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ラグビー コラム 2022年5月9日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、展開ラグビーで好機を作るも東海大学に敗れ開幕2連敗。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ゲインするNO8相良主将

暖かな春の日差しの中、神奈川・東海大湘南グラウンドにて、ラグビー関東大学春季大会の第2節が行われた。早稲田大学の相手は昨年度の関東大学リーグ戦1位の東海大学。

試合序盤は安定したセットプレーと粘り強いディフェンスにより先制する展開となったが、後半戦はセットプレーから敵FW(フォワード)に押し込まれ、立て続けにトライを許す。試合終盤はグラウンドを広く使い、4トライを取り返したものの、29-38で惜しくも敗れた。

ラグビー関東大学春季大会2022

前半は一進一退の攻防が続くが、東海大のペナルティから敵陣に攻め入り、ペースをつかむ。13分、敵陣中央で連続アタックを仕掛けた早大は、SH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ2=京都成章)の巧みなパスを受け取ったSO(スタンドオフ)伊藤大祐(スポ3=神奈川・桐蔭)が先制トライを挙げる。

続く18分には、左サイドの相手ボールラインアウトをLO(ロック)鏡鈴之介(法4=東京・早大学院)がスティール。その後、マイボールスクラムからCTB(センター)岡崎颯馬(スポ3=長崎北陽台)や、HO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が積極的に攻撃を仕掛け、何度もゲインラインを突破する。しかし大事なところでミスを連発し、なかなか得点を挙げることができない。

突破を図ろうとするCTB岡崎

反対に、終盤以降は相手ボールの時間が増え、早大のペナルティからPG(ペナルティゴール)や、東海大FWにトライを許し逆転されてしまう。ペースを取り戻すことができないまま、前半を5-10で折り返した。

後半開始早々、ラインアウトからの展開で押し込まれ、連続で2トライを奪われる。しかし、中盤からは運動量で東海大に勝り、徐々に主導権を握り返した。迎えた22分、LO池本大喜(文構3=東京・早実)からオフロードパスを受けたFB(フルバック)小泉怜史(文構4=東京・早実)がビックゲイン。そこから大外へ展開し、WTB(ウィング)槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)が右隅にトライを挙げる。

関東大学ラグビー春季大会2022

【ハイライト】東海大学 vs. 早稲田大学

中盤以降は、交代したSO吉村紘(スポ4=東福岡)、CTB久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)を起点にテンポの良いアタックを仕掛け、相手ディフェンスを脅かす。31分には、右サイドのラインアウトからモールで押し込み、シンビンを獲得。

そのペナルティを起点に、最後は空いたスペースに走り込んだ久富がインゴールへ飛び込んだ。その後も、早大らしい展開ラグビーで好機をつくるが、惜しくも届かず試合終了。結果は29-38で、開幕から2連敗となった。

今試合は、アタック面で早大の強みが見られた一方で、ペナルティから相手に主導権を握られてしまった。前節の課題の1つだったラインアウトの精度には改善が見られただけに、決定的な場面でのハンドリングミスやペナルティを修正できれば、長いインプレー時間の中での優位な試合運びができるだろう。

次節の相手は大東文化大学。明治大学、東海大学との試合で浮き彫りとなった課題をどのように修正できるか。成長した早大ラグビー蹴球部に期待したい。

文:阿部健/写真:森田健介(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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