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ラグビー コラム 2022年9月22日

同志社大学、開幕戦の負けを吹き飛ばす勝利を。静岡・エコパで関西大学と対戦。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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立命大のディフェンスを突破する西村副将

強風が吹き荒れる中、ラグビーの聖地、花園ラグビー場で『2022ムロオ関西大学ラグビーAリーグ』が開幕を迎えた。同志社大学は連覇を狙った春季トーナメント戦をまさかの5位で終え、リベンジに燃えていた。

しかし、春に続いて立命館大学の勢いを止めることはできず、15-19で敗戦。目標である関西優勝とその先にある大学選手権に向け、不安を残す結果となった。

今季も勝ち点制が導入され、第1節を終えた時点で、春の関西王者である京都産業大学天理大学は勝ち点5を積み上げ首位。昨年2位の近畿大学も接戦を勝ちきり、勝ち点4を獲得した。一方で同志社は7点差以内の負けに与えられる勝ち点1で現在5位。9年ぶりに立命大に白星を献上し、早くも優勝争いから出遅れる形となった。

窮地に立たされたものの、リーグ後半には昨年上位校との直接対決を残しており、優勝の可能性が途絶えたわけではない。そのため、まずは勝ち点5を積み上げ、上位校に食らいついていきたいところだ。

次戦は昨年6位の関西大学と対戦する。ここ数年間は勝利を収めているものの、2020年の対戦では2点差と怖い相手だ。粘り強いディフェンスを武器にリズムをつかみ、セットプレーから1発でトライを取り切る力を持っている。第1節で天理大に敗れはしたが、随所に低いタックルで相手のミスを誘発。特に前半は、終始主導権を握られながらも、3トライに抑え確かな成長を見せている。

今節の鍵を握るのは、やはり伝統の展開ラグビーが継続できるかだろう。立命大戦ではボールを保持しながらも、相手ディフェンスの壁を破れず苦戦。「要所要所のブレイクダウンで受けてしまい、いいテンポが出せなかった」(SO/スタンドオフ西村海音・商4)。

接点で勝つことをテーマとして掲げていたが、互角の戦いになったことが1つの敗因に。後半だけでハンドリングエラーが8と精彩を欠き、攻撃が継続できなかった。関大戦では、1対1のコンタクトでゲインライン突破し、得点を量産したい。

ビックゲインを見せるSH(スクラムハーフ)新和田錬(社4)

また、セットプレーの攻防も試合の行方を左右する。同志社は春シーズンケガで不在だった山本敦輝(社3)と李優河(法4)の両PR(プロップ)が復帰し、スクラムには大きな自信を持っている。立命大戦では、ペナルティから何度もスクラムを選択し、相手を押し込む場面も見せた。

「選手たちに自信があったことで出た選択だと思います」と宮本啓希監督。奪った2トライはいずれもゴール前のスクラムが起点となり、FW(フォワード)陣の奮闘が生んだ得点だった。LO(ロック)梁本旺義主将(社4)も試合後、「春に上手くいかなかった部分でスクラムは安定していた」と確かな手応えを口にしている。

一方で、ラインアウトには不安を残す。立命大に許した全てのトライが、ラインアウトモールからつくられた好機によるものだった。そのため、多くのチームが得点源とするモールのディフェンスは早急に修正しなければいけない。逆に関大は、天理大相手に体格差で劣る中、モールでトライを奪取。次戦でもチャンスがあれば積極的に選択してくるプレーの1つだろう。

関大戦は2019年ラグビーワールドカップでも使用されたエコパスタジアムでの開催となる。関西Aリーグ初の関西圏外での試合となり、注目度は高い。梁本は「本当に死ぬ気で関西リーグを獲りにいくというところは変わってない。日頃応援してくれている人たちに(結果で)恩返しできるようにがんばります」と意気込みを語った。

前回Aリーグで優勝を飾ったのは2015年。そのときも同じ花園ラグビー場で開幕戦を落としてから6連勝でつかんだ栄冠だった。7年前と重なる部分がある。「自分たちがやることは一戦一戦しっかり勝っていくことなので、日々目の前の試合に全力を注いでいく」(西村)。

開幕戦の負けがあったから優勝できたと言えるように、まずは関大を圧倒したい。

文:勝部健人/写真:松井麻衣、番匠麻衣(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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