールブラックス戦まで含めた計4試合はワールドカップを想定し、宮崎をベースに戦う予定となっている。PR稲垣啓太は「そこまで(チームやコーチ陣から)説明はありませんが、2015年、2019年前も想定してやったので、みんな気づいています。タイトに感じるかもしれません、試合に戻って帰っての繰り返しに慣れる必要がある」と話した。

FLリーチ マイケルは「目の前のオーストラリアA戦にどれだけ準備できるか。課題が出てくるので、1つ1つクリアしてオールブラックスに挑戦する。(ワールドカップまで)まだまだ先を見る必要はない。(オーストラリアA代表は)もちろん、簡単な相手ではないので、テストマッチの準備をしたい。多くの若手も出ると思うので(テストマッチに向けた)1週間の準備、流れを覚えることになる。レギュラー争いが激しくなるので楽しみながらハードワークしたい」と意気込んでいる。

藤井NTDはオーストラリアA代表との3連戦で「できる限りみんな出て、経験積めるようにしたい。試合ごとに全部、ごそっと変わることはない。どうやってオールブラックスに勝つかというところでメンバーを選んでいく」と話した通り、コンディションが問題ない選手全員が試合に出る見込みだ。

10月末からの強豪とのテストマッチの前にラグビー日本代表41名は、まず、10月1日(土)のオーストラリアA代表戦に向けてチーム力を高めていく。

◆2022年秋、ラグビー日本代表41名
( )内は所属/キャップ数

【FW:23名】

PR稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/42)
PR垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス/11)
PR木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ/5)
PRクレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/6)
PR具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/18)
PR竹内柊平(浦安D-Rocks/1)
PR三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ/9)

HO坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/30)◎主将
HO日野剛志(静岡ブルーレヴズ/5)
HO堀越康介(東京サントリーサンゴリアス/5)

LOヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks/20)
LO大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ/5)
LO小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ/11)
LOサナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ/2)
LOジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/9)
LOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/4)

FL下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/0)
FLピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/13)
FL古川聖人(トヨタヴェルブリッツ/3)
FLリーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京/75)

NO8テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス/12)
NO8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ/22)
NO8ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/4)

【BK:18名】

SH茂野海人(トヨタヴェルブリッツ/16)
SH齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス/8)
SH流 大 (東京サントリーサンゴリアス/27)

SO中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京/0)
SO山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/4)
SO李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/3)

CTB梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス/2)
CTBシェーン・ゲイツ(浦安D-Rocks/4)
CTB中野将伍(東京サントリーサンゴリアス/5)
CTB中村亮土(東京サントリーサンゴリアス/30)
CTBディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/7)

WTBゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/3)
WTBシオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ/9)
WTB根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/1)
WTB松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/44)

FB野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ/14)
FBメイン平(リコーブラックラムズ東京/1)
FB山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/24)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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