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ラグビー コラム 2022年5月30日

MVPは堀江翔太、新人賞は根塚洸雅が受賞。ジャパンラグビー リーグワン年間表彰

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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NTTリーグワンアワード2022

ジャパンラグビー リーグワンは、5月29日(日)にファイナルが行われ、埼玉パナソニックワイルドナイツが優勝した。一夜明けた30日(月)、東京都内のホテルで、年間表彰式「NTTリーグワンアワード2022」が開催され、「シーズンMVP」「新人賞」「ベスト15」など各賞が発表された。

まず、リーグワンの玉塚元一理事長が「関係者のみなさま、選手、チームのみなさん感謝、感謝です。素晴らしい試合ありがとうございました。一部、ご迷惑おかけしたこともありますが、なんとか乗り切った初年度だったと思います」。

「リーグワンを作ったのは強い日本代表を作る、そのプラットフォームになるということも目的の1つでした。そういう意味では大きな前進ができた。なんとか乗り切った最初のシーズンですが、まだまだ反省できる点、改善点すべき点はあります。大きく改善できる余地があるということは、大きく前進できる。しっかり初年度をレビューして、さらによい、ファンのみなさまに満足していただけるリーグワンを作っていきたい」と挨拶した。

2人が諸事情により欠席し13人が参加

まず、ディビジョン1の「ベスト15」は下記の通りになった。「ベスト15」は監督(ヘッドコーチ)、キャプテン、メディア、ファンによる投票で決定した。PR(プロップ)稲垣はルーキーイヤーから8季連続の受賞であり、8季連続の受賞は元東芝のLO(ロック)大野均に並ぶ快挙となった。

稲垣はルーキーイヤーから8季連続の受賞

◆PR 1 稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)※8季連続

「本当にうれしく思います。チームスポーツでありながら、こうやって個人のタイトルいただけるのは本当に光栄に思いますし、またこの賞を取ってより一層。練習、トレーニングしたいと改めて思いました。また、来シーズンもすぐ準備が始まりまので、これから精進していきたい」

◆HO(フッカー)堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)※3季ぶり8回目

「選ばれて非常にうれしく思います。36歳でも成長できるように、引退まで数年しかないと思うので、しっかりと日々、悔いを残さずラグビーしたい」

受賞を喜ぶ選手たち

◆PR 3 オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

「スピアーズとして、本当に皆さんみんながたくさんいい努力をしたので、そのみんなの努力のおかげだと思っていますので、とても感謝しています」

◆LO ジェイコブ・ピアス(東芝ブレイブルーパス東京)

「最初に、東芝の会社にここに立たせてもらっていることに感謝したいと思います。コーチの皆さんにも感謝したいと思います。そして仲間の選手は今年、ハードワークをたくさんしたと思いますので、その一員として、こうしてここに立てられていることに感謝しています。

◆LO ジョージ・クルーズ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

「ロビー・ディーンズHC(ヘッドコーチ)、坂手キャプテンに、こういう機会を与えてくださって、日本で素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝します。すべての選手が自分のキャリアを終えていくときに、最後に勝って終わる、それからこうトロフィーを掲げて終えられることもないと思うので、とても感謝ししています。ダニエル・ヒーナンにも感謝したい」

◆FL(フランカー)コーバス・ファンダイク(横浜キヤノンイーグルス)

「とてもいい1年目でした。来日以来、ますます強いリーグになっているので、この受賞はとてもうれしい」※ビデオコメント

◆FLマット・トッド(東芝ブレイブルーパス東京)

「こういった賞をいただけて、15人選ばれたことをとても光栄に思います。後ろを見ても、このすごく素晴らしい顔ぶれの中に囲まれることができて、とてもうれしい。そして東芝、チームの仲間のハードワークに感謝するとともに、次のシーズンがとても楽しみです」

◆NO8(ナンバーエイト)クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)※3季連続3回目

「私にとって最高の栄誉です。素晴らしいプレーをリーグワンのすべての選手に敬意を表します。コロナで困難もありましたが、コーチ、スタッフ、選手たち高いクオリティーを維持しました。来年も素晴らしいシーズンにしましょう。楽しみにしています」※ビデオコメント

◆SH(スクラムハーフ)小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京)

「本当に光栄に思います。チームとしてすごくいいラグビーができているので、もっといいラグビーができるように、チームの中で自分の役割をさらにしっかり出せるように、またここに選ばれるように努力していきたい」

SOはアイザック・ルーカス

◆SO(スタンドオフ)アイザック・ルーカス(リコーブラックラムズ東京)

「この15人に選ばれて非常に光栄に思います。とてもうれしいです。チームとしては非常にタフなシーズンを過ごしたと思いますが、その中で学ぶべきこともたくさんありました。そしてその中にたくさんのスタッフの努力もあったと思いますので、そういった点では素晴らしいシーズンでもありました」

◆WTB(ウィング)マリカ・コロインベテ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

「この賞をいただけて、ワイルドナイツに感謝をしたい。こういう賞にいたる機会を与えてもらったと思っています。スタッフの皆さんにもたくさんのサポートをしていただいて、皆で非常に成功したシーズンを過ごせたと思います。これからもすごく楽しみです」

◆WTB 根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

「まず、この15人の中に選んでいただいて、本当にうれしく光栄に思います。今季、チーム、ファンの皆さんにサポートいただいて、感謝しています。自分としては今シーズン本当に楽しい1年間になりました。ありがとうございました」

◆CTB(センター)ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)※2季連続2回目

「この賞をいただいて、非常に光栄に思っています。ここに立てているのは、皆さんのサポートがあってこそで、パナソニック、ファンの皆さん、チームメイトの皆さんに感謝します。そしてリーグワンのみなさまにも素晴らしい年にしてくださったことに感謝したい」

