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ラグビー コラム 2022年4月22日

3位×4位!大注目のビッグマッチ「優勝候補」埼玉ワイルドナイツvs.「急伸」横浜キヤノンイーグルス

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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横浜キヤノンイーグルス vs. 埼玉ワイルドナイツ

第14節の大注目カード。3位×4位の上位対決だ。

ジャパンラグビーリーグワンの最高峰「ディビジョン1」(D1)。全16戦のレギュラーシーズンは第14節を迎えた。

9勝4敗(実戦8勝4敗)で4位につける勝点41の横浜キヤノンイーグルスは、4月23日(土)、11勝2敗(実戦11勝全勝)で3位にランクしている勝点48の埼玉ワイルドナイツを迎え撃つ。

舞台は、2019年W杯の決勝戦も行われた神奈川・日産スタジアムだ。

イーグルスはプレーオフ圏内の4位だが、勝点2差で東芝ブレイブルーパス東京(勝点39)、勝点4差でトヨタヴェルブリッツがピタリと追走している。初の4強進出へ一戦も落としたくない状況だ。

イーグルスはまさに佳境という正念場で、今季実戦無敗の昨季チャンピオンと今季2度目の対戦となった。第3節では序盤に猛攻したものの、初実戦のワイルドナイツに3-27と封じ込められて悔しい敗戦。

就任2季目の沢木敬介監督は雪辱戦へ向けて、前節の記者会見から闘志をのぞかせていた。記者からワイルドナイツの印象と対策を訊ねられ、こう答えた。

「ワイルドナイツのディフェンスはリーグで一番堅いと思います。そこをどうやって崩すかのイメージはあります。来週しっかり準備をして、ワイルドナイツさんのプレッシャーに負けずにしっかりチャレンジしたいです」

トップリーグに初参戦した2012年度以来、リーグ中位以下にいたイーグルスを、タフでクレバーな強豪に変えた沢木監督の指導力はもはや疑いようがないだろう。

東京サントリーサンゴリアスのSH流大は第11節のイーグルス戦後、リーグ優勝を共に達成した元サンゴリアス指揮官の沢木監督について「敬介さん(沢木監督)が横浜キヤノンイーグルスの監督になった時点でベスト4に入ってくる、優勝争いするチームになるのはわかっていました」と語った。

そんな沢木監督が、(ワイルドナイツを)崩すイメージはあります、と発言したのだから否応なく期待は高まってくる。

横浜キヤノンイーグルススターティングメンバー

ピッチで正念場に挑むイーグルスのタフなメンバー23人が発表されており、35-5で勝利した前節(シャイニングアークス東京ベイ浦安戦)からの変更は1人のみ。

前節リザーブだった田村優がスタメンで10番を担い、小倉順平がリザーブとなった。

両軍はインプレーにおけるキック数が多く、イーグルスは267回、ワイルドナイツは262回と拮抗している。キックゲームの攻防は見所のひとつだろう。

その意味で、栗田工業(現クリタウォーターガッシュ昭島)から移籍して先発を勝ち取っているSH山菅一史、大黒柱であるSO田村のハーフ団、そしてキックへの対応能力が求められるバックスリー(WTB松井千士、WTBヴィリアメ・タカヤワ、FBエスピー・マレー)のプレーは注目したい。

そして実戦無敗のワイルドナイツだ。

イーグルスとの直近リーグ戦は10戦全勝で、敗戦は2013年9月にさかのぼる。

先週は4強進出をめざして血眼だったコベルコ神戸スティーラーズを31-37で退けた。全チームが全身全霊で立ち向かってくるなか、それでも堅守の文化、メンバー23人の総合力で勝ち切ってしまうワイルドナイツは流石と言うほかない。

埼玉ワイルドナイツスターティングメンバー

そんなワイルドナイツのメンバーが発表されており、こちらも先週からの変更は1人。先週のCTBヴィンス・アソに代わりハドレー・パークスが12番を背負う。

フォワード内で日本代表ジャック・コーネルセンがロックからナンバーエイトに下がるなどの変更があったが、顔ぶれに変化はない。

 

ワイルドナイツは重厚なリザーブ陣を含めたメンバー23人に力により、セットプレーも安定している。

スクラム成功率は D1 最高の96%であり、オプタ提供のデータにある通り、スクラム勝率も81%と高い。さらにスクラムでペナルティーを取られた回数も最小の7回だ。

ラインアウトも成功率87.72%でイーグルスを凌駕している。スクラム、ラインアウト共に安定感抜群だ。

しかしイーグルスも強力スクラムが武器であり、ラインアウトからのモールはリーグ屈指の強さ。キックゲームの行方に加え、セットプレーとモールの攻防も大きな注目点だろう。

ワイルドナイツが12連勝を飾るのか。それとも“令和時代の新強豪”とも言えるイーグルスがワイルドナイツを呑み込むのか。週末土曜日の14時30分、日産スタジアムに鳴り響くキックオフの鉄笛が待ちきれない。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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