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女子アイルランド代表からの初勝利を狙った女子15人制ラグビー日本代表(サクラフィフティーン)だったが、力の差を見せつけられる敗戦となった。8月20日、静岡県袋井市にある小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた一戦は、午後7時3分、サクラフィフティーンのキックオフで始まった。個々の体格、パワーで優るアイルランドは、密集サイドを力強く前進。先手を取ろうとしたが、ここでサクラフィフティーンは的確にタックルを決め、相手のミスを誘う。
前半3分、相手陣22mライン内に入った右中間スクラムからの攻撃では、SO大塚朱紗とCTB松田凛日がクロスして松田がディフェンスを突破。素早くサポートしたFL細川恭子がゴールに迫り、ゴール前の密集サイドをFL鈴木実沙紀がついて先制トライをあげる。鈴木はこの日が30キャップ目という節目で自ら記念の試合を祝った。
WTB今釘小町のトライ
その後もサクラフィフティーンは速いテンポで攻め、前半6分、ラインアウトからの攻撃でNO8永井彩乃がタックラーをずらしながら抜け出し、松田がつないでWTB今釘小町がインゴールに走り込んだ。その後もサクラフィフティーンは素早いテンポで攻め、11分に大塚がPGで加点。15-0とリードを広げる。この夏のテストマッチシリーズで初登場のFL細川は得意のジャッカルを決めて反則を誘うなど、序盤はサクラフィフティーンの良いところばかりが目立った。
流れが変わったのは、前半17分のアイルランドのトライだった。サクラフィフティーンのゴールラインまで15mほどの位置でのラインアウトからモールを押されてトライを奪われたのだ。「アイルランドがモールで来るのは分かっていたが、対応できませんでした」(南早紀キャプテン)と、ずるずると押し込まれてしまう。
ここからサクラフィフティーンに反則、ミスが続き、再び攻め込まれて自陣でのスクラムとなる。前半23分、スクラムからのディフェンスでは、アイルランドのCTBエンヤ・ブリーンの突破を許し、懸命にタックルするもオフロードパスをつながれ、WTBイーファ・ドイルにトライを奪われた。スコアは15-12。前半終了間際にはCTBイーファ・ダルトンに縦に切り込まれてトライされ、15-19と逆転を許す。その後もサクラフィフティーンはこの両CTBのランニングスキルの高さに苦しめられることになった。
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