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ラグビー コラム 2022年6月22日

【ハイライト動画あり】明治大学、選手コメントで振り返る日本大学との最終戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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インゴールに飛び込む福田

関東大学春季大会最終戦が6月19日(日)に行われた。明治大学の前に最後に立ちはだかったのは、昨年度の春季大会でも明治大学を追い詰めた日本大学。66-43と大量得点で白星を挙げたものの、ディフェンス面での課題が残る内容となった。

開始早々から試合を動かしたのは明治大学だった。「東海大学戦では入りから自分たちのプレーができなかったので、入りから相手を圧倒しようと話をした」(ゲームキャプテン・左PR/プロップ中村公星・情コミ4=国学院栃木)。前半9分、敵陣ゴールライン付近で攻撃を重ね、ラックから出したボールを後ろから走り込んできた右PR為房慶次朗(文3=常翔学園)が受けて先制トライを決める。

続く前半13分、敵陣22mライン付近でのマイボールスクラムから、ボールをキープし前進させ、出したボールを右FL(フランカー)福田大晟(商2=中部大春日丘)がそのままグラウンディング。「普段トライをしないキャラなのでトライできて良かった」(福田)。

このままの流れでさらに圧倒したい明大。しかし、「ノミネートができていなくて外を余らせてしまった」(SH/スクラムハーフ萩原周・商3=大阪桐蔭)。前半18分、相手のBK(バックス)陣にディフェンスのスキを走られトライを許すとそこからはお互いに取っては取り返す展開に。明大は3トライを許してしまい、前半を35-17で折り返す。

後半は前半とうって変わり、苦しい時間が訪れる。福田や右CTB(センター)山村和也(商1=報徳学園)が大きくゲインするシーンもあったが、ゴールライン手前でペナルティを取られ得点につなぐことができず。そして後半9分には日大に後半最初の得点を許してしまう。

後半最初のトライを決めた池戸

それでも、このまま勢いに飲まれるわけにはいかない。俊足のルーキー・山村の見事なランから、左CTB廣瀬雄也(商3=東福岡)、池戸将太郎(政経3=東海大相模)へとパスが渡り、そのままグラウンディング。

関東大学ラグビー春季大会2022

【ハイライト動画】日本大学 vs. 明治大学、明治が春の最終戦を飾る

ここから明大の攻撃が続くかと思われたが、日大もすぐさま取り返す。「相手のフィジカルが強く、勢いのあるアタックに対して引いてしまった」(中村)。

後半33分には「前半あまりボールを触れなかった」という右WTB(ウイング)秋濱悠太(商2=桐蔭学園)が会場を沸かせる。齊藤誉哉(文4=桐生一)からの飛ばしパスを受けて相手をかわしながら走り切りトライ。「前の状況をよく見て相手のディフェンスが空いていたので、自分で判断して持っていった」(秋濱)。

試合終了間際には日大に追加点を献上するも、明大は逃げ切って勝利。最終スコア66-43でノーサイドの笛が鳴り響いた。

ラグビー関東大学春季大会2022

試合後、前半の入りについては評価する選手は多かったものの、ディフェンス面での課題を挙げる声も少なくはなかった。「簡単な取られ方が多く、ディフェンスが継続できていないときに簡単なミスで得点された」(右LO/ロック武内慎・商4=石見智翠館)。

このような反省は春シーズンを通して見受けられる。昨年度の全国大学選手権決勝で敗北を喫した帝京大学に勝利を挙げ、チームとしての成長を見せた一方、タックルミスやコミュニケーション不足といったディフェンス面の課題が残った。

『競争』をテーマに春を駆け抜けた新たなチーム。「相手により波があることが明治の悪い伝統だと思いますが、そのムラがなくなってきている」(中村)。チーム内で1人1人が競い合い、ライバルという意識を持つことで全体として良い影響も見られていた。

今試合をもって春季大会を終えた明大。順位は3位と悔しい結果に終わった。「まだまだ細かいところは突き詰められていない。もっと細かい部分をフォーカスしてやっていく」(齊藤)。良い状況はそのままに、春に得た反省点を糧に変え、本番の秋シーズンでは一層進化した姿を見せてくれるだろう。関東大学対抗戦の開幕まで待ち切れない。

文:堀之内萌乃/写真:牛嶋淳太郎(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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