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ラグビー コラム 2022年7月18日

【ハイライト動画あり】高校セブンズ王者は報徳学園!東福岡を破り初優勝、2冠達成!全国高校7人制ラグビー大会2022カップトーナメント決勝

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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報徳学園 vs. 東福岡

大会初優勝、2冠達成――。

長野・菅平高原で、兵庫・報徳学園が最高の瞬間を迎えた。

7月18日(月・祝)に大会最終3日目を迎えた高校セブンズ(7人制)ナンバーワン決定戦、第9回全国高校7人制ラグビー大会。

大会の最終試合は、第9回の覇者を決めるカップ(各組1位)トーナメントのファイナル。

決勝カードは、今春の選抜大会(15人制)決勝と同じ「報徳学園×東福岡」となった。

報徳学園は優勝すれば創部以来初であり、春の選抜大会に続いての「2冠」達成となる大一番。

一方、高校セブンズ王者に3度輝いている東福岡は、4度目の優勝を飾る絶好機だ。

また、春の選抜大会ではコロナ禍により不戦敗となったが、その後行われた練習試合(15人制)で報徳学園に37-10で勝利。得意のセブンズでも力を見せたいところだ。

因縁浅からぬ両軍による大一番は、午後1時30分にキックオフ。

まず閃いたのはセブンズユース参加の逸材、伊藤利江人のフットワークだ。

東福岡は得意としているキックオフ後に反則があり、序盤から守勢に。

ここで報徳学園は前半1分、伊藤利江人が小刻みなステップで内側を突破&トライ。易しくないゴールも見事に決め、報徳学園が7点を先取した。

さらに報徳学園は守備でも魅せる。竹之下仁吾が猛タックルで相手をダウン。カウンターラックに成功した。

報徳学園は多くの好ランナーが大型の東福岡を翻弄。前半2分、狙い澄ましたオフロードパスが海老澤琥珀に通り、2連続トライで14点リードとした。

ここで東福岡も反撃。

相手のキックオフミスから攻撃権を得ると、防御背後の無人エリアにクレバーなロングキック。確保してオフロードパスを繋げ、舛尾緑がトライ。

ゴール成功で7点差(7-14)とした東福岡だが、追加点は報徳学園だった。

東福岡はラックで反則を犯してしまい、速攻した報徳学園が左隅にいた石橋チューカへ特大パス。乱れたが冷静に足でコントロールした石橋が、左隅へ駆け込み3トライ目。

全国高校7人制ラグビー大会2022 カップトーナメント決勝

【ハイライト】報徳学園 vs. 東福岡

左隅からゴールキックは伊藤利江人が見事に成功。バーに2度当たる珍しいゴールにより、リードをふたたび14点とした。

報徳学園はさらに直後、キックオフをクリーンキャッチ。サポートの竹之下仁吾が左中間へ走り込み、ゴールは失敗したものの19点リード(26-7)で後半へ向かった。

負けられない東福岡は後半1分。

ふたたび防御裏へキックを転がし、インゴールで永井大成がグラウンディング。

ボールを保持できれば得点できる東福岡、後半2分には連続攻撃から永井大成が連続トライ。しかしゴールは決まらず9点差(17-26)に。

追撃を加速させたい東福岡だったが、直後のキックオフからノックオン、ハイタックルなど3連続の反則。

報徳学園は、連続攻撃から、外に意識が向いたところで伊藤利江人が内側を突破。フォローした石橋チューカが、初優勝を引き寄せる5トライ目を奪取した。

東福岡のビハインドは2トライ2ゴール差の14点(17-31)。残り時間はわずか。

ここで大川虎拓郎主将がインターセプトするが、伊藤利江人主将が追いつき“主将対決”を制する好守備。

報徳学園

このまま14点のリードを守り続けた報徳学園。最後はボールを蹴り出し、31-17で歓喜のノーサイド。

大会初優勝と共に、高校2冠を達成。ラグビー合宿の聖地・菅平高原の空に雄叫びを響かせた。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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