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ラグビー コラム 2022年9月16日

早稲田大学、序盤のヤマ場となる筑波大学との一戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ラインブレイクする細矢

ついに幕を開けたラグビー関東大学対抗戦。初戦で白星スタートを切った早稲田大学は、今週日曜日に序盤のヤマ場である筑波大学戦を迎える。

前節の青山学院大学戦、前半はブレイクダウンの攻防に苦しんだものの、後半には春夏と磨きあげてきたセットプレーの成果を見せた。対抗戦の雰囲気、感覚をつかんだ選手たちはさらに鍛えてきたスキルを発揮してくれるに違いない。筑波大を相手に、連勝がかかった注目の第2戦目が始まろうとしている。

青学大戦では、前半の入りに課題を残した早大。パスや守備に細かいミスが見られ、両者互角の戦いでなかなか流れをものにできない厳しい展開となった。

対照的に、後半は好プレーを連発。後半開始4分、早大の流れを変えたのは、HO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のトライ。マイボールラインアウトから力強いモールで相手を押し切り獲得したトライは圧倒的な強さを見せ、一気にチームの士気を上げた。

18分にもラインアウトモールで前進し、敵陣でフェーズを重ねた早大。WTB(ウィング)細矢聖樹(スポ2=国学院栃木)のラインブレイクからボールを大きく展開し、CTB(センター)野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)がトライを決める。

その後もNO8(ナンバーエイト)相良昌彦主将(社4=東京・早実)や細矢のプレーが光り、次々と得点を重ねた。前半とは打って変わった試合運びで後半に31得点を挙げ、38-8で初戦を終えた。

対する筑波大は、先週、昨季3位の明治大学と互角の戦いを繰り広げた。結果は敗北となったものの、果敢に攻めるプレーでプレッシャーをかけ、ミスを誘うなど明大に引けをとらない試合を展開。昨年、早大は筑波大との一戦を勝利で収めてはいるものの、1トライ差に迫られる苦戦を強いられた。

そんな今季の筑波大で、特に警戒すべき選手はNO8谷山隼大だろう。FW(フォワード)とBK(バックス)の二刀流で、運動量が多くスキルも高い。他にも有力な選手をそろえる筑波大に決して油断はできない。拮抗した展開が予想される今試合、強化してきたFWのセットプレーで相手を圧倒し、快勝をものにしたい。

ラグビー 関東大学対抗戦2022

【ハイライト】早稲田大学 vs. 青山学院大学

『荒ぶる』に向け、走り出した早大の選手たち。初戦で存在感を放ったルーキー野中は対抗戦初出場ながら安定したプレーと先輩に劣らない判断力を発揮し、今試合の活躍にも期待が高まる。

後半からの出場で勢いをもたらしたSO吉村

また、前節で後半に出場し、チームの攻撃に勢いをもたらした吉村紘(スポ4=東福岡)はSO(スタンドオフ)での起用。CTBで培ったプレーに加え、武器とする瞬時な状況判断力で、アタックの中核を担う。

さらには、先日行われた明大との関東大学ジュニア選手権で存在感を発揮した選手もリザーブメンバーに抜擢。相良や佐藤など経験豊富な選手たちの高スキルなプレーも、チームに安定感をもたらす好調ぶりが伺える。

このまま一戦一戦勝ちにこだわり、常に勝利のイメージを描きたいところ。難敵・筑波大との重要な一戦、白熱した戦いになるのは間違いないだろう。

文:川上璃々/写真:山田彩愛(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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