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ラグビー コラム 2022年4月21日

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、プレーオフ進出に向けて立川理道キャプテンと根塚洸雅、木田晴斗の若き両翼が記者会見

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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キャプテンのCTB立川理道

ジャパンラグビー リーグワンのディビジョン1も残り3試合と、いよいよ佳境を迎えている。勝ち点49で2位につけているクボタスピアーズ船橋・東京ベイが、4月24日(土)、ホストのコベルコ神戸スティーラーズ戦に向け、オンラインで会見を開いた。

チームの精神的支柱であるキャプテンCTB(センター)立川理道と、クリーンブレイク数でリーグトップの19回を誇る、2年目のWTB(ウィング)根塚洸雅、4月に入部したルーキーながら前節トライを挙げたWTB木田晴斗(立命館大学出身)と2人の若き両翼が登壇した。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイは、2節前の試合で4位の横浜キヤノンイーグルスに敗れたが、前節はNECグリーンロケッツ東葛との「千葉ダービー」に、71-41と大勝。24日(土)には、ホストスタジアムの東京・江戸川陸上競技場で、前回はビジターで22-27と敗れた7位のコベルコ神戸スティーラーズと対戦する。

キャプテンのCTB立川はコベルコ神戸スティーラーズ戦に向けて「前回は神戸のホストで負けたので、しっかりと勝ちにいきたい。先週のNECグリーンロケッツ東葛戦では良かったところと、悪かったところが出たので、良かったところはさらによくして、悪かったところはしっかり修正して、今週末向けて準備してきている」と意気込んだ。

プレーオフ、さらにその先も見据える立川キャプテン

クボタスピアーズ船橋・東京ベイは、残り3試合で2つ勝てば確実にトップ4に入ることができる。プレーオフ進出するだけでなく、勝ち上がっていくために大事な点は、立川主将は「規律の部分やディフェンスの部分が重要になってくる」と語気を強める。

規律の部分に関しては「レフェリーとの兼ね合いもあるので、キャプテンとしてまずはしっかりとコミュニケーションをとって、自分たちの要望だけを伝えるのではなく、しっかりとレフェリーの言うことを聞きながら、うまく対応して行きたい」とコメント。

そして、ディフェンス面は「シーズンとして、かなり上手くいっていることが多かった。先週はマインドセットというか、気持ちの部分で余裕を見せてしまった部分があった。タックル自体やディフェンスシステムというのは基本的に変わらないので、しっかり修正すればまたいいディフェンスに戻れる」と話した。

昨シーズンは最後のトップリーグでベスト4に入り、今季は「ネクストレベル」を掲げ、現在は2位につけている。「シーズン中なので、順位のことはあまり気にしていないが、トップ4に入らなければ、プレーオフはない。大きなビジョンとして見ていますが、まずは1週1週戦っていくっていうのも重要です」。

「ただ、本当に優勝を狙ってスタートしたので、そういう小さな積み重ねというのが、結果に表れてうれしく思っていますし、それは自信になっている。チームの雰囲気もよくなっています。今までやってきたことを信じてプレーできている部分が、結果に表れている」と自信をのぞかせた。

WTB根塚洸雅

続いて、コベルコ神戸スティーラーズ戦で先発する若き両翼がメディアに対応した。まず、WTB根塚洸雅は「初の神戸戦ということで、自分が関西出身なので負けたくないというシンプルな想いと、14番を前節でやってみて、右側の(WTBの)景色っていうのも少し慣れてきたところなので、もう1つチャレンジできたらいいな」と話した。

ラインブレイク数が多い要因を聞かれて根塚は「瞬発力、最初の一歩というところ。ボールをもらう前の動きで相手を止めて、ヨーイドンの一歩で勝負する。一歩の仕掛けるタイミングや、間合いをすごく気にしています。あとはキックカウンターでは、トイメンにFW(フォワード)の選手など、ミスマッチがあったら思いっきり勝負しようと決めているので、それが結果につながっている」と分析した。

新人賞も視野に入る根塚

当然、活躍を続けていればリーグワン初の新人賞の対象になってくる。その思いをたずねると根塚は「新人賞は昨季、チームメイトのWTB/FB(フルバック)金秀隆選手が取っているのを見て羨ましかったし、自分も来季選ばれる選手になりたいと思っていました。だけど、試合をやるにつれて、そこを目指してやるわけではなくて、1つ1つの試合をやった上で最後、選んでいただければという気持ちの方が大きい」と話すにとどめた。

また、日本代表について根塚は「ラグビーをやっている上で引退するまで1度は桜のジャージーを着たい。フィジカルの部分で、日本代表候補になりにくいと思いますが、タフネスさだったり、仕事量だったり、ブレイクだったり、トライという強みをどんどん出して、代表の方の目に留まれるように、まずは目指してやろうと思います」と先を見据えた。

WTB木田晴斗

さらに4月に入部し、先週の試合で途中出場からトライを挙げてデビュー戦を飾ったWTB木田晴斗(立命館大学出身)もメディアに対応した。当然、WTB木田は初先発で、PR(プロップ)紙森陽太(近畿大学出身)、WTB/FBハラトア・ヴァイレア(日本体育大学出身)も初めてベンチ入りした。

2月中旬に合流し、練習試合2試合を経て前節メンバー入りした木田は「自分は負けず嫌いで、早く出たいという気持ちがあったので、自分としっかり向き合って努力して、その結果、先週のような形で実ったのは良かった。リザーブに慣れていなかったのもありましたが、フィールドに立ってみると、ちょっと力が入る部分があった。いきなり出て、最初にプレーしてみてちょっと自信をつかめました」と振り返った。

木田に成長している部分を聞くと「課題であるハイパントとキャッチは、合谷和弘選手が上手くて、ずっと練習後にエキストラでやって、いろいろなアドバイスを貰っています。プレーしていて、ここでボールが飛んでくるのかなどレベルが違う。今はとにかく、自分にフォーカスして、自分のやることを全力でやるという、そういうメンタルの部分でもやりやすい」と話した。

今週末、初スタメンの木田

最後にコベルコ神戸スティーラーズ戦に向けて、木田は「初のスターティングメンバーなのでルーキーらしく、ひたむきに自分の持ち味であるランをしっかり自信を持ってチャレンジしていきたい」と腕を撫した。

WTB根塚、木田、控えに入ったPR紙森、WTB/FBヴァイレア、さらに2年目のSH(スクラムハーフ)藤原忍、WTB/FB金といった1~2年目の若き力がトップ4、そしてリーグワン初優勝を目指すスピアーズの大きな力となる。

文:斉藤健仁/写真提供:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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