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ラグビー コラム 2022年5月27日

D1昇降格を懸けた最終バトル!先勝の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」×逆転残留めざす「シャイニングアークス東京ベイ浦安」。D1/D2入替戦2・第2戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. シャイニングアークス東京ベイ浦安

いよいよ最終決戦だ。

第1戦を制したディビジョン2(D2)3位の三菱重工相模原ダイナボアーズが、昇格を掴むのか。

ディビジョン1(D1)で10位だったNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安が、逆転で残留を決めるのか。

ジャパンラグビーリーグワンD1/D2入替戦2は、5月28日(土)に東大阪市花園ラグビー場で最終第2戦を迎える。

先週はダイナボアーズが8点差(33-25)で勝利し、勝ち点4を得た。

入替戦の勝敗は「勝ち点」「勝利数」「得失点差」「トライ数」「トライ後のゴール数」の順で決定される。

得失点差で8点リードしているダイナボアーズは、第2戦で負けたとしても、7点差以内の敗戦であればボーナス1点を獲得。第1戦の勝ち点と合わせて勝ち点5となり、勝ち点1差(5-4)で昇格を手にする。

一方、シャイニングアークスにもD1残留の可能性は十分にある。

第1条件は「9点差以上での勝利」だ。

もし8点差の勝利により得失点差で同数となった場合は、「トライ数」「トライ後のゴール数」の順で上回れば残留。また「3トライ差以上の勝ち」であればボーナス1点を得ることができ、土俵際での残留が決まる。

今季のリーグワン入替戦は、「勝てば良い」と割り切れる一発勝負とは違う。

少なくともゲームキャプテンとリーダー陣は、昇降格をめぐる上記の諸条件を念頭にプレーする必要があるだろう。心身のタフネスが求められる、まさに極限的な舞台だ。

そんな重大局面に臨む両軍メンバーが発表されている。

三菱重工相模原ダイナボアーズ スターティングメンバー

先勝したダイナボアーズは、第1戦から先発2人(FW1人、BK1人)を変更。スクラム安定に寄与するPR川俣直樹、そしてウイングにはフィニッシャーのタウモハパイ ホネティが入った。

ゲーム主将はHO安江祥光が務める。帝京大学でHO堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)の1学年上だった37歳が、不動のスターターとして決戦に挑む。

ジャッカルの名手が揃ったFW第3列はやはり注目だ。

両フランカーは元シャイニングアークスの鶴谷昌隆、小林訓也の2人。ブレイクダウンのバトルは見逃せない。NO8ジャクソン・ヘモポは、ラインアウトスチール数が D2 最多の8回を誇る好ジャンパーでもある。

そして守備でもドミネートできるCTBマイケル・リトルだ。

第1戦ではスクラムからの一次攻撃で独走トライを決めるビッグプレーを披露。「リトル阻止」はシャイニングアークスの優先課題だろう。

シャイニングアークス東京ベイ浦安スターティングメンバー

挑戦者として得失点差9以上の勝利を狙うシャイニングアークスは、敗戦した第1戦から先発6人(FW3人、BK3人)を変えた。

先週スクラムの強さを見せつけたHOアナル・ランギ、総合力の高い中央大学卒のPR三宮累。そして日米ハーフのNO8マッケンジー アレキサンダー。

ハーフ団は先週のコンビ(SHグレイグ・レイドロー、SO前田土芽)から変更。明大の元主将であるSH飯沼蓮が、安定したプレースキッカーであるSOオテレ・ブラックとコンビを組む。

そして今季初出場のCTB石橋拓也が6人目の先発変更。元フランカーのタックラーが、CTBリトルのトイメンに配置された。

大きな注目ポイントはセットプレー(スクラムやラインアウト等)だろう。

強力スクラムを武器とするシャイニングアークスは、第1戦でHOランギが加わった後半のスクラムで優勢だった。PR齊藤剣、PR三宮も強烈なスクラムマンであり、ダイナボアーズのフロントロー(PR川俣、HO安江、PR石井智亮)との攻防は見所十分だ。

またダイナボアーズはD1最多のスチール数を誇るNO8ヘモポを中心に、ラインアウトを制圧したいところだろう。

点差が重要になるファイナルラグビーであり、キッカーの精度も重要度が増す。ダイナボアーズは第1戦で5本中4本を決めたFBマット・ヴァエガ、シャイニングアークスはSOブラックの正確性が頼りになる。

キックオフは午後4時40分。土曜日の大阪は好天予報だ。

聖地・花園の第1グラウンドで、運命は決まる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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