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東海林一専務理事
9月16日(金)、2シーズン目を迎える「NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23」の大会日程などが発表された。各ディビジョンともに12月17日(土)に開幕し、来年4月23日(日)にレギュラーシーズンが終了する。5月からディビジョン1のプレーオフトーナメントが行われ、5月20日(土)の決勝で幕を閉じる予定だ。
12月17日(土)のディビジョン1開幕は初代王者の埼玉パナソニックワイルドナイツが、ホストの埼玉・熊谷ラグビー場に昨季4位・東芝ブレイブルーパス東京を迎える。他にも同日に、トヨタヴェルブリッツvs.静岡ブルーレヴズ、リコーブラックラムズ東京vs.三菱重工相模原ダイナボアーズも行われる。
翌日には東京サントリーサンゴリアスvs.クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、横浜キヤノンイーグルスvs.コベルコ神戸スティーラーズ、NECグリーンロケッツ東葛vs.近鉄花園ライナーズも開催される。
12月17日のディビジョン2開幕戦は、ディビジョン1昇格を狙う両チーム、三重ホンダヒートと新たに生まれ変わった浦安D-Rocksが激突する。同日のディビジョン3開幕はマツダスカイアクティブズ広島と中国電力レッドレグリオンズの「広島ダービー」と、ディビジョン3に新たに加わったNTTドコモレッドハリケーンズ大阪vs.九州電力キューデンヴォルテクスで幕を開ける。
ディビジョン1・2は昨季とフォーマットに変更はない。ディビジョン1は2カンファレンス制で6チームの総当たり2回戦(1チーム10試合)と交流戦(6試合)の計16試合で、上位4チームがプレーオフトーナメントに進出し、下位3チームがディビジョン2との入替戦に臨む。
ディビジョン2は6チームで総当たり2回戦(1チーム10試合)、さらにリーグ戦の上位3チームと下位3チームに分かれて総当たり戦を行って順位を決定。上位はディビジョン1と、下位はディビジョン3との入替戦に進む。
ディビジョン3は参加チームが1チーム減ったことで、5チーム総当たり3回戦(1チーム12試合)を行ってリーグ戦のみで順位を決定し、上位3チームがディビジョン2との入替戦に挑む。
オンライン会見に応じた一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンの東海林一専務理事は「ディビジョン1~3、いずれも開幕戦は昨季の順位に基づき、力が均衡したチームの対戦を組みました。開幕戦で戦ったチームが最終戦で、ホスト&ビジターが反対になった形で対戦することになりました」と説明した。
キックオフ時間は今のところ未定で、第1~2節のキックオフの時間は9月下旬から10月上旬に発表され、その後の節も順次発表されるという。また、チケットの販売はチームが主幹のため、チーム単位で発表されるが、こちらも10月中旬以降に発表されるという。
昨季はコロナ禍の影響で試合のキャンセルが多かったが、今季の対応を聞かれて東海林専務理事は「中止を減らす等ではなく、ファン、選手の安全性を担保したい。濃厚接触の定義は見直しができるのではないかと考えており、結果として中止の試合数が減ることが望ましいが、選手の安全性を担保したい。コロナへの対応は10月下旬に、その時点での状況をお知らせして、外部状況が変わったらさらなる変更点を発表したい」と説明するにとどめた。
クロスボーダーマッチ、日本選手権などのカップ戦に関して今季は予定されておらず、外国人枠の変更もない。ただ、アーリーエントリー(来春、卒業予定の内定済み大学4年生の試合参加)は現在、検討中だという。
続いて昨季、初代王者に輝いた埼玉パナソニックワイルドナイツのFL(フランカー)福井翔大と、CTB(センター)長田智希、4位に入った東芝ブレイブルーパス東京SH(スクラムハーフ)小川高廣キャプテンがオンライン会見に応じた。両チームは12月17日(土)の開幕戦で激突する。
東芝ブレイブルーパス東京の小川主将
東芝ブレイブルーパス東京のSH小川キャプテンは「スタートダッシュを切るために開幕戦が大事になってくる。昨季のチャンピオンチームと戦えるのは、いつもよりチャレンジしようと熱が入る。ワイルドナイツは接点が強いので、ブレイブルーパスらしさを見せられればいい。(意識する相手選手は同じ東福岡高校出身の)福井です!」と意気込んだ。
埼玉パナソニックワイルドナイツ、左が長田、右が福井
ワイルドナイツのFL福井は「ブレイブルーパスは毎年、特別なゲームをしている。チャレンジャーとして勝ちに行く。個人的には日本代表にアピールするつもりで頑張りたい。(開幕戦で身体を当てたい選手は)昨秋の日本代表合宿で一緒で、先にキャップを取ったLO(ロック)ワーナー・ディアンズです!」と語気を強めた。
また、4月に入部したばかりのワイルドナイツの新人CTB長田は「大学までやっていた感覚とはスピード感、フィジカル面での違いをすごく感じています。12月の開幕に向けて、チーム全員、いい準備して臨んでいる。個人としてチャレンジしたい。(新加入の南アフリカ代表)CTBダミアン・ディアレンデは同じポジションの世界のトップなので見習いたい」と話した。
ディビジョン1~3の23チームはすでに練習試合を行っているチームもあり、残り3ヶ月でチームを仕上げて、12月17日(土)18日(日)の開幕へと強化を進めていく。
【ディビジョン1】
◆カンファレンスA
・埼玉パナソニックワイルドナイツ(昨季優勝)
・東芝ブレイブルーパス東京(昨季4位)
・トヨタヴェルブリッツ(昨季5位)
・静岡ブルーレヴズ(昨季8位)
・リコーブラックラムズ東京(昨季9位)
・三菱重工相模原ダイナボアーズ(昇格)
◆カンファレンスB
・東京サントリーサンゴリアス(昨季2位)
・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(昨季3位)
・横浜キヤノンイーグルス(昨季6位)
・コベルコ神戸スティーラーズ(昨季7位)
・NECグリーンロケッツ東葛(昨季12位)
・花園近鉄ライナーズ(昇格)
【ディビジョン2】
・浦安D-Rocks(降格)
※NTTグループの再編による新チーム
・三重ホンダヒート
・日野レッドドルフィンズ
・釜石シーウェイブス
・豊田自動織機シャトルズ愛知(昇格)
・清水建設江東ブルーシャークス(昇格)
【ディビジョン3】
・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
※NTTグループの再編で新たにディビジョン3に加入
・スカイアクティブズ広島
・九州電力キューデンヴォルテクス
・中国電力レッドレグリオンズ
・クリタウォーターガッシュ昭島
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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