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ラグビー コラム 2022年7月27日

「浦安D-Rocks」、NTTグループ再編で誕生した新チームの概要。ジャパンラグビー リーグワン

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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新チーム名は「浦安D-Rocks」

7月26日(火)、東京都内でNTTグループの再編により設立されたラグビーの事業会社「NTT Sports X」が来季のジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン2に参戦する新チームの概要会見を行い、新チーム名を「浦安D-Rocks」(ディーロックス)となることを発表した。

新チームは「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」(SA浦安)を受け継ぐ形で、練習拠点のある千葉県浦安市をホームタウンとしつつ、「NTTドコモ大阪レッドハリケーンズ」(RH大阪。来季からディビジョン3で活動)からも加入した選手と合わせ計58名で、1シーズンでのディビジョン1への昇格を目指す。

下沖正博社長(左)、内山浩文GM

登壇したのは下沖正博社長、内山浩文GM(ゼネラルマネージャー)の2人。下沖社長は「短期の目標は今季、ディビジョン1への昇格し、3~5年のうちにディビジョン1でベスト4,そして優勝を狙えるチームとなりたい。NTTグループ33万人をファンにしていき、ホストタウンの浦安に愛されるチームになりたい。そして3つ目は事業会社としてスピード感を持って、収支を明確にしていきたい」と話した。

「D-Rocks」の「D」には「Dynamic」(躍動)「Dream」(夢)「Delight」(歓喜)が、「Rocks」には岩のような力強さと、略語である「ROX」から「すごい」「最高」という意味も込められており、一枚岩のチーム力でファンを感動・魅了するチームであり続けるという意図が込められた。また、チームロゴは「燦然と光り輝く『一枚岩』として結束したチームパワーをイメージし、たゆまぬ努力と試練の先にある『栄光』をシンボル化した」という。

新ジャージ

チーム名にNTTを冠しなかったことに関して、下沖社長は「すでにNTTのシンボルチームとして存在していますし、地域に愛されるチームを目指すため」と説明した。1stジャージはこれまでリーグワンにはない「ネイビー」を使用し、チームカラーを基調とした生地の中に、レッドハリケーンズ大阪の赤いハリケーンとシャイニングアークス東京ベイ浦安の光拡散を融合させたという。2ndジャージはホワイトとなった。

チームビジョンは「革新的なチャレンジを続け、社会・地域・会社に多面的な価値を与え続けるスポーツ界のトップランナーを目指す」となった。SA浦安、RH大阪の両チームが取り組んでいたように、積極的に社会共創活動に取り組む予定だ。また事業会社として「NTTグループ以外のスポンサー料を1億円以上集めたい」(下沖社長)とのこと。

また、海外クラブとのパートナーシップも提携し、SA浦安時代から提携しているリヨン(フランス)だけでなく、現代グローヴィス(韓国)、ウェスタンフォース(オーストラリア)とも提携、シアトルシーウルブズ(アメリカ)とも交渉中だ。なお11月6日(日)12日(土)には浦安で、ウェスタンフォースとフレンドリーマッチを行う。

Div One WAY

今季のターゲットは「Div One WAY」となった。内山GMは「継続的に勝てるチームになりたい。今季のディビジョン1昇格はマストで、2024-25シーズンには、ディビジョン1史上最高位となるベスト4の壁を破るチャレンジを続けていきたい」と意気込んだ。

新チームのHC(ヘッドコーチ)は昨季、RH大阪を率いたヨハン・アッカーマン氏が就任し、SA浦安を率いたロブ・ペニー氏は強化アドバイザーとしてチームを支えることとなった。

今季の選手スコッドは58名(うち4名はセブンズに専念する予定)で、これ以上増える予定はないという。元日本代表LO(ロック)トンプソン ルークを筆頭に、トンガ代表FB(フルバック)イズラエル・フォラウ、元スコットランド代表SH(スクラムハーフ)グレイグ・レイドロー、SH飯沼蓮、日本代表経験のあるLOジェームス・ムーア、日本代表CTB(センター)シェーン・ゲイツ、FL金正奎ら、SA浦安の中心選手たちはそのままプレーを続ける。

