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ラグビー コラム 2022年5月17日

ジャパンラグビー リーグワン、クライマックス!プレーオフに進出する4チームのキャプテンが意気込みを語る

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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初代王者を狙う4チームの主将

5月21日(土)から始まる「ジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント」のメディアカンファレンスが、16日(月)に都内で開催され、出場する4チーム、東京サントリーサンゴリアスのCTB(センター)中村亮土主将埼玉パナソニックワイルドナイツのHO(フッカー)坂手淳史主将クボタスピアーズ船橋・東京ベイのCTB立川理道主将東芝ブレイブルーパス東京のSH(スクラムハーフ)小川高廣共同主将が登壇した。

プレーオフトーナメント日程

◆準決勝
・5月21日(土)14:30 大阪・東大阪市花園ラグビー場
 東京サントリーサンゴリアス(リーグ戦1位)vs. 東芝ブレイブルーパス東京(4位)
・5月22日(日)14:00 東京・秩父宮ラグビー場
 埼玉パナソニックワイルドナイツ(2位)vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(3位)

◆3位決定戦
・5月28日(土)12:00 東京・秩父宮ラグビー場

◆決勝
・5月29日(日)15:00 東京・国立競技場

中村主将(左)、小川共同主将

4位でプレーオフに滑り込んだブレイブルーパスの小川主将は、シーズンを振り返って「良かったり、悪かったりを繰り返して、勝利が1つ1つ自信に変わってきた。(3月19日に)スピアーズに1回、ボコボコにやられて、その後、チームでスイッチが入った。次がコベルコ神戸スティーラーズとの試合でしたが、その試合は本当にビッグな思いでやり、本当にいい試合ができた。そのあたりから、チームの雰囲気が良くなった」と振り返った。

2015-16シーズンぶりのトップ4入りを果たし、「強い東芝が勝ってきた」と言われていることに関して小川主将は、「今年、本当はBK(バックス)のチームと思ってスタートしましたが、後半に入って本当にFW(フォワード)の強さも戻ってきて、東芝らしくなったと感じています」と正直に吐露した。

小川高廣共同主将(東芝ブレイブルーパス東京)

プレーオフに向け、ゲームコントローラーでもある主将は「東芝はまずアグレッシブなディフェンスと、グラウンドを広く使ったアタックが強みです。今年は大きい両LO(ロック/ワーナー・ディアンズジェイコブ・ピアース)が活躍してくれ、セットピースだけでなく、フィールドでもすごくいいディフェンスとアタックをしてくれ、その2枚が次の試合でも暴れてくれると思います」と話した。

準決勝は「記憶にない」という花園ラグビー場での「府中ダービー」となった。東芝ブレイブルーパス東京は第15節、27-3で東京サントリーサンゴリアスに勝利している。小川主将は「次が正真正銘の戦いになると思うので、もう1回潰してやるという気持ちで、しっかり準備してきたい」と意気込んだ。

中村亮土主将(東京サントリーサンゴリアス)

一方、3週間前に敗戦した東芝ブレイブルーパス東京と対戦する東京サントリーサンゴリアスの中村主将は「僕らにとっては非常にありがたいというか、そういうモチベーションをいただいて、もう1回チャレンジャーとして思い切りぶつかっていくだけです。サンゴリアスは間違いなくチャレンジャーなので、チーム一丸となって、いい準備をして東芝さんにリベンジしたいと思います」と語気を強めた。

14勝2敗でリーグ戦を1位で通過したことに関しては、「いいプレシーズンを送って、まとまりながら来ていましたが、(15節に)隙だったり、油断していたところを東芝さんにしっかり突かれて、バッチリ目が覚めた感じです。もう1回、気づかされた部分を思い出して、いい練習もできているし、チームとしての仕上がりもいいと思います」と振り返った。

チームの強み、期待している選手に関して中村主将は「サンゴリアスはアグレッシブアタッキングラグビーを掲げています。どこからでも得点できる能力のある選手はいますし、全員がサンゴリアスのラグビーを体現できるのが強みだと思っています」。

