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ラグビー コラム 2022年5月19日

浮沈を懸けた大一番!注目のD1/D2入替戦「シャイニングアークス東京ベイ浦安」×「三菱重工相模原ダイナボアーズ」第1戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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シャイニングアークス東京ベイ浦安 vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ

いよいよジャパンラグビーリーグワンの入替戦が始まる。

5月21日(土)は、東京・秩父宮ラグビー場で、注目のディビジョン1(D1)ディビジョン2(D2)の入替戦がある。

D1で10位(4勝12敗)だったシャイニングアークス東京ベイ浦安と、D2リーグ戦で首位通過(9勝1敗)ながら、順位決定戦で3位になった三菱重工相模原ダイナボアーズが激突する。これが全2戦の第1戦だ。

競技力の高い12チームが集結するD1参戦は、チーム運営において大きな意味を持つ。

D1は試合数が多い上に強敵揃いだ。D1以上の競技力向上の舞台は国内にないだろう。メディアの注目度も高く運営面でプラスだ。

また日本代表を目指す選手にとってはD1チームへの所属が理想だろう。5月9日に発表された22年度男子日本代表候補63名中、D2チームからの選抜は花園近鉄ライナーズの3選手のみ。今後もジャパン候補の選抜はD1が中心となる見込みだ。

チームの行方を左右する入替戦は全2戦ある。このカード、今週土曜日の第1戦では、シャイニングアークスがホストチーム側で登場する。

シャイニングアークスはリーグ戦最終節で、コベルコ神戸スティーラーズに34-74で敗戦。その試合後、入替戦争いをしていたリコーブラックラムズ東京が不戦勝による勝ち点5を獲得することが発表され、9位から10位に転落。入替戦行きが決まった。

シャイニングアークス東京ベイ浦安スターティングメンバー

リーグで一、二を争う強力スクラム、ダイナミックな展開力を武器とするシャイニングアークス。大一番のメンバー23人が発表されている。

注目は4月に41歳になったLOトンプソンルーク。W杯4大会出場のレジェンドは、シーズンで実力を証明。チームの命運を握る一戦で4番を背負うことになった。

ハーフ団は今季初のコンビ。元スコットランド代表主将のSHグレイグ・レイドローと、今季初先発で10番を背負うSO前田土芽だ。

CTB(センター)は22年度日本代表候補のシェーン・ゲイツ主将と、7人制日本代表としても活躍してきたスキルフルなヘンリーブラッキン。

そしてD1で3位タイの10トライを挙げているFBイズラエル・フォラウ。D2で戦ってきたダイナボアーズにとって、フォラウの剛脚はピッチ上では初見だろう。注意に注意を重ねたい。

驚きは今季よりスキルコーチとしてスタッフ入りしていたロビンス ブライスのリザーブ入り。日本代表として2007年、2011年のW杯に出場した万能バックスは、出場すれば41歳でのリーグワンデビューだ。

相模原から乗り込むダイナボアーズ。

リーグ戦では新戦力、若手、ベテランが躍動し、チームとしての総合力で首位通過。

その勢いで、1~3位順位決定戦でも首位通過してD1自動昇格を勝ち取りたいところだったが、主力のケガが相次ぐなどし、2連敗を喫した。

三菱重工相模原ダイナボアーズ スターティングメンバー

勝利から約1ヶ月半遠ざかっているが、D1に値する実力はすでに証明済み。注目のメンバーは、先発では前戦から5人を変えた。

プロップに慶大出身の細田隼都、ロックにエピネリ・ウルイヴァイティ、そして元シャイニングアークスの小林訓也が7番に。

ケガ人が相次いでいたスタンドオフはイーリ ニコラスが背負う。センターには万能BKの奈良望が入った。そしてリザーブには今年度新加入の坂本駿介、福山竜斗がメンバー入り。

正午にキックオフされる一番では、ブレイクダウンの攻防に注目したい。

強烈なブレイクダウン・ワークはダイナボアーズの強みのひとつ。リーグ戦ではD1への自動昇格を決めた花園近鉄ライナーズを再三苦しめていた。

そのブレイクダウンを主戦場とするフランカーは、元シャイニングアークスの主力選手だ。今季新加入した31歳のFL鶴谷昌隆と、37歳になったFL小林。まさか2人もこの重大局面で古巣と対決するとは思わなかったはずだ。

シャイニングアークスのフランカーとして対峙するのは、運動豊富な中島進護と、金正奎クラブ主将。80分間ファイトするハードワーカーの2人が、共に闘ってきた戦友、先輩とのブレイクダウン・バトルに挑む。

全2戦の入替戦で1勝1敗となれば、まずは勝ち点で運命が決まる。7点差以内の負け、3トライ差以上での勝ちに与えられるボーナス1点も重要だ。最後まで勝負を諦めないファイトが見られるだろう。

重要な第1戦を制するのはどちらか。D1残留か、降格か。D1昇格か、残留か。一世一代、大舞台の幕が切って落とされる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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