RH大阪からは南アフリカ代表SO(スタンドオフ)エルトン・ヤンチース、日本代表FL(フランカー)ヴィンピー・ファンデルヴァルト、キャプテンだったLOローレンス・エラスマス、7人制日本代表歴のあるCTB(センター)リサラ シオシファら16名が加入する。

また、東芝ブレイブルーパス東京からHO(フッカー)アサエリ サミソニと日本代表キャップを得たNO8(ナンバーエイト)シオネ ラベマイが新たに加入した。

下沖社長は「ディビジョン2での戦いをいい準備期間として捉えて、死に物狂いでスタートし、5年以内に優勝し、10年スパンで2回、3回と優勝を重ねていけるチームとなりたい。世界一のクラブを目指す」と言えば、内山GMは「3年後にベスト4の壁を破り、ベスト4に入ってから2年で優勝したい」と先を見据えた。

新チームは8月中旬に始動する。昨季はリーグワンのディビジョン1で戦っていた「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」と「NTTドコモレッドハリケーンズ大阪」選手たちがチーム一丸、「一枚岩」となり、まずは1年でのディビジョン1昇格を勝ち取りたい。

スコッド

◆「浦安D-Rocks」スコッド58名
※( )は昨季所属チーム

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庵奥翔太(SA浦安)
上田竜太郎(SA浦安)
金 廉 (RH大阪)
齊藤 剣(SA浦安)
三宮 累(SA浦安)
竹内柊平(SA浦安)
平井将太郎(SA浦安)
柳川正秀(SA浦安)
西川和眞(RH大阪)

HO
アサエリ サミソニ(東芝ブレイブルーパス東京)
セコナイア・ポレ(SA浦安)
藤村琉士(SA浦安)
フランコ・マレー(RH大阪)
三浦 嶺(SA浦安)

LO
金 嶺志(SA浦安)
小島佑太(RH大阪)
佐藤大樹(SA浦安)
サム・ジェフリーズ(SA浦安)
タイラー・ポール(RH大阪)
トンプソン ルーク(SA浦安)
ローレンス・エラスマス(RH大阪)

FL
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(RH大阪)
大椙慎也(RH大阪)
金 正奎(SA浦安)
ジェームス・ムーア(SA浦安)
繁松哲大(RH大阪)
中島進護(SA浦安)
マッケンジー アレキサンダー(SA浦安)
松本健留(SA浦安)
リアム・ギル(SA浦安)

NO8
シオネ ラベマイ(東芝ブレイブルーパス東京)
ジミー・トゥポウ(SA浦安)
坂 和樹(SA浦安)
ブロディ・マカスケル(SA浦安)

SH
飯沼 蓮(SA浦安)
グレイグ・レイドロー(SA浦安)
ティアン・メイヤー(RH大阪)
西橋勇人(SA浦安)

SO
エルトン・ヤンチース(RH大阪)
オテレ・ブラック(SA浦安)
松尾将太郎(SA浦安)

CTB
石橋拓也(SA浦安)
サミソニ・トゥア(RH大阪)
シェーン・ゲイツ(SA浦安)
トゥクフカ トネ(SA浦安)
本郷泰司(SA浦安)
リサラ シオシファ(RH大阪)

WTB
石井 魁(SA浦安)
石井勇輝(SA浦安)
石川貴大(RH大阪)
シルヴィアン・マフーザ(SA浦安)
松本純弥(SA浦安)
ラリー・スルンガ(RH大阪)

FB
石田大河(SA浦安)
イズラエル・フォラウ(SA浦安)
高野祥太(RH大阪)
羽野一志(SA浦安)
安田卓平(SA浦安)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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