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帝京大学は2試合が不戦勝となり今季初の公式戦
昨年の大学選手権で、優勝を争って熱い戦いを繰り広げた帝京大学と明治大学。5月29日、静岡県のエコパスタジアムで早くも再びぶつかり合った。
昨年、優勝に輝いた帝京大を20年以上率い、初の大学日本一や前人未到の9連覇も達成した岩出雅之監督が退任。FW(フォワード)コーチだった相馬朋和監督が新しく就任した。今回は今季の帝京ラグビー部を占う大きな試合で、さらに新型コロナウイルスの影響で、春季大会2つの試合が不戦勝に終わっていることもあり、非常に注目された。
試合開始直後は帝京大のペースで試合が進んでいく。前半7分、敵陣ゴールまで攻め込み、FL(フランカー)青木恵斗(2年=桐蔭学園)が右隅に先制トライ。SO(スタンドオフ)高本幹也(4年=大阪桐蔭)がゴールを決めて、7-0と先制する。
だが、10分にはノックオン、16分にはゴール手前でパスが出るもミス。さらに18分、19分にはノット・リリース・ザ・ボールとなるなど、帝京大はリズムに乗れない時間が続いた。そして前半22分、明治大にモールを押し込まれトライを許し、7-7と同点に追いつかれた。
奥井章仁のトライ
それでも前半34分。帝京大はゴールライン手前で相手ディフェンスをすり抜け、最後はキャプテンのCTB(センター)松山千大(4年=大阪桐蔭)からパスを受け取ったFL(フランカー)奥井章仁(3年=大阪桐蔭)がトライを決め、12-7と再びリードする。だが、前半39分、明治大も自らキックしたボールをキャッチしてトライ。ゴールも成功し、帝京大は12-14と逆転され、ここでハーフタイムとなり試合を折り返す。
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後半9分、明治大が再びモールを押し込んでトライ。ゴールも決まり、12-21と差が広がってしまう。それでも帝京大は終盤の30分、FB(フルバック)谷中樹平(4年=御所実業)からオフロードパスを受け、WTB(ウィング)高本とむ(3年=東福岡)がトライ。さらに33分、CTB(センター)二村莞司(4年=京都成章)が抜け出し、そのままトライ。これで帝京大は26-21と逆転する。
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しかし、昨年の大学選手権で帝京大に敗れ、その雪辱を果たしたい明治大はこのままでは終わらなかった。後半36分、明治大はモールを押し込みトライ。ゴールも決められてしまい、26-28と逆転されてしまう。さらに後半40分、明治大はトライ、ゴールを追加し、26-35。試合はここでノーサイドとなった。
試合後の会見で相馬監督は「とても熱のこもったゲームをできた。結果としては明治大の方が良いラグビーをして我々が敗戦となったが、負けなければ学べないこともあるので、この試合を今後の糧にしてより良いチームにしていきたい」と語った。今回は敗戦となったが、まだ今季の初戦を終えたばかり。次の早稲田大学戦や、秋の対抗戦に向け、突き進んでほしい。
文:高木恒汰/写真:臼井累(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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