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ラグビー コラム 2022年6月30日

ラグビー日本代表選手の大学時代を振り返る。関東大学対抗戦の出身選手

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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日本代表、関東大学対抗戦の大学出身者

7月2日(土)9日(土)、2023年ワールドカップのホスト国であるフランス代表(世界ランキング2位)との連戦を控えるラグビー日本代表。現在41名の選手が選ばれ、39名が合宿に参加しているが、その多くは日本の大学ラグビーを経験した選手たちだ。まずは関東大学ラグビー対抗戦出身の選手を紹介したい。

※注:6月30日にHO堀江翔太、SH齋藤直人、FB野口竜司の離脱、SH高橋敏也(リコーブラックラムズ東京/青山学院大学卒、FL布巻峻介(埼玉パナソニックワイルドナイツ/早稲田大学卒)の追加招集が発表されましたが、原稿には反映していません。

最も多くの日本代表選手を輩出しているのは帝京大学の5人、続いて早稲田大学と東海大学が4人と続いている。

昨季の大学選手権で10度目の優勝、そして今季の関東春季大会Aグループでも3年ぶり8度目の優勝を飾った帝京大学。出身者はHO(フッカー)堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、離脱してしまい現在帯同していない共同キャプテンSH(スクラムハーフ)流大(東京サントリーサンゴリアス)、共同キャプテンHO(フッカー)坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)、そしてPR(プロップ)森川由起乙(東京サンゴリアス)、さらにはHO堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)が6月27日より合流した。

なお、ケガやコンディション不良で今夏は日本代表活動に参加していないCTB(センター)中村亮土(東京サンゴリアス)、SO(スタンドオフ)松田力也(埼玉パナソニック)、NO8(ナンバーエイト)姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)も帝京大学の出身だ。

帝京大学と言えば岩出雅之・前監督の下、2009年度から大学選手権で9連覇しているが、FW(フォワード)最年長で36歳のHO堀江は2007年度の主将。ベスト4に入ったが、優勝は経験していない。他の選手は全員、9連覇中の選手で、SH流は2014年度の6連覇時の主将で、副将はPR森川だった。HO坂手は2015年度の7連覇時の主将、HO堀越は9連覇時の主将だった。

なお、CTB中村は2013年度の5連覇時の主将で、SO松田とNO8姫野は8連覇時の中心選手だった。つまり、堀江以外の帝京大学出身の選手は大学時代、大学選手権で負けを経験せずに卒業している。

帝京大学に続き、4人の代表選手を輩出しているのが、2007・2008・2019年度など、大学選手権最多16回を誇る早稲田大学だ。今季の春季大会Aグループでは、ライバルの帝京大学、明治大学などに敗れて4位だった。

早稲田大学出身の選手はBK(バックス)最年長の34歳・FB(フルバック)山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)、PR垣永慎之介、SH齋藤直人、CTB中野将伍(いずれも東京サンゴリアス)の4人だ。

FB山中は自身が大学4年時の2010年度こそ、帝京大学に敗れて準優勝だったが、大学1年時、2年時は大学選手権で優勝に貢献。PR垣永は2013年度の主将を務めたが、決勝で涙を涙を呑んだ。そして、SH齋藤、CTB中野は同期で2019年度、SH齋藤が主将を務めて、11年ぶりに大学王者に返り咲いている。

他にも対抗戦出身の選手は明治大学、筑波大学出身の選手が2人ずついる。2018年度、22年ぶりに大学選手権で優勝するなど近年安定した力をつけている明治大学。今季の春季大会では早稲田大学に勝利し、Aグループ3位だった。2017年度の副将だったCTB(センター)梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)、優勝した2018年度のエースWTB高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)が代表入りしている。

CTB梶村の代は、大学選手権決勝で帝京大学に肉薄したものの、20-21と僅差で敗れた。相手の帝京大学主将は、日本代表に追加招集されたHO堀越で、副将FB尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス)はウルグアイ代表との第1テストマッチで活躍したNDS(ナショナル・ディベロップメント・スコッド)の選手だった。そして、翌シーズンの2018年度、WTB高橋が4年時、明治大学は天理大学を下して大学王者に輝いている。

昨季は対抗戦6位で大学選手権の出場を逃した筑波大学は、春季大会はBグループで4勝1分と1位だった。その筑波大学出身の選手はHO橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京)と、SO山沢拓也(埼玉ワイルドナイツ)の2人だ。

深谷高校の先輩・後輩でもある2人は、2013年度から2015年度の中心選手としてプレーした(山沢は4年時、筑波大学ではなくワイルドナイツでプレー)。2013年度がベスト4、2014年度は2度目の決勝に進んだが、帝京大学の前に敗れている。

最後に春季大会Bグループ4位だった慶應義塾大学出身の選手が1人いる。それはLO(ロック)辻雄康(東京サンゴリアス)だ。大学2年時の2016度から3年間、大学選手権でベスト8に入ったが、準々決勝の壁を破れなかった。特に辻が4年時は、準々決勝で早稲田大学に19-20と接戦の末に敗れて、悔しい敗戦となった。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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