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ラグビー コラム 2022年6月30日

この夏、ラグビー日本代表が迎える最強の相手、フランス代表第1戦は激闘必至

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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今夏の日本代表強化の中でターゲットにしてきたフランス代表との2連戦が始まる。まずは、7月2日、豊田スタジアムでの対戦だ。ラグビーワールドカップ(RWC)2023フランス大会は、2023年9月8日に開幕する。ホスト国フランス代表は現在世界ランキング2位であり、悲願の初優勝に向かって着々と強化を進めている。今回のツアーではフランス国内最高峰リーグ、トップ14の決勝戦に進んだチームの選手たち、試合時間の長い選手たちは除外され、42名の若いメンバーで来日した。

フランス代表 スターティングメンバー

FWの軸になるのは、身長199cm、体重114kgのNO8シャルル・オヴォン(トゥーロン)。度重なる怪我を克服した強いメンタルを持つリーダーだ。トップ14準決勝で敗退したボルドー・ベグルのSOマチュー・ジャリベール、トゥールーズのHOペアト・モヴァカ、23歳のWTBマティス・ルベル、松島幸太朗と同じクレルモン・オーヴェルニュのWTBダミアン・プノーら有力選手も含まれている。スーパースターのSHアントワーヌ・デユポン、SOロマン・ヌタマックは参加していないが、21歳のFLマチアス・アダッド(ラ・ロシェル)など代表入りをうかがう若い選手が多く、オフロードパスの連続でボールをつなぎ始めると手が付けられない攻撃力がある。

日本代表 スターティングメンバー

日本代表の試合登録メンバーは、ウルグアイ代表との第2戦から先発で6名の変更がある。FW第一列のPR木津悠輔に代わってヴァル アサエリ愛、LOワーナー・ディアンズはリザーブに回り、先発LOはヴィンピー・ファンデルヴァルト、NO8はファウルア・マキシからテビタ・タタフ、SHは齋藤直人から茂野海人、12番のCTBは梶村祐介から中野将伍、FBは野口竜司から山中亮平に代わった。SOは引き続き日本のファンタジスタ、山沢拓也が務める。

本来であればリザーブも含めた23名に名を連ねていたはずのHO堀江翔太、SH齋藤直人、FB野口竜司は抗原検査で陽性判定が出たため隔離して療養生活を送っている。3人とも無症状とのことで来週は戻ってくる可能性が高いが、コロナ禍でも試合を成立させるため、少しでも疑いのある選手は検査、隔離という措置がとられている。この3人の不在は戦力的には痛いが、他の選手にとってはチャンス到来だ。選手層を厚くしようとする今の日本代表にとっては前向きに考えたい材料だろう。リザーブのPR森川由起乙、WTB高橋汰地は出場すればテストマッチデビューとなる。

フランス代表との第1選についてジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは次のように語った。「フランスはとても強いチームです。選手一人一人がしっかり仕事をしてほしい、日本代表のゲームプランが、フランスに対応できるものなのかも見ていきたいです。合宿でハードワークしてきたので、選手たちのパフォーマンスが楽しみです」。個々の選手については報道陣から質問のあった選手について語った。「ヴィンピーは経験豊富でフィジカルが強くタフな選手です。昨年の怪我から調子が上がってくるのを待っていました。タタフはフィジカルに優れ、ボールを前に運んでくれることを期待しています。中野は12番でもプレーできるので、その可能性を見てみたい。山沢については、リーグワンでも試合時間が少なかったので、もっと試合時間を増やして成長を促したい。フランス代表とのテストマッチのプレッシャーに耐えられるかどうかも見ていきたいですね」

ジョセフヘッドコーチは、フランスはスクラム、ラインアウトを制圧し、フィジカルな部分で日本に圧力をかけてくるだろうと予測する。日本代表としてはそのプレッシャーをはねのけ、素早くボールを動かし、できるだけプレー時間を長くしたい。ただ、日本は猛暑に見舞われている。汗でボールも滑りやすいだろう。山沢が得意とする戦略的キックを織り交ぜながら、効率よく陣地を進め、勝負どころでスピーディーに攻撃を継続してスコアを重ねたい。現在、テストマッチ8連勝中のフランス代表を破れば、世界のラグビーシーンに大きなインパクトを与えることになる。

※ 前日にメンバー変更があり、SOは李承信、リザーブはシェーン・ゲイツになる見込み(7/1)

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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