そして、「プレーオフになり、タイトなゲームになるとボール持ってない時にハードワークできる選手、WTB(ウィング)尾崎晟也や僕もそうですが、そういう選手がキーになると思うので、注目していただければと思います」と語り、「FB(フルバック)ダミアン・マッケンジーはゲームをかき乱すプレースタイルなので、東芝さんの強いディフェンスをどんどんどんどん後ろに下げて、ゴールキックでポイントを取ってプレッシャーをかけてほしい」と話した。

坂手主将(左)、立川主将

シーズン途中には首位にも立ち、昨季に続いてトップ4に入った3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイの立川主将は「江戸川陸上競技場の試合にファンがたくさん来てくださったし、オレンジを身に纏って一緒に戦ってくれている雰囲気があるので、選手たちはすごく力をもらった。序盤はケガ人が出てベストメンバーが組めない中で、日本人の若手選手が活躍してくれたので、チームの底上げや、全員で戦う意識を感じることができた」とリーグ戦を振り返った。

立川理道主将(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

チームの強み、プレーオフで期待している選手を聞かれて立川主将は「強みはやっぱり大きなFWですが、BKもアンストラクチャーからトライを取れることを示したので、そこも強みかなと思います。NO8(ナンバーエイト)ファウルア・マキシがかなり重要になってくるので注目してほしい」と話した。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイはこれまで優勝の経験はない。「秘策はない」と話す立川主将は、「リーグワンの初代王者を目指してやってきた中、次のセミファイナルで勝たなければ王者になれない。この1週間しっかりと準備をして、ワイルドナイツに向かった先に優勝があると思って、チーム一丸となって戦っていきたい」と腕を撫した。

坂手淳史主将(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

開幕から2試合はコロナの影響で中止せざるを得なかったが、その後は14連勝を達成。2位で通過した昨季トップリーグ最後のチャンピオンとなった埼玉パナソニックワイルドナイツ。

坂手主将は「コロナの影響で開幕から2試合できず、チームとしてももう一度自分たちの考えや行動など見つめる時間が大きく取れたので、それを超えてから1試合1試合成長できてる。開幕から2試合負けとなって、その後の試合は勝ち点が非常に大事だったので、逆転で勝つことが出来た(第4節の)コベルコ神戸スティーラーズ戦、(第11節の)静岡ブルーレブズ戦、その2試合は今となってすごく大きかったと思います」と振り返った。

日本代表HO堀江翔太など、ベンチメンバーがしっかりと仕事をし、逆転勝ちが多かった埼玉パナソニックワイルドナイツ。そのことについて先発で出場している坂手主将は「前半どこのチームも強いので、そこでしっかりと受け止めて、いい試合をして後半につなぐのがスターターの仕事です。後半のメンバーも前半ゲームを見ながら分析して、適材適所いいプレーしてくれているので、本当に頼もしい」と話した。

改めて自チームの強み、プレーオフで活躍を期待している選手を聞くと、「前に出るディフェンスからボールを奪って得点に結びつけるところと、それ以外にもたくさん強みが見えてきたので、それをすべて出せるようにしたい。後方でゲームをコントロールしているし、チームにいい声を与えてくれるので、FB野口竜司にはすごく期待しています」と話した。

プレーオフに向けては「(各選手が)役割をまっとうできればワイルドナイツは強いというのを見せたい。シーズンもこれまで1週間、1週間、いい準備をするということをチームで掲げてやっていきて、今週もみんなの気持ちを1つにして一生懸命いい準備をして、その結果いいゲームができるように頑張りたい」とまっすぐ前を向いた。

歴史を刻むのはどのチームか

5月21日(土)22日(日)、まず準決勝で笑顔を見せて、国立競技場で行われる決勝に駒を進めるのはどのチームとなるのか。いよいよリーグワンファーストシーズンのクライマックスが始まる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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