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ラグビー コラム 2022年6月17日

いざ大会最終戦! 2勝目狙う慶大×初勝利めざす日体大。関東大学春季交流大会Bグループ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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今野 勇久主将(慶應義塾大学)

4月に火蓋が切られた第11回関東大学春季交流大会。

昨季の成績でA~Cグループに振り分けられ、Bグループには関東大学対抗戦A、関東大学リーグ戦1部の昨季4~6位が参加する。

そんなBグループ全5試合の戦いが6月19日(日)、いよいよ最終戦を迎える。

慶應義塾大学グラウンドで無観客試合として行われるのは、1勝1分2敗(不戦敗1)の慶大と、0勝4敗の日本体育大学の一戦だ。

慶大はFL今野勇久キャプテンを筆頭に、ユーティリティBKの山田響など昨季の主力が多く残る。

昨季大学選手権では躍進した近畿大学に13-10で競り勝ち、ベスト8。準々決勝で東海大学に12-27で敗れたが、今年こそ充実の戦力で年越しを果たし、日本一を掴みたい。

今季は初戦で不戦敗となり、筑波大学との第2戦では、終盤に盛り返されて同点決着(31-31)に。

ただ第3戦では逆に終盤の同点トライ&ゴール成功により、法政大学から逆転勝利(24-22)を奪った。

続く5月8日(日)の第4戦では流通経済大学に22-26で大会2敗目。

その後1か月強の間隔が空いており、そこで招待試合として明治大学(17-22)、早稲田大学(21-38)、天理大学(19-36)など、近年の日本一経験チームと実戦を重ねてきた。

その2週間前に行われた天理大戦から、先発メンバーは5人が変わった。

4年生のPR朝田将多とFL高(中が目)武俊輔が入り、両センター(CTB永山淳、CTB山本大悟)と11番(WTB伊吹央)が変更になった。

先発FWは上級生が中心。愚直なFL今野キャプテンをはじめ、慶大初の留学生で4年になったLOアイザイア・マプスア、ビッグヒッターの3年生NO8福澤慎太郎ら、大駒も揃う。

BKは4年生以外が多く、最上級生は桐蔭学園出身で副将の俊足WTB佐々木隼のみ。

ハーフ団は北海道の名門校・北嶺高出身のSH小城大和(2年)と、報徳学園出身の3年生SO山田響というコンビ。

将来性豊かな先発1年生トリオ(CTB山本、WTB伊吹、FB今野椋平)の動きにも注目したい。

ビジターとして慶大グラウンドに乗り込む日体大。

昨季は13年ぶりの大学選手権出場を達成。4回戦で日本大学に22-41で敗れたものの、確かな足跡を残した。

今季は昨季主力のハラトア・ヴァイレア(現クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)らが抜け、多くの選手がチャンスを手にしている。

26歳ながらアシスタントから指揮官昇格の深見柊真ヘッドコーチの下、秋の対抗戦でふたたび対戦する慶大とぶつかる。

今季の日体大は大会初戦から筑波大学に5-54。関東学院大学に26-42。法政大に0-38。流経大に10-71と4連敗。

WTB田中大世キャプテンを中心にスローガン「Unity」を体現し、大会初勝利を掴みたい。

慶大戦のメンバーは先発15人中10人が下級生という若いメンバー。それだけに2人の4年生はプレーで牽引したい。

北海道中標津高出身のFL山木康平。そして兵庫・甲南高出身の田中キャプテンだ。天理大の元主将であるFL松岡大和(豊田自動織機シャトルズ愛知)は、甲南中・高の2学年上の先輩にあたる。

流経大戦では中原拓海が務めたゲーム主将は、3年生のNO8伊藤拓哉が担う。ハーフ団は2年生のSH日高(中が目) 柊と、1年生のSO大野莉駒の若い二人だ。

前戦の流経大戦からは先発9人が変更。アピール機会を掴んだ選手たちの躍動に期待したい。

本格的な夏を間近に控えた大会最終戦。貴重な実戦で、充実をアピールするのはどちらか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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