◆CTBサム・ケレビ(東京サントリーサンゴリアス)

「このステージにこういう選手の皆さんと一緒に立てていることがとてもうれしい。東京サンゴリアス、チームのスタッフ、チームメイトに対しての感謝の気持ちですし、皆さんの努力を讃えたい」

得点王とベスト15の2冠のマッケンジー

◆FB(フルバック)ダミアン・マッケンジー(東京サントリーサンゴリアス)

「この賞に選ばれ、こういった選手とここにいられることがとても光栄です。そしてチーム、チームメイトにも感謝したい。自分がこういうシーズンを過ごすことができたことに感謝しています。

リーグワンの皆さんも最初の年と言うことで、素晴らしい年にして下さったのでお礼申し上げます。日本でのシーズンは楽しかった。日本のラグビーはどんどん進化してよくなっている。日本にはいいいプレーヤー、いいチームがたくさんあると思いますので、すごく楽しんでプレーすることができた」

個人賞3冠のWTB根塚

新人賞は「ベスト15」、ベストラインブレイカーとともにクボタスピアーズ東京ベイ・船橋のWTB根塚が選出された。「昨季、同じチームのFB金秀隆選手がこの賞を受賞しているところを見て、来季は自分が獲れるように頑張ろうと決意して、今シーズン挑んだ結果、ここに立てていることはありがたいことでうれしい。1試合1試合成長できた結果がここにつながっていると思うので、これからもチャレンジを続けていければいいと思います」とコメントした。

そして、最も注目されたシーズンMVPはリーグワン初代王者になった埼玉パナソニックワイルドナイツのHO堀江が選出された。「ベスト15」、選手が選ぶ「プレーヤー・オブ・ザ・シーズン」とのトリプル受賞になった堀江には、記念品と記念プレート(賞金100万円)が授与された。HO堀江はトップリーグ時代から通算3度目の受賞となった。

MVPの賞金を受け取る堀江

堀江は「こんな素晴らしい選手が後ろにいる中、畏れ多くて、ちょっと後ろを見られないんですけど、非常にうれしく思います。スタートで出ているHO坂手(淳史)選手が一貫性を持って常に良いパフォーマンス出し続けてくれたからこそ、後半、僕のいいプレーに繋がったと思っています。

僕のラグビー人生、あと数年だと思いますが、最後まで自分の成長あるところと、天井を見ずに、どこまで成長できるかということを、自分を見つめて、しっかりと日々頑張っていきたいと思います」

【J SPORTS】ジャパンラグビー リーグワン2022 エンディングVTR

【エンディングVTR】リーグワン記念すべき初年度の名シーン

今季は埼玉ワイルドナイツが2試合の不戦敗のあと16連勝で、リーグワン初代王者に輝き、HO堀江がシーズンMVPに輝いた。2年目の来季はどのチームが優勝し、いったい誰がMVPになるのか今から楽しみでならない。

◆ディビジョン1 チーム表彰
・優勝:埼玉パナソニックワイルドナイツ
・2位:東京サントリーサンゴリアス
・3位:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
・4位:東芝ブレイブルーパス東京
・フェアプレーチーム賞:埼玉パナソニックワイルドナイツ

◆ディビジョン2 チーム表彰
・優勝:花園近鉄ライナーズ
・フェアプレーチーム賞:三菱重工相模原ダイナボアーズ

◆ディビジョン3 チーム表彰
・優勝:豊田自動織機シャトルズ愛知
・フェアプレーチーム賞:豊田自動織機シャトルズ愛知

◆個人表彰

・得点王:ダミアン・マッケンジー(東京サントリーサンゴリアス)191得点
※7トライ/48G(コンバージョンゴール)/20PG(ペナルティゴール)

・最多トライゲッター
 ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)11トライ
 山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ)11トライ

・ベストキッカー:エスピー・マレー(横浜キヤノンイーグルス)92.1%
※PG:10回中8回成功、G:28回中27回成功

・ベストラインブレイカー:根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)22回
・ベストタックラー:小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス)87.3%

・優勝ヘッドコーチ賞
 ディビジョン1:ロビー・ディーンズ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
 ディビジョン2:水間良武(花園近鉄ライナーズ)
 ディビジョン3:徳野洋一(豊田自動織機シャトルズ愛知)

・ベストホイッスル賞:久保修平

また、全24チーム、506名の選手によって自ら受賞対象を選ぶ賞「プレーヤーズ・チョイス・プライズ」の各賞には次の選手、チームが選ばれた。

◆プレーヤー・オブ・ザ・シーズン
※対戦相手として、最も苦しめられた選手に贈られる賞

・ディビジョン1:堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
・ディビジョン2:クウェイド・クーパー(花園近鉄ライナーズ)
・ディビジョン3:パディー・ライアン(宗像サニックスブルース)

◆ゴールデンショルダー
※実際に受けたタックルから選ぶベストタックラーに贈られる賞

・ディビジョン1:山本凱(東京サントリーサンゴリアス)
・ディビジョン2:野中翔平(花園近鉄ライナーズ)マイケル・リトル(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
・ディビジョン3:森山皓太(中国電力レッドレグリオンズ)

◆社会貢献賞

・シャイニングアークス東京ベイ浦安
※積極的に社会貢献活動に寄与した選手またはチームに贈られる賞

受賞理由:遠隔操作型の分身ロボット「OriHime」を使ったラグビー選手と地域の人々をつなぐ新しいコミュニケーションの先進的な取り組み「E Cheer UPプロジェクト」でスポーツの未来への可能性を感じさせた。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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