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2トライを上げたNO8相良主将
強い雨が降りしきる群馬の地で、早稲田大学は関東大学対抗戦の第2節である筑波大学戦に臨んだ。
前半はNO8(ナンバーエイト)相良昌彦主将(社4=東京・早実)の2トライや、SO(スタンドオフ)吉村紘(スポ4=東福岡)の冷静なPG(ペナルティゴール)により23-0とリードして折り返す。しかし、後半は徐々に筑波大ペースに。3トライを奪われる苦しい展開となったが、猛追を振り切り、23-17で勝利をつかんだ。
前半は早大のペースで試合を展開していく。2分、敵陣右10m付近で吉村が相手のキックをチャージ。そのこぼれ球に反応したLO(ロック)前田知暉(社4=東海大大阪仰星)が相良へとつなぎ、相良がそのままインゴールに飛び込み先制トライを上げた。
その後は、敵陣での度重なる相手のペナルティから吉村が9分、28分、37分とPGを着実に決め、得点を稼いでいく。41分にも、CTB(センター)松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)がディフェンスのギャップをつきゲイン。サポートでボールを受けたSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ2=京都成章)がインゴールにグラウンディングを試みる。
これは失敗に終わるが、そのゴールラインドロップアウトから再び敵陣に攻め込み、相良がグラバーキックでディフェンスラインを破る。相手FB(フルバック)をドリブルでかわし、相良はこの日2トライ目を挙げる。守備では粘りのディフェンスで相手を無失点に抑え、23-0で試合を折り返す。
この試合で優勢だったスクラム
後半も序盤は早大が主導権を握る。スクラムから相手の反則を何度も誘い、敵陣22m内でプレーする時間が続いた。ペナルティではスクラムを選択し、スクラムにこだわり続け、相手のインゴールに押しかかった。しかし、ミスが重なりなかなか得点に結びつけられず、次第に試合は相手のペースに。
22分、相手の50:22キックからラインアウトモールを組まれ得点を献上すると、31分、37分ともにラインアウトモールから失点。早大は点差を詰められ油断できない状況となったが、相手の反撃をなんとかしのぎ、吉村が蹴り出してノーサイド。23-17での辛勝となり、これで早大は対抗戦の勝ち点を9点に伸ばした。
以前から課題として挙げられていた立ち上がりのプレーの質は、今節では大幅に改善されていた。攻撃、守備ともに、FW(フォワード)陣が奮起しスクラムでも反則を誘うなど、前半流れをつかめたのはFW陣の努力の賜物である。筑波大を相手につかんだこの1勝は大きな自信となるだろう。
しかし、チーム全体として後半以降のプレーにはまだ改善の余地が残る。次節は取りきるべきところを正確に取りきり、盤石な試合運びをする早大の姿に期待したい。
文:森田健介、写真:谷口花(早稲田スポーツ新聞会)
ラグビー 関東大学対抗戦2022
【ハイライト】早稲田大学 vs. 筑波大学
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